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北穂高岳

Date: 2001.5.3-6
Members: 高梨、河井
Area: 北ア
Type: 合宿/雪一般


5月2日
佐藤君、吉澤君の見送りに大感激して新宿をアルプス83号で出発。本当にありがとうございました。自由席はがらがらで1ボックスを1人でゆったり使用。

5月3日
新島々で、岩田Pに会う。この時はこの後の彼らの苦難を知る由もなかった。上高地行きのバスが積雪のため通行止めの解除待ちで遅れて出発。上高地はさすがに連休後半は、大勢の登山客でごったがえしていた。そんな人込みの中で、橋口君に会う。降雪の中を徳沢へ向かう。徳沢から来た観光客はブランドのバッグを持ち、スーパーの袋を靴にかぶせていたりとその格好には唖然とする。徳沢で前日、金沢から来ていた倉嶋美さんと合流。橋口Pもいた。天気はすっきりしない。涸沢へ向かう登山者の列は遅々として進まず、しびれをきらした倉嶋さんは、猛然と追い越しをかける。「若い人は速いね〜。」とおじさん達。(いえ、もう若くはない。)先頭のおばさん、後ろを見てちゃんと道を譲りましょう。渋滞の原因はこういう登山マナーを知らない人によってつくられている、と2人でぶつぶつ言いながら登った。それにしても、久しぶりの山行というのに倉嶋さんの健脚ぶりについていくのは大変で、河井はふ〜ふ〜言ってしまった。おそるべし倉嶋さん!涸沢は大きな鯉のぼりが、穂高の山々をバックに気持ちよさそうに泳いでいた。整地済みのテントスペースがちょうど空いていて、ラッキーだった。夕食のクリームシチューはボリュームたっぷりで、お腹いっぱいになる。

徳沢(10:25)--横尾(11:30)--本谷橋(12:50)-- 2100m(14:00)--涸沢(14:50)


5月4日
雪がしまっている午前中に下山したかったので、5時過ぎに出発。山岳警備隊のお兄さんに諸注意を受けてから、登り出す。東陵に向かうPも見える。休憩のたびに橋口Pはどこかな、と前穂をながめていた。前穂北尾根は本当にかっこいい。天気が良いからか、奥穂に向かう人が多く、その列がありのように延々と続いている。昨日起きたと思われる雪崩のあとを越えて行く。昨日は雪崩の音が何回も聞こえていたと倉嶋さんが言う。初めての春合宿で涸沢に来た時に、たくさん死亡者が出た大規模な雪崩の事を思い出す。無風快晴、気温も高く暑いくらいで、すでに雪はくさり始めている。あ〜こんなコンディションでの下山はいやだなと思いながら、急斜面をひたすら登る。頂上からの360度の眺めには、大感動。いつまでも見飽きない。これがあるから雪山はやめられない。「来て良かったね!どうしてみんな来ないのかな〜。」という会話は確か去年もしたような・・・。ここで、槍から縦走してきたというカップルに会う。そうです。これが橋口君達が見れなくて、残念がっていたものすごい美人さんだったんです。倉嶋さんも河井も山の経験はわりと長い方だが、今まで見た中でもうダントツにきれいな人で、その人がまた難コースを来たということで二重の驚きだった。悪天で2日ビバークしたとかで、その技術、体力と美貌の組み合わせに「天は二物を与えず。」はうそだ〜と心の中で叫んでいた・・・。ミーハーな倉嶋美さんは写真を一緒に撮ってくださいと頼んでいた。(できあがりと皆さんの反応が楽しみです。)問題のくされ雪の下山は、途中バックになったりしながら慎重に下って行く。すると、おじさんが滑落して先を行く倉嶋さんの方へ・・・。幸いぶつからずにすんだが、きわどいところだった。「滑落するのは仕方ないけれど、他人を巻き込むのは絶対やめて欲しいよね。」との声が登山中の人から聞こえてきて、思わずうなずいてしまった。その後、そのおじさんの前を歩かないようにしたのは、言うまでもありません。下山中も登って来る人はまだまだ多かった。この人達が下山する頃の雪の状態はいったいどうなっているんだろう、と思ってしまった。それからビールを飲んで4時間位、テントの前でぼ〜っと山を眺めたり、1人で来ていた女性とのおしゃべりを楽しむ。「ここはリゾートだね。」との倉嶋さんの言葉に、納得してしまった。地元のテレビのカメラ?が橋口Pの九十九山の会と書いてあつテントを写していた。放送されることはまずないだろうが、それでも嬉しかった。ちなみに、美人さんは私達のすぐ隣のテントでした。橋口Pの下山もちゃんと見分けられて、感心される。だってあのショートスキーの滑り方でハッシーだなってすぐ分かってしまいますよ。夕食はチンジャオロース。オレンジゼリーもおいしかった。

涸沢(5:15)--北穂(7:50)--涸沢(10:40)

5月5日
徳沢へ下山するだけなので、ゆっくり起きて、のんびりする。今日も快晴で、山がとてもきれいである。奥穂で、骨折した女性がいて救助隊やヘリコプターが出ていた。山肌をなめるように飛ぶヘリコプターや、救助隊の人達の動きはものすごく格好良かった。下山しようとしたら、東陵をさくさくと登ってきた橋口君と田名部君が下りて来た。テントを撤収する彼らより一足先に出発。何度も後ろを振り返りながら、「また来たいね。」と涸沢とお別れ。時間があるので横尾で、スープスパゲッティーを作って昼食にする。完成とほとんど同時に橋口Pが橋を渡って来た。何て優雅な事をしているんだ、と彼らの目が語っていた。もちろんおすそわけしました。徳沢に着き、岩田Pと合流。でも初めは吉田君しかいなくて、その理由にびっくりしましたが・・・。3Pで夜は宴会をする。お酒も全部きれいになくなりました。

涸沢(10:00)--本谷橋(10:40)--横尾(11:55)--徳沢(14:30)

5月6日
倉嶋さんは金沢行きのバスの時間が早いので早朝に出発。河井は他Pと共に上高地へ。今日も快晴だった。松本駅前の食堂は安くて美味しくて、ボリューム満点。おすすめです。


感想

倉嶋(美)
重いザックは久しぶりだし、あまり山に行っていないので、敦子さんに迷惑をかけるのではと心配でしたが、駆け込みマラソンで何とかなり良かったです。天気にも非常に恵まれて良い山行になりました。北穂下山中におじいさんが滑落してきて、巻き込まれそうになったときは数年前の悪夢を思い出しましたが、(今回は安全登山ができてよかった。)それ以外は100点満点の山行でした。

河井
初めての北穂高は、春に是非登ってみたかったので、今回天気に恵まれて大満足の合宿だった。体力、技術ともにあまり自信がないなかで初心者ルートとはいえ、無事に登頂できて何よりだった。時間的にも余裕があり、登頂する事以外の時間も山を楽しむ事ができた。メジャーなところではあるけれど、ゴールデンウイークを山で過ごす事ができるのは、幸せだなとしみじみ感じた。私よりずっと年上の人達が来ているのを見て、これからも、自分に合ったレベルの山に、無理なく安全に登り続けて行きたい、と思った。