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黒姫山、飯縄山 

Date: 2001.5.12-13
Members: L.安藤、吉沢、渡部、杉谷、佐藤
Area: 妙高・戸隠
Type: 雪一般


5月11日 先に渡部と買い出し後、お茶の水に全員集合して関越道〜上信越道長野IC経由で、月明かりの美しい戸隠高原へ。小屋に入り備品の確認後、軽く?2時間打ち合わせをして就寝。

5月12日 爽やかな朝。コーヒーを沸かし小屋の魔法瓶に詰めて車で黒姫山登山口の大橋へ若干のドライブに出発。前夜は暗くてわからなかったが、小屋の周辺には小さな湿原が点在し、ミズバショウやカタクリの花が満開で、車内には出発早々から感嘆の声が響く。大橋ゲートからはのどかな林道歩き。大ダルミ分岐を過ぎて登りにかかると、残雪が出てくる。目前には黒姫山の外輪山が見え隠れする。振り返れば戸隠高原が一望でき、キックステップも軽やかになる。一旦稜線に登ってしまえば、あとは外輪山に沿って平坦な尾根道を進めば黒姫山山頂。東に大きな野尻湖を見下ろし、北にこぢんまりと可愛い中央火口丘の小黒姫山、その向こうには黒姫火山の親玉みたいな形をした妙高山〜火打〜焼山の稜線が、豊富な残雪を蓄えて光っていた。南に目を転じれば、戸隠高原を囲むように左から飯縄山、戸隠岳、高妻山の個性的な山山が、間近に眺められて大満足。缶ビールとオレンジで大休止のあと来た道を下山。雪慣れしていない杉谷に軽アイゼンを履かせるが、靴との相性が悪く若干難儀する。事前の準備を怠るな!ネマガリダケ(チシマザサ)のタケノコを探しながら下るが、まだ時期が早かったようだ。大ダルミ分岐まで下り、計画通り古池へまわる。緩い雑木林の歩きやすい道を下っていくと、古池に出た。そこで一同絶句・・・。夕陽に染まる高妻山を背景に、古池のほとりに白いミズバショウと黄色のリュウキンカの大群落が広がっていた。早く風呂に入りたがっていた面々も、しばし時間を忘れて木道の上に寝転がって紺碧の天を仰ぐ。時間とともに陽が傾き、桜の花の色も刻々と変化していった。誰もいない古池で、至極のときを過ごして平坦な道を車に戻る。はずだったが、更にハプニングが待っていた。思わず迷い込んだ森の奥の行き止まりに、またまたミズバショウが大挙して出迎えてくれたのだ。道に迷って感動したのは久々である。今度こそ本当に車に戻って、戸隠中社にある「戸隠神告げ温泉」なる風呂(600円21時まで営業)につかり、そこから車で3分の小屋に戻って佐藤のギター演奏をBGMに夕飯の支度に取りかった。前夜発の寝不足で早くお開きになるかと思われた宴は、予想を裏切り深夜まで続いた。あまり酒を飲まない杉ダニは、しゃべくり歌いまくり、吉沢は喰いすぎがたたって聞き役一辺倒。ナガシの佐藤はリクエストが多くて東奔西走。一升瓶を抱えた渡部が、トイレの入り口と間違えて鍵の掛かったテラスの窓に八つ当たりしているのを見たときは、その酩酊ぶりに恐怖を感じた。安藤はひたすら、翌朝早起きしなければならないことを気にして「水無し川」を唄っていた。

小屋発(9:45)--大橋ゲート(9:45〜9:55)--大ダル分岐点(10:55〜11:00)--稜線(12:20〜12:45)--黒姫山頂(13:35〜14:10)--稜線(15:15〜15:30)--古池(16:40〜17:00)--大橋ゲート(17:15)--入浴後小屋(19:00)

5月13日4:30に起床して炊飯器のスイッチを入れ、安藤が演奏家佐藤を長野駅まで送って小屋に戻ると、他のメンバーは全員まだ寝ていた。今日も「山岳会らしく執拗に飯縄山登山」の計画。朝食後、心を鬼にして出発。すぐ上の戸隠スキー場の中を登っていく。渡部は前夜の飲み過ぎ騒ぎすぎを後悔して自暴自棄に駆られたのか、歩くのが異常に早い。相変わらず元気な杉ダニに、吉沢はこの日も相づちを打つのに終始していた。安藤はただモクモクと左膝を引きずるのみ。昨日の黒姫山とは一転して、スキー場からの飯縄山ルートは日陰が一切無く、容赦なく照りつける太陽は初夏の様相だった。瑪瑙(めのう)山まで来ると山頂直下に雪を残した飯縄山が大きく立ちはだかる。山頂は意外に人が多く少し幻滅したが、それでも黒姫山とは違った大展望が待っていた。特に戸隠岳の岩壁のカーテンと、ひときわ高く聳える美しいラインの高妻山とのミスマッチは素晴らしい。そしてその奥には、これも大きな白馬三山の後立山連峰から槍穂高の北アルプスの山々が連なっていた。八ヶ岳も噴煙たなびく浅間山も遠望できて実に爽快だった。来た道を下山し、小屋に戻って一休みのあと清掃と後かたづけ。火の元、ブレーカー、戸締まりを確認して昨日と同じ奇妙な名称の温泉へ。その後は戸隠中社を参拝して戸隠蕎麦を所望し、客のいない蕎麦屋の畳に大の字になり、しばし充実山行の余韻に浸って一路東京へ。

小屋発(7:45)--スキー場発(8:00)--1632m峰コル(8:50〜9:15) --瑪瑙山と飯縄山のコル(9:50〜10:15)--飯縄山山頂(10:40〜11:30)--瑪瑙山(12:25〜12:40)--戸隠スキー場(13:20)--入浴後蕎麦屋(16:00)


感想

渡部
冬山と夏山と高山植物と宴会と温泉とおそばを堪能した長く充実した楽しい2日間でした。合宿明けで体調は万全ではなかったのですが、黒姫山ののどかさと飯縄山から見た北アルプスの眺望、そして古池周辺の水芭蕉と龍金華の群生は素晴らしかったです。そしてテントにはない迫力の宴会も楽しかったです。たまにはゆっくり風景や季節の高山植物を楽しむ山行があってもいいなと思いました。

杉谷
木立の中にある快適な小屋泊だったので、山行というよりちょっとした旅行って感じでした。黒姫山は雪で真っ白な北アルプスの眺望がすばらしく、山自体も牧歌的で気持ちのいいところでした。特に最後の古池の周りは水芭蕉などのお花畑が広がり、静かで、すごくきれいで素敵でした。山登りあり、宴会あり、歌あり!!の盛りだくさんの楽しい山行だったです。

安藤
今回は春合宿に来られなかった人とも、合宿気分を味わいたくて企画した山行だった。特に怪我人向きに、登山基地として申し分のない立地条件にある小屋をベースで借り切り、放射状登山を試みた。その意味では単にお気楽ではない、目的に合った山行だったと自負する。北信の山々はそれぞれに個別の特徴を持って我々を待っている。リゾートとして開発され尽くさず、逆に尾瀬ほど過敏に保護され切らないうちに通い詰めたいとも思う。「1泊2日なのに随分長〜く感じたな。もう終わっちゃうのがなんだか寂しいなァ〜」と杉ダニさんが最後に言った。たぶんそれが「合宿」ってもんなのかも知れないね。企画して良かったと思えた瞬間だったヨ。不参加の連絡をくれた人たちのぶんまで、300%!存分に楽しめた山行だった。いつかOBの赤塚君が元気になったら、是非連れてきたいな。

吉沢
普段とは違った山行で、こういう親睦山行も良いなと思いました。リハビリとボッカ訓練も兼ねられて山自体にも価値があったと思います。雪は少なかったけれど、2日とも天気が良く、北アルプスから八ヶ岳までのすばらしい景色を見渡せました。今回はえらく人に世話になった山行のような気がします。リーダー安藤さんを始め、場を盛り上げてくれた佐藤さん、御飯作ってくれた杉谷さん、渡部さんどうもありがとうございました。

佐藤
残雪ハイクは、予想以上に素敵でした。寝不足、疲労状態でも、適度に登り甲斐のある山腹をあがると、眼下に信州盆地を見下ろしながらの、稜線歩き。初心者にもってこいのコースでした。この、好コースの道中、渡部さんの夢を聞き、杉谷さんのチョット変わった言動に刺激をもらい、ヤンチャ坊主吉沢君の創意工夫、いたずらを楽しみ、ひと時の、慰安を感じることができました。宿では、安藤さんのごはんが欲しくなる粗煮をたらふく食べ、酒も、ガンガンのみ、こんな山旅も、あってしかるべしと感じいっております。山腹の静かな、とっても静かな池と草原は、皆さん、是非とも行ってください。