Team69決算山行
白馬岳主稜、杓子岳双子尾根

Date: 2002.4.27-29
Members: L.秋田、SL.吉田(法)、豊岡
Area: 北ア
Type: 個人/バリ

参考文献

白馬岳主稜
アルパインクライミング「白馬岳主稜」
日本のアルパインル−ト50選「白馬岳主稜」
日本のクラシックル−ト「白馬岳主稜」
日本登山大系(6)「白馬岳東面」
岳人647号「特集、陽光の北アルプス」
豊岡作成オリジナルル−ト図白馬岳周辺(3)「白馬岳主稜」
杓子岳双子尾根
日本登山大系(6)「白馬岳東面」
岳人587号「特集、春に輝く日本の雪稜」
岳人647号「特集、陽光の北アルプス」
豊岡作成オリジナルル−ト図白馬岳周辺(4)「杓子岳双子尾根」

行動記録

27日
二股林道ゲ−トB.H.(7:09)〜猿倉荘(8:40)〜小日向のコルB.C.(11:01)
28日
B.C.(2:20)〜長走沢下降〜白馬尻〜主稜取り付き(3:23)〜八峰(4:57)〜白馬岳(7:19)〜B.C.(11:03)
29日
B.C.(2:30)〜樺平(3:25)〜J.P.(4:50)〜杓子岳(5:29)〜双子尾根下降〜B.C.(7:40-休養-9:30)〜猿倉荘(10:08)〜二股(11:30)〜白馬八方(12:42)
126-1
小日向山から白馬岳主稜

126-2
白馬主稜最後の雪壁を登る豊岡君

行動概要

4月26日(金)
代々木駅前21:30集合、安藤号にて白馬八方二股へ。ありがとうございました。林道ゲ−トは5月1日からの予定。

4月27日(土)晴れ/曇り
だるい林道で猿倉へ。だだっ広い猿倉台地へあがると白馬の由来となった代掻き馬の雪型がはっきりと見える。せっかくなので記念撮影。(4/29付けの新聞によると10日も早い出現だそうだ。)白馬岳は「シロウマ」と呼ぶのが正しいことは語源からわかろう。

小日向のコルへは急登をひとふんばり。テント設営後、秋田&吉田コンビは小日向山アタックに出かける。双子岩からあまり水が出ていなかったので、豊岡は水作りにいそしむ。学生3人組もテントを張るみたいだがなんだか様子が変。道を間違えたのだろうか?地図を見ながら「あ−だ、こ−だ。」言っている。ありがたいアドバイスをしようとも思ったが、まあ、いいでしょう。ラジオを聞きながらうとうとしているとアタック隊が帰ってきた。あとは明日にそなえ休養とする。

4月28日(日)晴れ
1:00起床、2:20出発。月が足元を照らしてくれるのでヘッドランプは無用。ム−ンライトウォ−クで長走沢を軽快に下り、白馬尻へ。先行パ−ティ−はもう少し大雪渓を詰めたところから取り付くようである。よく見ると八峰周辺にも、後ろにもヘッドランプの明かりが見える。すげ−多い。渋滞するかも?

よく締った斜面をサクサク、テンポよく高度を稼ぎ、八峰へ。途中ギャップも見られるがまだ心配するほどの広がりはない。八峰の肩からの登りはヤブが出ているが左から巻け問題ない。(赤テ−プもついているし、踏み跡状になっている。)後続パ−ティ−は早速ロ−プを出すみたい。七峰を越えたらわんさか人が出現。よく見ると途中ギャップがあるみたいでロ−プを出しているみたい。みんなのんびりしとるなあ、と思いつつ渋滞は簡便なので横から抜かさせてもらう。

六峰の登りは去年は完全に雪壁で快適だったが、ヤブと脆い岩が露出していた。六峰を超えると快適な雪稜が連続していて気持ちがよい。先行パ−ティ−をことごとく抜き去り、ガンガン高度を稼ぐ。1箇所急なところがあり、先行パ−ティ−はロ−プを出すらしいのでそこで抜かさせてもらう。左には三合尾根、右には北尾根右稜&左稜が良く見える。来年のためにしっかりと記憶しておこう。

II峰の登りは脆い岩が出ているが右の雪壁から巻けるので全然問題ない。ただし、直登を余儀なくされるとなるとかなりやっかいな登攀になると思う。ボロボロじゃんあれは。

頂上直下の雪壁は階段状になっていて、ただの斜面の登高に終わった。気づけば主稜は足元にあった、という感じで終わってみればあっという間だった。天候とトレ−スによるところも大きいが、この1年間の成果ももちろんでていたのも間違いない。後続パ−ティ−は主稜の真ん中らへんでごちゃごちゃしている。これから時間とともにますます雪が腐ってきちゃうだろうと思うけど大変だろうなあ。頂上はまさに1年前の栂池山行と同じ無風快晴状態。偶然ではあるまい。

そんな中でTeam69の解散式を行い、さっさと頂上宿舎まで下る。ひと休みしてから大雪渓をガンガン下る。途中、雷鳥2羽がゲロゲログワグワ。夏毛に生え変わりつつある。杓子岳北稜の天狗菱からの落石が多そうで、そこらへんに落石の跡がある。それにしても暑すぎる。スプ−ンカット状だから日射が真ん中に集まってくるのだろうか?三合尾根の取り付きを確認しながら白馬尻へ。小日向のコルへの登り返しはめんどい。午前中には帰幕でき、あとは休憩。昨日の学生3人組は帰るらしい。本当は大雪渓行きたかったのだろうか?まあ、いいや。うぐいすのさえずりを聞きながら就寝。

4月29日(月)快晴
1:00起床、2:30出発。なんと今日もスタ−ライト!月明かりに誘い込まれるようにして杓子岳を目指す。樺平までは緩やかなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。ところどころヤブが出ていたが問題ない。リッジ通しにヤブに突っ込むと踏み跡状になっている。樺平から広い斜面を左上気味に、登り始めは不明瞭な尾根をいく。視界不良時ル−トファインディング注意!降雪中などは雪崩も起きそうなのでこれまた注意!

奥双子のコルから雪稜をいくとゴジラの背基部へ。雪が多ければリッジ通しに雪稜をいく。少なければ岩稜となる。この場合、3通りある。
  1. 状態がよければ右から巻いていける。クレバスも大きいが。
  2. リッジ右側の脆いスラブ状フェ−スからリッジ上に上がるもの。残置FIXもあるがそれにたどり着くまでの雪の状態が不安定。登り下りともに使わないほうが無難。
  3. リッジ左の踏み跡状を残置FIX通しにハイマツをつかみながらいく。
僕たちは登りは(1)(そのときは左にル−トがとれそうに見えなかった)、下りは(3)のル−トをとった。J.P.からは緩やかではあるが細めの雪稜が続き、左には白馬鑓ケ岳北稜、杓子岳東壁の各稜、右には白馬岳の各稜が見渡せ、次はどこに登ろうかと、胸が弾む。

うぐいす岩峰も残置FIX沿いにハイマツをつかみながら登る。巻くなら右の斜面から。ここらで落石を起こすと大雪渓の登山者には脅威となるので厳重注意!頂上直下も階段状の斜面で問題なく、杓子岳頂上へ。

なんと今日も黒部側から吹き付ける「越中上げ」がない。ほんと、穏やかそのもの。頂上から東壁の絶壁から顔を出して見下ろしてみると各稜の様子が良く見える。主稜線から見る白馬岳がなんといっても見ごたえある。左右非対称が作り出すその山容を「怒れる獅子」とはよく言ったもんだ。が、頂上宿舎はヤリスギではなかろうか?一番目立ってないだろうか?

雪が腐り始める前に下ることにする。なお、過去の記録によれば「頂上直下の岩場が露出するほど雪が少ないとクライムダウンはかなり危険で懸垂下降が必要。」とある。同ル−トを忠実に下降し、小日向のコルへ。八方温泉は12時からの営業なのですぐには下らず、しばらくボ−ッとする。今日も暑い。

下山ル−トは来た道と同じ。猿倉をちょっとくだったところで独特のオ−ラを解き放つ明治大学山岳部がやってきた。去年までは二人しかいないようであったが新人が結構入ったようだ。誰一人として乱さない歩調、ビシッとした服装、シワのない美しいタッッシュ梱包、少しも緩みそうもない外缶づけ、などはあいも変わらず。合宿中は少し立ち止まって昔話でも、というわけには行かないので松本主将に「がんばれ!」とだけ伝えて後にした。林道を歩きながらいろいろなことを思い出した。初めての登山もこの時期のこの白馬岳だった。初日、キスリングの重さに耐えきれず、ザック麻痺にかかったこと、猿倉までが初日のテント場だと思っていて愕然としたこと、小日向のコルへの登りで脱走したくなったこと、初めてのピ−クが双子尾根から杓子岳だったこと、大雪渓では地獄を見たこと、などが自然と思いだされる。これからも白馬岳には通い続けるのだろう。この山とは長い付き合いになりそうだ。

久々の革靴で足に合わなかったのか、足が痛む。足の痛みがピ−クに達したころようやく林道も終わり、八方温泉「第1郷の湯」(400円)に到着。

感想

豊岡
雪稜、雪壁登攀で階段トレ−スをたどっただけで完登とみなすかどうかは各人の判断するところでしょうが、ひとつの目標を設定してそれに向かって課題をひとつひとつこなしながらやってきたことを考えれば非常に意味のある価値の高い活動だったと思います。できれば3月ごろのシ−ズン始めに行きたかったのですが。まあ、あとはそれぞれがまた新たな目標を設定してやっていけばいいかと思います。「Team69」という名称を使う最後の決算山行も無事成功してなによりです。今後、神保さんが40期を中心とした「神保軍団」を結成するみたいです。

吉田(法)
感無量である。ひょんなことから始まった Team69 プロジェクト。ついに白馬の頂上に立てた。Team69 を知らない人のために復習すると、バリエーションを知らない鉄砲玉秋田君と吉田(法)を豊岡パパが鍛え上げ、白馬主稜に登れるだけの実力を身に付ける、というもの。その歴史は以下。
2001.07.28 Team69 結成。来春の白馬主稜が目標。
2001.11.04 つづら岩・岩トレ
2001.11.11 三ツ峠・岩トレ
2002.01.12-14 爼嵒山稜
2002.02.09-11 天狗尾根・阿弥陀北稜
2002.04.27-29 白馬主稜・杓子岳双子尾根
それぞれ思い出深い山行。目標があると、違う。豊岡君・秋田君、お疲れ様&ありがとう。今回、白馬主稜はあっけないほど簡単に終わったけど、それはそれ。条件が良かったまで。来シーズン、もう一度主稜に行きたい。もっと雪がモコモコ付いている時期に行って、頂上直下でトンネルを掘りたい。

とりあえず Team69 は解散(?)。次はどうしようか....。

....と、ここまでにしようかと思ったら、秋田君に「怒怒怒。みじかーい!!!書きなおし!!!」(原文のまま)と怒られた。しょーがない。書くか。

ゴールデンウィークに突入直前の金曜日、隙を突いて会社を抜け出す。代々木の集合時間に遅刻しちゃった。すいません。ナマステハイヤーにまたまたお世話になる。ありがとうございました。高速が空いてて良かった。

翌朝、二股から猿倉まで延々と続く林道は、どうやら寝ながら歩いたのであっと言う間だった。天気はまずまず。杓子尾根と双子尾根の間の広大な雪原を歩く。ここにテント張ってスキーで歩き回るのもいいかも。でも杓子尾根方面からの雪崩の跡が全く意外なほど遠くまで伸びていたので注意。

シンドイ登りを耐えて小日向のコルへ。本当に平らなところで、白馬鑓と杓子の眺めが贅沢だ。残念ながら白馬は見えないので、小日向山に主稜を見に行った。白馬山頂付近にガスがかかっていたが、取り付き付近の様子が良く分かる。

早寝早起き、1:00am 起床。はえー。でも月明かりが明るくて、幻想的な雰囲気だ。邪魔な杓子尾根を回り込んで、取り付きに行くと上にも下にもヘッドランプの明かりが見える。大盛況だな。一本とってから急な登りにとりかかる。

上田哲農は「こいつはもっとのびやかに育つべき運命を自然の酷烈な取扱いによって、千メートルの垂直距離の間に、その長大な肉体を無理やりに押し込められ、歪められ、右、あるいは左にたたまれて、憤怒の極点達したという不敵な面塊を持っている」と主稜を表現していて、これが僕の主稜のイメージだった。もっとも昨日小日向山から見たときや、登っている時はそれほど、押し込められたり歪められたりしているようには感じなかったのだが、ふと振り返って登ってきたほうを見やると、グネグネと上下左右にノタウチまわったような稜線が見えて、これかぁ、と思った。

頂上直下の雪壁もステップがバッチリついていて、特に問題も無く頂上に立った。呆気なかった。登ったうちに入らないと思った。それぐらい余裕があった。Team69 立ち上げ時には「白馬主稜ってナニ? 食べ物?」って感じだったのだから、この半年の成果が十二分に発揮できたのだと言えよう。

白馬山荘でビールを買って、三号尾根を見ながら大雪渓を下る。そして小日向のコルへ帰る。終日快晴ですばらしい山行だった。

翌日は双子尾根だ。やっぱり月明かりの中を藪尾根からスタート。J.P. を近くから見た時は圧倒された。双子尾根と杓子尾根の間の雪壁が月明かりに白く大きく聳え立っている。その左の稜線をテケテケと登り、クレパスを左右に避けながら高度を稼ぎ、ひょいと頂上に。白馬岳がブレイク寸前の大波のように見える。でも白馬山荘が邪魔。往路を戻る。

こうして Team69 の決算山行は終了。無事に下山。林道沿いには、往きは気付かなかったカタクリの花が咲いていた。
おまけ

あずみ野
白馬駅前の食堂。2日で4回行った。定食 500円。夜は居酒屋。来年も行こう。
大町山岳博物館
巨大なスノーバーとか大昔の山渓とか珍しいものがいっぱい。山の歴史に関する資料も豊富。
信濃森上駅
駅寝に使ったが至極快適。駅寝マニアの本「STB のすすめ」によれば業務委託駅。広くて乗降客も少なく、また泊まりたい駅。

秋田
本当は今回の山行は素面で普通に記録したかったのだが、吉田さんが思いのほか軽薄な文章を書いてきてくれたので、俺もここは一つ酔っ払った時に勢いで書き上げてしまおう。5/11 酒も気力も充実してきたので感想でも書くかあ! ちなみに吉田さんだけでなく、TEAM69オーナーの渡部さんまで最近俺の文章に似てきた。(俺以外の人もそう指摘している)ペットが飼主に似てくるなら分かるが飼主の方が似てくるとはなあ…。

4/26
ナマステハイヤー、いざ白馬へ。いつもありがとうございます。猿倉まで入れなかった。ショック。二股でテントを張る。割とリラックスしたムード。この3人だと落ち着いていい。

4/27
アプローチ。吉田さんが眠りながら口を半開きにして登るのには笑えた。猿倉でプラブーツに。いよいよだ。憧れの白馬主稜。気合が入る。しかし、そんな意志とは裏腹に、最近山登りらしい山登りをしていない僕は体力がない。すぐにくたびれてしまう。しかも暑いぞ。天気がいいのはおおいに結構だが僕は暑さに弱すぎるのだ。暑くてうるさくて景色はそこそこ良い。白馬が正面にかっこいい。

緩やかな斜面を登っていく。双子岩までの登りは非常にきつかった。早い時間に行程を終えることができた。ということは午後が非常に暇ということだ。

退屈しのぎに小日向山を登る。いい眺め。木が適当なベンチになっているのでそこで一休み。少し昼寝。テントに戻ったあともボーっとしてすごす。贅沢だなあ。

4/28
1:00起床。いい天気だ。明るい。満月の下、邪魔な杓子尾根をまいて取り付きヘ。アプローチだけでも結構大変だ。取り付く。のっけから急坂できつい。でも憧れのルート。俺は気合充分。なんでも来やがれ。しかし、ルートはトレースがばっちりついてあり、登るのは非常に簡単。少しがっかり。もっと厳しくて美しいルートを期待していたのに。昨年の3月に見た時は壮絶な雪稜といった印象を受けたのに。GWでは雪も少ないしトレースもあるのでもやはシーズンではないと思った。ん、トレース?トレースとは奪うものというのが俺の信条。なんだ、もっと早い時期ではラッセルがあるじゃないか。そうすると俺では全く歯が立たない。やはりこれでいいのだな。

そして、下山。かったるいよー。下山は大嫌いだ。くそ暑いし。テントに戻ると吉田さんと物干しを作った。気持ちのいいサイト場。外で裸になって昼寝をした。最高の贅沢だ。幸せ。

そして舞台は双子尾根に。というわけにはいかずに現在、すなわち5/12に飛ぶ。昨日はいい加減酔っ払いすぎたため、キーボードを叩くのがうざくなり、感想なんてやーめた、ということになったのだ。ちなみに今も酒は程よくまわっている。むしろまわりすぎて危険な状態かもしれない。今日はとてもファックなことがり、酒を呑まずにはいられなかった。かと思ったらもう眠くなった。眠る。おやすみなさい。感想はなかなか進まない。まるで山を登る私の足取りのようだ。白馬主稜は、私の下山後も感想という課題を与えてくれたらしい。

というわけで5/13だ。今はまだそれほど酔っていない。しかし傍らにはビールを2本スタンバイ済み。さて、少し読み返してみたがこの感想はすでにほとんど崩壊しているなあ。まあいいやどうだって。

やっと4/28
双子尾根だ。こちらも昨年遠くから眺めて強く惹かれたルート。今日も満月の月明かりをたよりに登る。杓子と鑓が美しい。幻想的。幻想的。クレバスが怖いが、トレースがバッチリで簡単に登ることが出きる。ラッキーだ。夜も明けてきた頃、頂上まであとわずかになったとき、白馬岳の絶好のビューポイントで休憩。TEAM69の終焉までのこりわずかだ。空も綺麗。山も綺麗。フィナーレとして最高の日だなあ。ぼくの想いはとても言葉にあらわすことなどできない。
そして登頂。
下山。
ん、なんだ、また今日も暑いぞ。畜生。所々下降の難しいところがあり、かなり緊張した。僕は落石大魔王となった。落石が遠くまで雪の上を転がって行くのがよく見える。下りは怖い。

面倒なのでこの先は少し省略。今回の山行は僕の胸の中にきっちり刻まれているので記録を残す必要もないのだ。また、その場に居合わせたものしかわからないというのもいいではないか。ともあれ、吉田さん豊岡君どうもありがとうございました。俺達は最高だった。猿倉から先も歩く。暑い。僕はザックの外にプラブーツ、インナーブーツ、スパッツ等をぶら提げ、かなりみっともない格好で温泉に向かう。

吉田・秋田の白馬周辺ガイド

  1. 第一郷の湯
    あまりいい温泉ではない。もう行かない。
  2. あずみ野
    かなりいい店。定食500円。(とんかつ、ハンバーグ、唐揚げ、焼き魚、カレーの5種類。僕と吉田さんは4回もこの店で食事をして既に常連、特別に生姜焼き定食を作ってもらったことも。)

この日は昼からかなり派手にこの店で呑んでしまい、沈没。泥酔。店を出た後白馬駅の待合室で寝てしまう。晩もあずみ野。昼に飲んだ酒で腹一杯になっていたため、当初は呑むつもりなど全くなかった。しかし、吉田さんが僕に無理矢理熱燗を呑ませる。ん、以外と美味いぞ。これはまずい液体ではないぞ、と感じたが最後、僕は定評のある早いピッチで飲んでいく。イェーイ。また酔っ払っちゃったー。

雨が降り出す。
白馬の町に雨が降る。

4/30
雨だ。
豊岡君を送る。気をつけて。僕らはレンタカーを借りる。
洗濯する。
昼、またあずみ野に。もはや愛着も。
暇である。
暇である。
すごい暇である。
大町まで行く。

  1. クーブ
    洒落た店。ドーナツを買う。僕はドーナツドーナツと白馬にいる間から喚き散らし、吉田さんを困らせていた。ようやくここでドーナツと感動の対面。クーブのドーナツの商品名、コロコロチーズ。うまい。10個150円。最高。

山岳博物館に行く。かつての登山者は私の持っている装備より遥かにひどいもので雪山や厳しいルートと勝負してきたのか。僕の魂は震えた。
依然大雨。
白馬に戻り、屋根のある寝場所を探す。体育館、スポーツセンター、役所等、めぼしい場所は全てチェックするが、なかなかいい場所が見つからない。最後に残ったのが信濃森上駅。駅寝OK。ラッキー。

  1. みみずくの湯
    とてもいい温泉。晴れたら白馬が臨めるだろう。

暇な我々はレンタカーで走りまくる。通ったことのない路をいくのだ!
晩もあずみ野へ。
信濃森上にもどり、駅寝。深夜酔っ払いがうるさいがとりあえずおかまいなしに寝る。

5/1
今日もどしゃ降り。FUCK.
今日も退屈。
さらば白馬。
舞台はいよいよ大町へ。

  1. 七倉荘
    24時間入浴OKという旅館。気のいいおじさんがいる。
  2. 大町駅食堂
    落ち着く店。横須賀山岳会の人達と話す。
  3. 名前はわすれた。クーブと同じビルの2階にある喫茶店。
    優雅。翌日からの厳しい山行の前にこうしたところでゆっくりコーヒーを飲むのは何とも落ち着いていい。しかし僕は既に非常に緊張していた。冬合宿の時よりも不安になっている。吉田さんはどうだったのだろう。

さて、いよいよ勝負の剣。
扇沢、黒部ダムへと進む。

つづく

特別寄稿

安藤
思えば2001年7月28日。モミソ岩の帰り、秋田・豊岡・安藤が勇んでハニーさんの見舞いに寄った病院でのこと。まず最初に目にしたものは、一心に見つめ合う彼女と吉田法だった。一瞬「この二人はデキている!」と早合点したが、安藤の勘は朗報だと必ずハズレる。その帰路に麻布十番の居酒屋で、この怪しげなユニット「Team 69」が正式に誕生した。実はあの時、山に行けないハニーさんは彼らに特殊な周波数を使ってテレパシーを発信していたらしい。「白馬岳主稜ヲ陥落セヨ」と・・・。周波数の違う安藤は、この洗脳された集団への勧誘を頑なに拒んだが、その代わり「九十九貧民互助会」を作り、トレーニング山行を含め登山口への兵員輸送等の後方支援に協力することにした次第。彼らが切磋琢磨し合って成長する様を、身近で見届けられたのは幸いである。吉田君、秋田君、豊岡君、目的達成おめでとう!