Date: 8/24-25 Members: L.田名部 Area: 北ア Type: 合宿/一般
なぜだかわからないが、ここ数年、剣が自分の中でのキーワードになっていた。 別になにをやりたいとか、どのルートを登りたいといったこともないのに、 念仏のように剣、剣と思いをはせていた。
たまたま休みがとれそうで地図をあらためて見るが、 どうも単独でいくルートで2泊3日の良いルートがない。立山は剣とは別の山に見えるし縦走を考えると、 早月−別山をつなげるのが可能な範囲の一番、魅力的なルートである。 でも実質一泊の山行。もう少しおまけをつけたいんだが良いアイデアがない。 下山後、馬場島から上市駅まで釣りをしながら歩くこととして強引に充実感を得られるような計画が完成である。
23日 22:00 板倉さんの見送りの中、狭いバスにて出発。 夜行バスも3回目になると結構眠れて7:20室堂着。
24日 平日のため人も少なく、小雨のなか別山乗越着。 写真をとったあと、尾根沿いの道を進む。 なにごともなく一服剣、前剣と進むが出合う人はみな下山中。 普通はこの時間から登らないよなと感じるが縦走だからと言い聞かせる。 しかし、どうも足取りが思い、荷物もそこそこだが、気合が足りない。 クサリ場手前で先行者のおじいさんをぬくがカニのタテバイを過ぎて、 「おじいさん大丈夫?」といった心配が沸き起こる。ゴツゴツした岩場を越えるとすぐ山頂に立った。 源次郎、北方稜線パーティやらで結構にぎやかな中いつかのためにと雲の切れ間を狙って写真をとりまくる。 先程のおじいさんもなんとか登ってきて一安心。下りは他のパーティが伴走してくれることになった様子。 みんな先を急ぎ下山するため束の間の山頂1人占めを味わうが展望ゼロ 期待が大きすぎたのか「こんなものかな」と山頂をしみじみカミシメながら早月尾根を下る。 当然、誰にも会わない下山が続く。 寂しいクサリ場、急なくだり、休憩。視界も悪いが迷いそうなところもなく淡々と下る。 気持ちのせいか足が重くつらい。林道では大きな獣道が横を走り熊の恐怖もよぎる。 やっとの思いで早月小屋着。 テン場の受け付けで小屋の親父さんが「室堂−早月?えらい!」の一言になんとも救われた。 テントも3張程しかなく、レトルト夕食でラジオを聞きながら就寝。
室堂着(7:30)−出発(7:45)−別山乗越(9:30)−くろゆりのコル (10:45)−剣山頂(13:15)−早月小屋(16:30)
25日 7:30 昨日はやっぱり疲れてたらしい。足が軽い。 小屋の親父に別れを告げ下山。しかしこの道がとにかく急で長く感じる。 登りはとくに辛いだろうし、冬、春はどうなんだろうと冬への希望が半減する。 長く感じたとしても時間的にはそうでもなく、10:00馬場島着。
ここからが今回の核心部。ここからいかに+αできるか。
携帯不通。ひとまず管理センターで公衆電話発見。在京に連絡をとることにする。 構想としては「途中まで釣りをして降り、 適当なところでテント張って翌日ヒッチハイクで駅まで」と考え、 ひとまずソバを食うことにする。
ここで事態が急展開、私の他に客は地元の4人組みしかいなかったが酒を進められ吸収されてしまった。 「途中まで乗っていきな」との会話に「歩かなくてすむし、タクシー代うくし、上市駅までいって、そこで釣りをしよう」との方向転換で「お願いします」と調子よく岩魚酒までごちそうになった。うまい!。とにかく愉快な人たちで全然暇を与えられない。途中、行きつけの農家により葡萄のお土産までもらってしう。気がつくと、富山駅まで送ってくれる手筈になっていて岩魚釣りの計画はあえなく断念。ただなんとも、気持ちの良い人達で山葡萄の偵察に来ていたそうな。道中、熊の実態、山葡萄、岩魚について色々話が聞けて「にわか山人間」にはとても説得力があった。
この時点で山モードが終わったと感じ、おとなしく帰京。
はじめての剣であったが平日、時間帯をずらしたことでかなり静かな剣だったのであろう。 お気に入りの槍ヶ岳と比べても山頂直下の厳しさ、山様をみても今まで見てきた山とはまったく違う雰囲気を持っている。 それだけに多くの人をひきつける理由がわかった気がする。やっぱりひとつ上の山である。
早月小屋(7:30)−馬場島(10:00)−富山駅(12:30)−帰京(19:00)