|
2月9日
個人山行としては珍しく
10人という大人数。誰かドタキャンするのではと思っていたが先発隊8人が全員集合。2台の車に分乗し八ヶ岳を目指す。美濃戸口はかなりの雪が積もっており、その先を車で行くのは無理だろう。12月に来たときとはかなり違う。テントを張り、寝ようとするが早く寝ればいいものを岩田、橋口、吉田、板倉は酒を飲んで、2時半就寝。
2月10日
中山尾根パーティ L.橋口、三輪、板倉
岩田パーティより先に出発、2時間ほどで赤岳鉱泉に到着しすぐさま出発。中山尾根には先行パーティがいて、フォローが登るのに手こずっていた。下部岩壁は三輪リードで1ピッチで抜ける。岩に雪がついていて結構悪い。それから、ザイルをたたみ上部岩壁へ向かうが一部悪いところがあるので、1ピッチスタカットで登る。上部岩壁三輪リード。板倉が核心部で右往左往しているので、お助けシュリンゲを出し強引に引っ張り上げる。上部岩壁の上も通常ならノーザイルで行くが雪がついていて結構悪いため。2ピッチザイルを出す。あとは稜線に抜け、ザクザクと地蔵尾根を下る。三輪はそのまま帰京。
美濃戸口(5:00)--美濃戸(6:00)--赤岳鉱泉(7:20)--中山尾根取り付き(8:00)--終了(15:00)--赤岳鉱泉(17:00)
硫黄パーティ L.岩田、鳥垣、吉田、鈴木、竹内
4時起床。テントをたたみ出発の準備をする。天気は快晴。中山尾根を行く橋口、三輪、板倉が 5:00出発。それから
15分遅れて岩田、鳥垣、吉田、鈴木、竹内の硫黄岳パーティーが出発する。美濃戸山荘まではなぜかハイペースで進むがやはり睡眠不足には辛い。無理はせずにゆっくり進む。赤岳鉱泉に到着。やはり雪は多い。ちょっと道をはずれると胸までもぐりそうだ。まだ連休初日とあってテントはまばら。小屋近くの整地してある場所にテントを張る。ピストンの準備をし、出発。すでにトレースがついていて特に困難なところはない。快適に進むが赤岩の頭に出ると強風が吹き付ける。ここからアイゼンを着ける。少し雲がでているが晴れている。硫黄岳山頂着。眺めはいいが風が強く、祠の影で一本を取る。わずか
10分で下山開始。帰りはところどころでシリセードで楽しく下る。が、赤岳鉱泉目前で鈴木さんが体調不良を訴える。鳥垣さんたちに先に行ってもらい空荷で歩かせる。赤岳鉱泉に着くとテント内を暖め、シュラフに入って寝かせる。下山させることも考えたがちょっと寝たら回復したようだ。本人も行けるというので続行。鳥垣さんと三輪さんは今日だけなので下山しなければならない。しかし三輪さんが中山尾根から戻ってこない。3時半になっても下りてこないので鳥垣さんは先に下山。無線を持っていないのが悔やまれる。なかなか下山しないので心配したが
4:50になって下山した。三輪さんは早々と下山。この日の食当は竹内さん。かなり張りきっているようで生海老、生野菜を持参、おまけに中華ナベを持参という気合いの入りぶり。さすがに山では食えないような美味い料理が食べられたがもう少し軽量化をはかろうね、竹内さん。小屋で買ったワイン、吉田さん持参の純米酒を飲んで就寝。
美濃戸口(5:15)--赤岳鉱泉(8:00)--出発(9:00)ム硫黄岳(11:10)ム赤岳鉱泉(13:00)
2月11日(日)
ジョウゴ沢 L.橋口、田名部、吉田、鈴木、板倉
すごく寒いなかの、クライミングだった。F2をザイルを出して通過後、どんどん登っていく。はじめはF4を登ろうかとも思ったが、日があったらないのでナイガラの滝に向かう。橋口がIII級くらいのところをリードしあとはトップロープで登る。すごく寒いので、登っていないときはツエルトに潜り込んでいた。橋口、吉田、鈴木はそのあと帰京。
阿弥陀岳・赤岳 L.岩田、秋田、竹内
6時起床。朝食の雑炊を作っていると後発隊の田名部さん、秋田さんがやってきた。天気は今日も晴れ。調子がいい。岩田、秋田、竹内が赤岳、阿弥陀岳を目指し、橋口、田名部、吉田、板倉、鈴木がジョウゴ沢でアイ橋口Pと分かれ赤岳鉱泉出発。行者小屋までのだらだらした道を歩く。30分で地蔵尾根の登り口につく。かなりのパーティーが入っているようでトレースはばっちり。稜線上に着くが雲がだんだん出てきた。風は相変わらず強く、おまけに渋滞だ。1時間足らずで着くところが1時間以上かかり赤岳山頂に到着。この頃になると周りは雲と人に囲まれ快適ではない。さっさと下山をする。秋田さん、竹内さん今度は晴れているときに行ってね。きっといいところ。くだりの文三郎道も人が多い。アイゼンを効かせ慎重に下る。秋田さん、竹内さんとも岩稜は初めてみたいだがなかなか上手い。中岳のかったるい登りを超え、阿弥陀の登りにかかる。12月に来たときは雪がまったく無く楽勝だったが、今度は新雪が着き、雪壁状になって登りにくい。半ばラッセル状態になる。それでもなんとか登りきり山頂到着。ここも早々と下山。阿弥陀を下りたところから行者小屋に向かうトレースがついているがここは雪崩の恐れがあるので面倒でも中岳を超える。そんな道でも下りている人がけっこういたが・・・。文三郎道に戻るまでの登りになるとすごい強風と地ふぶきが襲ってくる。あまりに目のまわりが痛いので涙がでそうになる。それでも耐えていた秋田さん、竹内さん。もう怖いものはないだろう。14:30に赤岳鉱泉到着。ようやくホッとできた。橋口Pはすでに赤岳鉱泉に着いていた。ジョウゴ沢は寒く、クライマービレイヤー以外はみんなツエルトにくるまっていたそうな。大変だったね。橋口さん、鈴木さん、吉田さんはここで残り
5人となる。この日の食当は秋田さん。メニューでかなり悩んだらしいが生肉持参のビーフシチューだった。だが、やや量が多く、使った材料は持ってきた量の半分。新人に食当はいささか重荷だっただろうか。
赤岳鉱泉(8:00)--赤岳(11:00)--阿弥陀岳(12:30)ム赤岳鉱泉(14:30)
2月12日
4:00起床。天気は今日も晴れ。しかし、竹内さんが足の指の痛みを訴える。凍傷か?大事をとってテントキーパーになってもらう。赤岳鉱泉からは昨日と同じ道を行く。昨日とは違い、早朝のためか人は少ない。地蔵尾根の稜線からは南アルプス、中央アルプスなど眺めが良く、風は比較的穏やかだった。(といっても普通と比べたら強い)横岳縦走ではガイドブックにビビっていたので少々緊張気味。しかし、雪がしまっていてトレースもあり、視界も良く、特に問題になるところは無い。アイゼンをしっかり効かせていけばノーザイルで十分だ。途中三又峰で一本。西からの風が強いがここはちょうど風を遮るので無風状態。稜線では珍しく快適だった。その後、いくつかの梯子を降りたりしながらあっというまに硫黄岳山頂についた。三日間の中で一番天気が良く、北アルプスまで見える。赤岩の頭からはシリセードでくだる。しかし、調子にのっていたらルートを間違えてしまい、あわてて登り返す。完璧と思われた山行の唯一の反省点だった。赤岳鉱泉では竹内さんが味噌汁をふるまってくれた。冷えた体にありがたい。テントを撤収しあとは下山するのみ。体力のある
5人だとさすがに早い。13時には美濃戸口についた。寒かった赤岳鉱泉に比べ、暖かく感じる。八ヶ岳に温泉はないと思っていたが車で
30分ほど行ったところに「鹿の湯」という立派な温泉施設がちゃんとあった。三日間の汗をここで流し、帰りには
34期・秋山さんお勧めのレストランでステーキランチを食らう。最後まで恵まれた山行だった。運を使い果たしたようで怖いくらいだ。
|