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一ノ倉沢 衝立岩 中央稜

Date: 2002.6.2
Members: 中澤−新津、本郷−豊岡−吉田(法)、北村−鈴木
Area: 谷川岳
Type: 個人/バリ


6月2日
吉田さんもだいぶ緊張しているようだ。緊張度からいえば白馬岳主稜など比較にならないだろう。中央カンテは本郷さんと豊岡でフォロ−すればオッケ−ということにして吉田さんがオ−ルリ−ドすることにする。

6月3日 曇り⇔雨/曇り(一時晴れ)
4:15起床、4:40出発。テ−ルリッジは塗れたスラブの嫌らしい登攀となる。神々のトラバ−スで1Pロ−プをだす。天気待ちをしながら中央稜取り付きへ。さらに天気待ち。予定どおり中央カンテ取り付きに向かうが、状態は良くないだろうということで中央稜に変更、凹状岩壁も同様なので全員で中央稜を沈めることになった。濡れているので核心部は豊岡、その他は吉田さんがリ−ド、本郷さんは我々を見守るというかたちでオ−ルサ−ドで登攀開始。1P目、吉田さんの記念すべきホンチャン初リ−ドだが淡々とこなす。3、4P目、核心部だが岩も乾き始めていたのでそのまま吉田さんリ−ドで行くことにする。7P目、ただ単に明瞭な踏み跡をたどっていくだけだが、いつまでたってもロ−プが流れない?ビレイを解除して一段上のビレイ点に上がってみると・・・。ロ−プは踏み跡沿いではなく岩壁の方に伸びていて吉田さんが壁にぶら下がってビレイしていた。さすがはホンチャン、最後まで何が起こるかわからない。大爆笑のピッチでした。それにしてもすごいル−ファイだ!とにかく吉田さんのホンチャンデビュ−はオ−ルリ−ドで幕を開けた。お疲れ様でした。ダブルロ−プで同ル−ト下降して取り付きへ。変形チムニ−の取り付きがわからなくうろうろしていたパ−ティ−はずっと直上してしまったらしく、エキスパ−トル−トを登攀中の人からアドバイスを受けていた。帰りのテ−ルリッジは乾いており特に問題となることもなく駆け下って全員無事に下山する。
一ノ倉沢出合(4:40)〜中央稜取り付き(6:07)〜登攀開始(7:00)〜登攀終了(11:30)〜同ル−ト下降〜取り付き(14:20?)〜一ノ倉沢出合(14:54)

感想

豊岡
2週連続の一ノ倉沢で今季5本目のホンチャンとなりました。ホンチャンの百貨店ともいうべき岩の大伽藍「一ノ倉沢」は見ているだけで緊張してくるのはしょうがありません。吉田さんも無事ホンチャンデビュ−&リ−ド(しかもオ−ル!)を果たすことができ、なによりでした。リ−ドっぷりには緊張感が伝わってくると同時に大爆笑も何度かしました。次回も楽しみです。

この日、経験した「ホンチャン初リ−ド」はもう2度と経験できないので一生忘れないと思います。次は渡部さんか、神保さんか・・・・・。

吉田(法)
出発前、中央カンテを豊岡君とツルベの予定だったが、本郷さんが加わってくれることになって、とても心強かった。が同時にツルベもできなくなって、なぜか吉田(法)がリードすることになってた。まさかね、と冗談半分に聞いていたが....

土曜の晩、三鷹駅集合。新津さんの車で出発。新津さんは渡部さんと同じ経歴を持つ人なので、タケヤリデッパのケンメリかジャパンあたりで一ノ倉に行くのかと思ってドキドキして待っていたら、OPEL VITA で安心した。一ノ倉沢出合にテントを張り、ちょっと呑んで寝る。

夜間ドシャ降り。春合宿の停滞日を思い出す。朝方になって雨は弱くなり、とりあえず出発。雪渓をしばらく行って、テールリッジにあがる。ほぉ、これがテールリッジか、なかなか言い得て妙な形だ、と感心しつつ、けっこう手応えのある岩場を登る。そんでもってテールリッジ中間部のスラブで滑った。フィックスに助けられた。3m ぐらい滑ったか。ちょっと油断してしまった。反省。

そんなこんなで中央稜基部に到着。雨がシトシト。とりあえず中央カンテ取り付きまで行ってみるが、濡れて難しそう。ってゆーかヤバそう。凹状を予定していたパーティも一緒に全 3P/7名で中央稜に取り付くことになった。

やっぱりオイラがリードらしい。せっかく予習してきた中央カンテはパーになり、ちらっと見せてもらったトポだけで、トップで取り付く。おっしゃー、行くぞーぃ。

1ピッチ目、奥のビレイ点まで行ってビレイ。フォローの二人が早いので、ロープを束ねることもできない。2ピッチ目、ボロいルンゼを上がるが、一つ奥まで行き過ぎたので、次のピッチのスタートが微妙なトラバースになってしまった。この辺から岩が乾いてきて快適なクライミングになる。でも滝沢のほうで、頻繁にデッカイ落石が落ちて雷のような音を立てるので、そのたびにビクッとする。

4ピッチ目、核心のチムニーは出口に A0 用のピンがあるのだが、僕が行ったときは無かった。だから借りたフレンズを右のクラックに突っ込んで、10回も20回も引いてみてから登った。チムニーを抜けるとビレイ点。ふと後ろを見ると、A0 用のピンがある。たった今、生えてきたんだろう。登ってきた本郷さんは「なんでココにフレンズなんだよ」と爆笑してた。

7ピッチ目、終了点を終了点だと分からず、さらに登る。でもだんだん難しくなってきて、おかしいなぁ、核心部は過ぎたはずなのになぁ。しょーがなく、ピンがたくさんあるところでぶら下がってビレイ。本郷さんが登ってきて「お、なんかぶら下がってるぞ」と再度爆笑。やっぱり違ったかと頭を掻きながら懸垂して戻る。

あとは同ルートを懸垂して下降。恐ろしいテールリッジを後ろ向きにクライムダウンしてたら、新津さんが普通にスタスタ歩いて降りてきてビックリした。慣れると歩いて降りられるのか。でも午前中のこともあるので、慎重に降りた。雪渓の乗り降りは若干緊張する。なんとか無事に出合に到着。

...というわけで、一ノ倉デビュー戦、無事に帰還。本郷さんと豊岡君というコレ以上無い心強いパーティだからこそできた貴重な体験だった。本当に感謝しています。これまで九十九はもちろん、CRUX の人にも育ててもらってばっかりだなぁ、フィードバックしたいなぁと思いながら帰路についた。