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三ツ峠 TEAM69 デビュー戦報告

Date: 2001.11.10-11
Members: 豊岡(TEAM69隊長)、秋田(同パシリ)、吉田(法)(同理事長)
Area: 御坂
Type: 個人/岩トレ


記録:豊岡

11月10日(土)
10:00 大宮に集合し、鈴木さんの車で三つ峠へGO!
この時点で三つ峠には雪が舞っているそうである。
14:00? 三つ峠登山口駐車場到着。
小雨の中の出発となるも、晴れそうな空模様である。
上部には雪が若干残っている。
15:30? 木無山頂上到着。
17:00 ディナ−
食事後となりのエスパ−スにもぐりこみ、歓迎会。
22:30 若手3人は就寝
夜は夏用シュラフでは寒い、あ〜寒い。

11月11日(日)
7:21 B.C.出発
今日は晴れ。富士山をバックにした爽快なクライミングが楽しめそうだ。
1
第一クラックをリードする秋田君。
7:35 屏風岩到着
左フェ−ス、中央フェ−スはまだびしょ濡れ。
8:02 一般ル−ト中央(IV+、リ−ド/秋田、フォロ−/吉田&豊岡)
3つあるくぼみの中央を目指し、フェ−スを直上し、第一バンドへ。
手が冷たい。ビレイ途中で相場さんが到着。
8:24 右フェ−ス中段はほとんど濡れていたため、第一バンドをトラバ−スして、日が当たり暖かそうな東面フェ−スへ。声が全く届かず、時間がかかる。
8:47 第一クラック(IV+、リ−ド/秋田、フォロ−/吉田&豊岡)
オフィウィドスとワイドクラックの間に伸びるクラックから傾斜の強い凹状を登り、テラスへ。秋田さん、1回墜落ながらも気合で切って落とし、無事リ−ドに成功。
9:13 No.16クラック(III+、リ−ド/秋田、フォロ−/吉田&豊岡)
第2バンドを右フェ−ス側に回り込んだところから、短いクラックを登り、第3バンドへ。右フェ−ス上部もまだ濡れていて、雪も残っていたので、そのまま階段状を登ることにする。
9:36 階段状(III、リ−ド/秋田、フォロ−/吉田&豊岡)
なんてこともない簡単な尾根歩きの延長で天狗の踊り場へ。
9:55 下降開始
階段状のところはクラムダウンし、懸垂下降3ピッチで屏風岩基部へ。
10:40 草溝ル−ト(IV、リ−ド/豊岡、フォロ−/吉田&秋田)
取り付く前に尾崎さんが到着。
フェ−スからトラバ−スを交え、クラックを直上し、木のあるテラスへ。
懸垂下降で下るも途中でザイルが引っかかり、次のパ−ティ−に回収をお願いする。飯塚さんが地蔵ル−トに取り付いている。
12:10 直登カンテ(A2、リ−ド/豊岡、フォロ−/吉田&秋田)
1P(A2):小ハングからで、10数回のアブミのかけかえからスラブ状フェ−ス(IV)をフリ−で第一バンドへ。上部はぬめっていていやらしいところも。中央カンテは渋滞の模様。中澤さん、粂野さんが警戒に懸垂下降していった。上を見ると逆V字ハングをソロクライマ−が奮闘中。
2P(A1):アブミを数回かけかえ、いよいよ空間に張り出したリッジというところで怪しげなボルトに遭遇。ジャンピングキットを持ち合わせていなかったし、ここを越えていくだけのネイリング技術も身につけていないのであっさり敗退決定。アブミでクライムダウンし、ビレイ点へ。さらに懸垂下降(下部は空中懸垂)1ピッチで屏風岩基部へ。この2P目を登攀中に本郷さんは講習生を連れて、中央カンテを秒殺。
14:30 さあてこれから(VI、リ−ド/秋田、ビレイ/吉田、見てるだけ/豊岡)
取り付きの小ハングで敗退決定!5分で返り打ちにあう。
14:45 中央カンテ取り付き下の下部フェ−スで尾崎さん、粂野さんが登攀中。相場さん、新津さんらが続々と下降中。チ−ム84の成田さんにお会いした。僕らは一足先にB.C.に戻る。四季楽園の前で秋田さんが本郷さんと今後のあいさつを交わす。
15:15 B.C.撤収
16:00 下山開始
下山途中で関谷さんとお会いする。
17:00ごろ? 三つ峠登山口駐車場到着

感想

豊岡
セストグラディストはすごかったですね〜。ちらっと見ただけで3人ともビビりました。雪をまとった富士山を眺めながらのクライミングは爽快です。次回の山行は1/12〜14の前穂・北尾根と2/9〜2/11の白馬岳です。頑張りましょう。秋田さんは自分が正しいと思った選択をとってください。3月の谷川岳一の倉沢集中にもぜひ来て下さい。まあ、いつでも来て下さい。
吉田(法)
1本目:一般ルート中央 IV+ 〜 第一クラック IV+ 〜 III
前日は雪、朝一発目で日陰。岩が冷たくて冷たくて指先が変になった。だからルートがどんなんだったか覚えてない。次の第一クラックは面白かった。よく見える富士山が綺麗だった。

2本目:草溝ルート IV
下から見るとすごく難しそうだったので、リードは豊岡君に譲った。やはりそれは正解で、ルートが曲がっているのでロープの這わせ方が僕にはまだ難しそう。それを除くとルートは面白い。次はリードしたい。

3本目:直登カンテ下部 20m IV A2
初アブミ。下部のみ 20m 登ったが、僕がフォローするだけで 40分もかかったらしい。本人は夢中であっという間だったけど。しかし人工と言うのは、フリーとは全然違うと思った。リードするのはスゴク怖そう。自分の技量よりも、ボルトへの信頼度の割合のほうが大きい。なんか悪いことしてるよう。でも開き直ってアブミ掛け替えマシーンと化して登った。お疲れさん、というかご苦労さんな感じ。

最後に CRUX の方々について。九十九に負けず劣らず個性的な人達の集団のようだ。警察の胸倉を掴んで食ってかかり危うく公務執行妨害になりそうになった人、前夜酒を飲みすぎてゲロ吐きながら白毛門に登る人、昔甲州街道を縄張りにしていた元レディースなどなど。楽しい話を色々聞かせていただきました。豊岡君もいることだし、九十九と交流を深めていけたらと思います。
秋田
11/10
クラックスのメンバーはとても親切で、部外者の吉田さんや私を快く迎えてくれた。感謝。私は強く入会を勧められ、気分をよくさせられた。どのように返答したかは覚えていない。ちなみに、クラックスにも元のレディースがいた。とても落ち着いた方で、渡部さんのことを紹介するまで、そんな過去を微塵も感じさせなかった。猫もかぶりようであることを学ぶ。

11/11
テントの外の騒々しさに目を覚ます。ジジイババア軍団が大挙して頂上に行くのだ。まるでアフガニスタンの戦場のようなやかましさであった(知らないけど)。そうするとこのジジババは、タリバンだ、北部同盟だ、アメリカ軍だ、向こう見ずなジャーナリストだ。戦争も結構だが、関係のない民間にまで巻き添えをくわせるのはよしてくれ。俺はただ極東の島国の山奥で静かに酒を呑みたいだけなんだ。

外を見る。素晴らしい天気。青空が目に染みる。軍隊がわめくのもよく分かる。富士山が近くにでかい。でもこの際こんなデクノボウは無視するとしよう。右に視線をうつす。南アルプスが白く美しい。まるでレディースの肌のようだ。僕の青春の舞台となる甲斐駒はまだそれほど白くはないが、北岳以南は真っ白。なんて綺麗なんだろう。反対を向く。三つ峠のピークがある。しかしこれほど登頂意欲を殺ぐ山も他にないだろう。林道が頂上直下まで伸び、そのピークもNHKの施設やらアンテナやらで全く醜い。それに一層の拍車をかけるのが先ほどの高齢軍隊。相変わらずわめきまくっており、下品だ。もはや三つ峠は自然の美しさをかなぐり捨て蹴飛ばしてしまっている。やはりこのあたりからは目を背けることにしよう。視線を下ろす。つづら岩の数倍のスケールを持つ岩がある。俺はすっかり気分を高揚させた。去年までの私であれば南アの美しい稜線に見とれていたのであろうか。しかし今の私はこの雄大な岩を登ることにしか関心がない。俺は今日、こいつらを蹴飛ばすのだ。岩場に向かう際も、度々立ち止まっては眺め、溜息が出でくる。

1発目、「一般ル−ト中央」。
記念すべきデビュー戦のリードを引き受ける。俺はTEAM69の鉄砲玉だ。

今回は先週までの俺とは違う。ルート図をしっかり確認し、やおら、取りつく。冷たい。指の感覚が鈍くなってくるが構うものか。余裕を持って登りきる。ザマーミロ。でもやはり俺は俺でしかなかった。ビレイの方法を間違えてしまい、隊長から指導を受ける。ATCは、ボディからではなく、別に支点にかけなくてはならなかった。ついでに支点の取り方も教わる。いいぞ、たくさん吸収できる。かくして、静かにTEAM69はデビュー戦に勝利を収めた。再びザマーミロ。

2P目、「第一クラック」
のっけから墜落してしまう。この際、右足脛と左肩を負傷した。リードを何としても続けたかったため、豊岡さんと吉田さんには黙っておいた。左肩の回復を待ち、気合を入れなおす。よし。怪我などかまうものか。このルートはとても面白かった。

3P目、「No.16クラック」〜階段状。
III級は岩登りではないと思った。とても簡単で手応えを感じない。高度を上げた分だけ眺めは良いが。俺は眺めよりもクライミングの刺激を強く求めているのだ。

自衛隊が銃を背中に提げ、軍靴で岩を登っているの見る。どうでも良いが、ロープぐらいもっとましなものを使ってくれ。俺も同じ税金泥棒だ、自衛隊もロープは良いものを買ってくれ。見ているこちらが落ち着かない。さて、いよいよ日本も地上戦に、山岳戦に加わるのだろうか。

次、草溝ルート。
僕はフォロワーだ。リードでないぶん刺激に欠けるが、少しホッとした。クラックは面白い。

次、「直登カンテ」。
俺は人工が嫌いだ。アブミ恐怖症だ。アブミを使うのは3度目だが、初めての吉田さんのほうがよほど上手に登っていた。岩が濡れているのも恐怖感を倍増させてくれた。俺はやはり乾いた岩をフリーでいきたい。ここで宣言しよう。俺は決して人工のリードはやらない。

ラスト、「さあてこれから」。
出だしのハングを越える勇気をもてず、あっけなく敗退。今振り返るととても後悔させられる。やってやれないはずはなかったのに。僕は勇気と衝動と自制と恐怖心をコントロールできるようになりたい。次にここに来たときは颯爽と登ることに決めた。僕の下げたトップロープで皆に登ってもらうことに決めた。

セストグラディスト?すごいところだ。ここは人工のルートだが上達してから挑戦したい。挑戦者魂に着火。

今回、クラックスで豊岡さんと登り、また少し夢を大きくした。1月の前穂・北尾根、2月の白馬、そして4月の白馬・主稜。まだまだこれからこれから。

クラックスの皆さんにはただ感謝。