池山吊尾根
Date: 2001.9.28-30
Members: L.松浦
Area: 南ア
Type: 会山行/一般
行程
- 28日
- 10:30鷲の住山登山口→11:30発電所→12:10あるき沢橋バス停跡→15:20池山小屋(泊)
- 29日
- 6:20池山小屋→7:20越→8:40ボーコン沢の頭→10:00八本歯のコル(休憩)11:50発→12:40北岳山頂→13:30一旦下山
15:00発→16:30八本歯のコル経由二俣→17:00御池小屋
- 30日
- 7:00御池小屋→9:10二俣経由八本歯のコル→10:00ボーコン沢の頭→10:30峯朋ルートの露岩→11:30 2100m鞍部→12:00大崩壊地→13:00広川原ロッジ
平日というのに小さな広川原行きの甲府発のバスは立ち客が出る、思った通り鷲の住山展望台のバス停に降り立ったのは通孝一人、入会して初めての泊まりのある単独山行だ。初日は心地よい天候の中誰もいない道を、400メートル下り800メートル登る。あるき沢の登山口は昔はバス停があったことに驚く。ここからは笹の生い茂るルートだが踏み跡はしっかりしていて迷うことはない。中間地点は沢の音の聞こえる崩落地が目印。池山小屋泊。小屋は清潔だが窓が小さく北と西面にしかなく暗い。
29日は北岳に遅くとも13:00には着かないとと集中が気にかかる、天候晴、池山小屋からボーコン沢の頭までは4時間となっているが2時間強で到着。途中に一ヶ所森林限界と思われるところに出るがすぐに樹林へと誘われる。そこから5分ほどで、森林限界。素晴らしいバットレスの眺め、ここまで殆ど展望のない一人旅の人間には至福の眺めだ、それにこの岩には橋口・板倉が取り付いていると思うと、会山行の充実が実感できる。ボーコン沢ではひとりの登山者と出会う、こころなしか会話をしたいという気分がする。集中には十分時間があるので、のんびりと稜線漫歩を楽しんでいると、遠くからナットーの声。よしのり君だ。なんだかとても元気が出る。二人でのんびりと杉谷パーティーを八本歯のコルで待つが、待ちくたびれて二人で北岳に登る。杉谷パーティーの行動が気にかかるが無線のない二人ではどうしようもない。二俣経由で下れば、会えるだろうと下り始めると、杉谷パーティーとコルと頂上の中間地点くらいで出会う。奇特な二人はもう一度山頂を目指す。御池小屋では、よしのり君のテントにパラサイトする。木津さんの2?歳の誕生日を祝い、花火で祝砲を上げる
30日、この山行のメインである、広河原から直接ボーコン沢の頭に詰めるルートを下降する。前夜の雨で躊躇するが、吉沢パーティーも出発するので気合いを入れる。宴会のために下った600メートルの標高差を登り返す。二俣の上で鈴木君と会い、会山行のメンバー全員と会うことができた。ボーコン沢からの眺めは無かったが、視界は良くルートの見極めには問題ない。嶺朋ルートと称する尾根には、ペンキマークはしっかりしており、忠実にペンキマークを辿れば問題はない。地図上の露岩も鞍部も大崩壊地もしっかりたどり3時間でロッジに出た。紅葉はダケカンバとナナカマドが身頃です。途中2回踏み跡が錯綜し、ペンキマークをはずれたが、磁石でルートを確認し、多少登り返すなどのロスがあった。吉沢パーティーとは、安藤さんからお借りした無線で、進度を確認し、13:20には下山口で合流できた
感想
集中・単独行のルートのない道を歩き体力と読図力を試す・冬合宿の偵察の3つの課題を全て克服し、最近にない充実した山行となった。会山行を企画した、木津さんと杉谷さんには感謝いたします。特に集中するための登降は良かった。今回は久しぶりの山行でもあり、休憩を入れコースタイム通りに歩くことを意識し十分に歩くことができた。ホッとしている。
嶺朋ルートについて:樹林帯の中なので、露岩までは展望もなくひたすら登るが、露岩以降のバットレスの全体像を実ながら登る感じはそれまでの苦労を吹き飛ばしてくれそう。混雑期の登山ルートとしてはお奨め。下りは、クライムダウンするところは多々あるが危険と言うほどでもない。倒木が多く苦労させられた。
偵察について:池山小屋周辺は幕営適地多数。池山小屋からボーコン沢の頭間では一ヶ所鞍部があり狭いが張れる、ボーコン沢から嶺朋ルートに15分下降したところにはジャンボがしっかり張れる適地がある。ボーコン沢の頭は森林限界を越えており、風避けも期待できないのでどちらかに最終ベースを構えることになる、ボーコン沢の頭からドーム状のピークを登り八本歯のコルへ下る地点がもっとも嫌らしい感じがする。ロープをフィックスする必要があるかも、北岳から八本歯のコルへ下る地点(梯子のあるところ)も要注意。風は八本歯のコルが通り道となるため十分注意が必要。
無線について:今回の山行で必要性を痛感。特に単独の場合は力強い見方でした。