三ツ峠(岩トレ)
奥秩父ナメラ沢(沢)
Date: 2000.9.30-10.1
Members: L.三輪、安藤、板倉、鈴木、渡辺
Area: 御坂/奥秩父
Type: 技術研修
9月30日(曇り→雨)
三ツ峠の2〜3級程度の岩場で、岩トレ。渡辺さんには、ロープの結び方やなんかを覚えてもらい、その後トップロープで気が済むまで登ってもらった。渡辺さんは結構岩登りが気に入った様子だったので、皆さん岩トレに誘ってあげて下さい。鈴木君、板倉君には、継続トハンのロープワークを練習してもらった。ホントは二人で実際に登って貰えれば、実践的な練習になって良かったのだけれども....。早く38期同士で、沢へ行けるようになるといいですよね。3時間程練習したところで小雨が降り出すが、せっかく安藤先生がいるので、最後に宙吊りからの脱出訓練を指導して頂く。そんなことをやっている内に、次第に雨足が強まってきたので、岩トレは打ち切り。
10月1日(曇り→晴れ)
増水の可能性は否めないが、行けるところまで行ってみようの精神で出発。駐車場からしばらくは林道を行く。すっきりしない空模様ではあるが、それでも時折薄日が射す。前方にはナメラ沢が削り出した穏やかな谷が見え隠れしており、少々くたびれ始めたノーミソに、注意深くその地形概念を入力する。やがて林道が途絶え、その先の登山道を行くことしばしで、”ナメラ沢→”と書かれた下降点を示す道標が目に止まる。そこから明瞭な踏み跡に導かれて沢床へと下降し、河原に出たところで沢装備を整える。出合いを探すのに手間取るが、程なくして同程度の川幅をもって出合う二股を発見。谷の走向を確認した上でこの沢がナメラ沢である事を確信する。ナメラ沢は記憶していたより崩壊が激しく、美しい筈のナメも流れ込んだ土石の下敷きになっていることが多い様だった。「今年の夏は雨が多かったからなあ」等、周囲の予想外の光景に、我ながらスルドイ推察を加えながら、先へ進む。入渓点から2時間ほどで水流が消え源頭へ至る。ガイドのコースタイムよりずいぶん早い気がするけど、まあ気のせいでしょう。委細構わず進む内、かすかな踏み跡が右岸側へ分岐していく。ここへきてようやく疑惑が頭をもたげる。(前回こんな所歩いてない..よな?)追い打ちをかけるように「ナメラ沢にしてはツメの勾配がきつすぎるんじゃないの」と安藤さん。ここで初めて我々は、枝沢へ迷い込んだらしい事を知る。改めて地図を見ると、どうやら左手に見えているのが青笹尾根らしい。そこで、尾根上の踏み跡を目当てに左上気味に登ことにする。熊笹をかき分けながら進むと、尾根筋のずっと手前であっけなく登山道に出た。「ドコダココハ?」確認のために、いったん稜線まで行くことにする。登るにつれ、次第に謎が解けていく。どこかで見たことのある光景。しかも、そう遠くない昔。途中すれ違った、若い二人連れのハイカーにおそるおそる尋ねる。ここはどこですか?怪訝そうに、しかし親切にそのハイカーは教えてくれた。「このすぐ上が、”雁坂峠です”。」
出発/6:00--出合/7:00--中ノ沢(もどき)/7:40--登山道/9:00--雁坂峠/10:30--林道起点/12:00--駐車場(帰着)/12:47
感想
- 安藤
- 人生は流れる河の如し・・。人の一生を沢登りに例えていろいろ考えた。自分の進む道をしっかり見極めつつ成長して欲しい。そう思って遙か昔、次女を「水岐(みずき)」と命名。そしたら、またまた親が大チョンボしちゃた。土砂流出が激しく、ナメラ沢も死に絶えたんだ・・。多少疑問に思いながらも最後の最後、雁坂峠に出るまでまさか峠沢を遡行していたとは思わなかった。板倉君や渡部さんに説明を求められるが、自分でもまだ整理がつかず、しばらくは呆然とするのみ。思い返せば5年前の元旦。目前の絶望的な黒い森に、T氏とたった二人でラッセルを敢行したあの九十九尾根を、ずっと目標の仙丈岳東尾根だとばかり信じ込んでいた。自分への怒り、悔しさ、惨めさ、虚しさがよく似ている。好きなコの笑顔を自分への愛だとずっと勘違いし、最後に九十九祭で別の会員との結婚を突然聞かされたら、きっとこんな思いをするのだろうなあ。細川たかしの「心のこり」をくちずさみつつ下山した。
- 鈴木
- 岩トレ
三輪さん、そして安藤さんの素晴らしい講師に恵まれて、たいへん勉強になりました。雨の為、上まで登れなかったのは、残念ですが、リードや、自己脱出など初めて教えてもらうものが多かったので、すごく良かったです。
沢トレ
沢は、やっぱり難しいものなのだと、痛感しました。技術面だけでなく、いろいろな意味で…。個人テントでの安藤さんの話には、いろいろ学ぶものが多くすごく納得できることがたくさんありました。安藤さんとは、初めて会いましたが、今までメールでの印象が強く、どんな人なのだろうと思っていました。しかし、今回の山行で、実際の安藤さんを、知る事が出来てすごくいい人なんだなって、思いました。板倉さん。運転ごくろうさまでした。そのうち、自分達だけで岩登りできるようになれるといいですね。渡部さん。一緒に行くのは、今回で二回目ですが、すごく意志が強い人なんだと感じました。精神的な強さは、体力もカバーできます。また行きましょう。吉沢さんドタキャンで、代行リーダーの三輪さん。リーダーとしての判断は正しかったと思います。それから、岩トレでは、たいへん勉強になりました。これからも、御指導よろしくお願いします。
- 板倉
- 岩トレでは、セルフビレイ、支点の作り方、リードの仕方、自己脱出、いろいろ勉強になりました、途中で雨が降ってきてしまって実際にリードで登ってみれなかったのが残念でした。沢は雨が降ると思っていたので登れただけでよかったと思います。
- 渡辺
- 岩トレ
念願叶っての岩トレはザイルの結び方で終わるかと思いましたが、三輪さんの忍耐強い指導のおかげで実際に岩を登るところまで出来ました。2回登ったところで腕に力が入らなくなってしまったので、力まかせに登ってしまったようです。何度も落ちてしまいビレーしてくれた安藤さんにもご迷惑おかけしました。でもおかげできちんとビレーをすれば落ちても大丈夫だという事がわかりました。ビレーも初めてだったのですが、自分で登る以上に緊張しました。こんな人が確保するのでは登る人も安心して登れないと思うので、きちんと確保できるようになりたいと思います。
沢トレ
沢も初めてで行くまで想像も出来ないという状態だったのですが、行ってみてとてもおもしろいものだと知りました。夏の終わりに知ってしまった事が悔しいくらいです。最初はすべる岩の区別がつかなかったのですが、だんだんなんとなくですがわかってきました。それと歩き方でだいぶ滑らなくなるのかとも思いました。縦走路でもそうですがいままで勢いをつけて歩いていたので、これからはもっと無駄なく歩くようにしよう思います。今回は本当に勉強になりました。でもやらなければ忘れてしまうと思うので、コンスタントにこういう機会があればと思います。技術研修係の皆様、大変だとは思いますがまた機会を作ってください。よろしくお願いします
- 三輪
- ナメラ沢を遡行するつもりで、峠沢を登ってしまったなんて話、ちょっと他では聞かない。まったく、ゴミ袋に詰めて宇宙の彼方に放り投げてしまいたい様な忌まわしい記憶である。きれいなナメを楽しみに参加して下さった皆さん、ほんとにごめんなさい。あと、安藤さんの山歴に汚点を付けてしまった事にも責任を感じています。(雁坂峠に着いたときの、安藤さんの落ち込みようといったら..)あと今回、下山報告をすっかり忘れてしまうミスをやってしまったので、充分反省し、今後、もしリーダーをやることが有ったら、気を付けたいです。最後に安藤さん、色々ご指導・お手伝い有り難うございました。