丹波川本流・水根沢遡行
Date: 2001.8.28 (前夜発日帰り)
Members: L.佐藤、SL.秋田、竹田、吉田(法)
Area: 奥多摩
Type: 個人/バリ/沢
丹波川本流
・記録 マイタケ
8月27日
23:30
JR中央線・武蔵野線の西国分寺駅に集合し、佐藤リーダーの車で出発。途中、コンビニに寄って酒の買い出しをすませ、青海街道をひた走る。今回、私たちが遡行する丹波川本流の終了点は、悲しい歴史とともに心霊スポットとしても有名な「おいらん淵」。川沿いをクネクネ曲がる真っ暗な山道を走りながら、佐藤リーダーの「本当にあった怖い話」に耳を傾ける。そうこうしているうちに、テン場予定の入渓点を3kmも通り過ぎ、おどろおどろしい「おいらん淵」まできてしまった。ここでテントを張るのは相当勇気がいるので、結局入渓点までもどることに。入渓点は三条新橋の近くで、テン場としたのはそこから数十メートル上流側の数台の駐車が可能なところである。簡単な酒盛りをして、3:00に就寝。
8月28日(晴れ)
当初は8:00の予定が、テント内の暑さに耐えられなくなり30分早く起床。朝食のあとテントをたたみ、身支度を開始。8:30車を残して出発。車道から丹波川へ下りる道を歩く。
8:35入渓。平坦な川原歩きからはじまる。男性陣は馴れた足取りでスイスイ歩を進めていくが、沢登り2回目の竹田は何度もつまづきながら必死でついていく。先頭を行く秋田くんは、走るように歩くのでびっくり。ちなみに丹波川本流は、泳ぎ主体の遡行が楽しめる沢。水球で鍛えたという秋田くんの活躍を期待しよう。
しばらくすると「犬もどり」と呼ばれる最初のゴルジュが登場、さっそく胸まで水につかる。雨の影響で水量が多く、水温も思った以上に低そうで、水浴びするには肌寒い。水の中を出ると体がガチガチ震えるほどだ。カナヅチの竹田と自称・泳ぎが苦手な佐藤リーダーは、先陣をきる秋田くんとザイル(Φ9mm×30m)でつながれる。吉田くんは本人は謙遜するがかなりうまい。カナヅチ竹田にとっては、ザックの浮力の大きさが嬉しい。ライフジャケットを着ているような安心感がある。9:30最初の3mの滝の取りつきへ。
次の第2のゴルジュ「坊主淵」を越えたら最初の難関「手取淵」の入り口に到着(10:00)。幅2m長さ40mのゴルジュにごうごうと音立ててすごいスピードで水が流れていく。佐藤リーダーによると、今回はいつもよりも水量が多いとのこと。まずトップの秋田くんが左岸をヘツる。2番手は吉田くん。出口付近がややハング気味でちょっと苦戦した様子だったが難なくクリア。続いて竹田。ハーケンの打ってある中間地点までは、初心者でも簡単にヘツることができるくらい足場がしっかりしていたが、そのあとが問題。出口のハングで竹田が動けなくなる。ヘツりは無理と判断し、ラストの佐藤リーダー指示のもと、張ったザイルに両手でぶらさがりながらヘツるカニ歩きを試みた。しかし数10cm進んだあと、体の重みで両足が激流の中につっこみ、下半身だけが流される「鯉のぼり」状態に。数分間の格闘の末、半分溺れながらトップで確保する秋田くん・吉田くんに引っ張られ、ようやく脱出(ザイルはインクノットで固定)。10:46休憩。
11:08大バク流と化した5mの「胴木滝」取りつき。左岸を巻き、滝上に出る。秋田くんは滝を登ろうと試みるが、あまりの水量に無理と判断し巻くことに。その後しばらく小さなゴルジュが続く。トップの秋田くんの待つ左岸に渡るときに、「電車ごっこ」のように3人(竹田・佐藤・吉田)縦に並んで歩いたところ、これが
秋田くんに大ウケ。ガイドブックでは肩を組んで徒渉するとあるが、縦に並んだらどうなるのか、という
素朴な疑問が生まれた。実用が可能なら「九十九式徒渉法」などと名づけてしまおうか、という意見まで出
た。
11:48石積状の4m滝の取りつき。右岸を高巻く。12:08休憩。しばらく行くと、「丸山入道淵」という長さ15mのゴルジュにたどり着く。以前、吉沢さんでさえも苦戦を強いられたという流れ強き場所だ。
トップはやはり水球の王者・秋田くんに任せる。ザックを置いて空身で挑戦した。まずは平泳ぎで攻め、途中で流れが強くなったところをクロールで2かき3かきすると、あっという間にゴールに着いてしまった。思わず3人から拍手がわきおこる。その3人はザイルにつなげた秋田くんのザックを先頭に、「電車ごっこ」スタイルで引っ張ってもらった。「3人はつらい」と秋田くんはさすがに大変そう。ごめんなさい。
13:45頃 右岸の監視塔を通過すると、やがて左岸から一ノ瀬川が合流する。14:00最後の難関、8mの「銚子滝」取りつき。ザイルを準備し、秋田、吉田の順に右岸を直登する。体重移動に難儀しながらも、佐藤リーダーのサポートで竹田も無事クリア。14:15左岸に渡り、目の前の「おいらん淵」に別れを告げて青海街道へ出る。入渓点までズブヌレのまま青海街道を下る(14:54着)。
水根沢
・記録 ヨシノリ
15:30 出発・入渓
17:40 半円の滝
股が痛くなるぐらい突っ張って登った。秋田君は3回も登って、
2回もウォータースライダーを楽しんでいた。元気だなぁ。
18:00 遡行終了点で休憩。
18:30 車のところに帰着。
感想・反省
- 吉田
- 秋田君に惚れました。あの丸山入道淵の激流を泳いで突破するなんてカッコよすぎる。 半円の滝をわざわざ3回も登るのもすごい。 丹波川本流は、短いながらもイベントがぎゅっと押し込まれているような、
息つく暇も無い豪快な印象でした。厳しかったのは手取淵と最後の銚子滝。 どちらも最後がヒヤヒヤした。水根沢谷も狭いゴルジュ・連瀑の突破が楽しい沢でした。
半円の滝を滑るのは怖かったので辞め。登れただけで満足です。課題は柔軟と勇気。 なんか課題ばっかり増えてるな最近。最初は後ろめたかった平日日帰り山行でしたが、
竹田さんと一緒に沢に行けたし、楽しかったです。
- 竹田
- 今年の沢はあきらめかけていただけに、 平日山行のメンバーとして参加することができて幸せでした。 まずは声をかけてくださった安藤さんはじめ、皆さんに心から感謝いたします。
2本も遡行できて充実した1日でした。ありがとうございました。
反省点は山のようにあります。 上級&中級の沢ということでおっかなびっくりだった点もありますが、 それにしても技術も心構えもボロボロでした。「手取淵」でのハプニングのように、
このままでは命を落とすな、と真剣に力不足を思いました。恥ずかしい話、 インクノットを佐藤リーダーに何度も聞き直したりと、 山に登る者としての最低限身につけておくべきことを怠っていました。
高巻くときや滝の脇などを直登するときの恐怖感の克服も、今後の課題です。 今回はとにかく「怖い」「怖い」と叫びながら遡行していたような気がします。
水根沢は2本目ということで、丹波川本流よりはリラックスできましたが、 左岸を大きく高巻く場面では自分でも不思議なほど恐怖感がありました。
メンバーのサポートがなければ登れなかった個所も多く、 シーズンオフになっても岩トレでガンガン練習したいと思います。
- 秋田
- 竹田さん、吉のりさん、佐藤さんの3両編成の電車ごっこには笑えた。
丹波川の手取淵で、初めてリードして、無事通過できてよかった。
僕は右岸を行った。
丸山入道淵はたいしたことなかった。
銚子滝はヌルヌルしていて怖かった。
通行困難とガイドに書いてあるおいらん淵を見ておけばよかった。
水根沢谷の半円の滝は、滑り台が面白かった。
みんな本当はやりたかったのに妙に大人ぶってやらなかった。
平日に沢登りとは大変贅沢だった。他のパーティーに全く会わなかった。イェーイ。
僕は水に対する恐怖心がなさ過ぎるので注意したい。
それから防水対策も考えたい。
僕は他の人より2,35倍水につかるので今日もザックの中身がビショビショ。
2重にビニールでくるんだのに。
温泉の売店のネーちゃんが茶髪でショートでかわいかった。
ココイチのカレーがおいしかった。今度辛いもの選手権でもやりたい。
岩田さん呼んで。
帰りの電車の中で佐藤さんに借りた「上信越の谷105ルート」を見て、ひとりでニヤニヤしていた。
佐藤さんはハイエナジーだった。
竹田さんと久しぶりに山に行けてよかった。
吉田さんはコボちゃんに似ている。
僕は何度もトイレに行った。
- 佐藤
- シャケが多摩川を遡上していた。秋ジャケは旨かった。
シャケは、水を得た魚のようにハシャいでいた。
こんなに、ハシャがれると、リーダーのやりがいを改めて感じてしまう。
サケと言わず、シャケという所、金の斧・銀の斧の話など、
吉法くんのセンスは素敵だ。
マイタケちゃんが忙殺の中、楽しそうに登ってくれたのは、うれしかった。
来年は、秋田リーダーの下、丹波川本流から、一ノ瀬川本流へと遡行したい。