勘七ノ沢
Date: 2002.6.15
Members: L.吉田(法)、渡部、安藤、田中、吉川、平山
Area: 丹沢
Type: 個人/沢
- 6/14
(22:00)代々木に集合して安藤車で出発 -- (23:30)渋沢駅にて平山さん合流。駅員さんは相手によって対応が変わるらしい -- (24:20)二俣着 道中シカがいた。強い雨の中テント設営
-- (3:00頃)ねる
- 6/15
(8:00頃)起床 雨はやんでいる 朝食 テント撤収 -- (9:05)出発 田中、荷物詰めなおす --(9:20) F1着 吉田Lリード F5では吉田L、渡部がリード
-- (10:30/10:45)一本(F3を越えたところ)吉川氏、ヘルメットでショートコント --(12:55/13:10)一本(F5のあとのゴルジュを抜けた広場)--(13:50)一本目のザレからツメ。(二本目のつもりだったが違った様子。落石、崩れやすい足場。途中から北よりに踏み跡をたどって二本目のザレとおぼしきところに至る。それに沿って登り、笹原へたどり着くとまもなく縦走路)--(14:35)大倉尾根道に合流。数分下って花立山荘。靴の履き替え、ビールなど
--(15:05)花立山荘発 --(16:30)二俣着 途中、伐採関係の目印・案内標識を見誤り、道をそれた(15分くらいロスしたか?)渡部さんは歩いて大倉へ(翌日に表尾根へ)。残りは温泉に寄ってから帰京。
感想
- 渡部
- 勘七はやっぱりおもしろい。沢初めの足慣らしとしてもちょうど良い。岩トレの成果が出たのか、昨年行った時難しいと思ったところも今回は割と楽に登れたので良かった。今シーズンはたくさん沢に行きたい。
- 田中
- 気持ちよく登れました。沢登り自体、4年ほど前に一度丹沢に連れていってもらって以来、ちょっとした沢歩き程度のものしかなかったので、はじめは緊張していましたが、次第に楽しみながら歩くことができました。歓声(絶叫)の絶えない一日でしたね。さて反省ですが、F1の一歩目でいきなり落ちてしまい、ちょっと格好悪かったです。吉田さんのようなリードをいつかできるようになりたいと思います。今回思ったことは、とにかく沢登りの経験と知識をもっと深めなければということです。今シーズン、できるだけ行きまくりたいものです。下りで先頭を歩いていたとき、林業関係の目印と案内板に惑わされて、皆さんを別世界にお連れしてしまうところでした。ゴメンナサイ。
- 安藤
- 3:30頃に寝たはずが5:00には目覚めてしまい、仕方なく雨上がりの二俣周辺を1時間ばかり散策しました。隣の水無川戸沢出合の開けた河原に対して、こちらは四十八瀬川の優しい流れが緑濃い木立を縫うなか、小さな天場が点在する素敵な場所です。天気が悪いせいか、他にキャンパーが誰もいないのが信じられません。
茂みを分け入って行くと、場違いな程に大きなコンクリート造りの丹沢登山訓練所が忽然と現れます。賑やかだったかつての大食堂は板張りで閉鎖され、建物は完全に廃墟と化していました。更に小径を辿ると、その昔七つの山岳会で合同懇親山行を行った天場が目の前に開け、当時の喧噪が昨日のことのように蘇って来ました。あの時ここで焚き火を囲み、それぞれの唄に合わせて即興で得意のオカリナ伴奏をしてくれ、翌日は一緒に勘七ノ沢で遊んでくれた某会きっての沢通のM先輩は、その後間もなく25歳の若さで黒部柳又谷の藻屑となってしまいました。
そんなことを思い出していたら、今日またこれから向かう勘七ノ沢に、僕は今でもあの時の彼とお揃いの青い運動靴と海パンスタイルで行こうとしている事実に気付いてビックリしました。やっぱり僕の根底には、どこかで沢=M先輩のイメージが無意識のうちに強く残っているのでしょう。
次に林道終点の狭い河原へまわってみました。とある捜索では、こんな所にまで機動隊のバスが入って来て驚いたこともありました。山勢浅い表丹沢で4日間も彷徨する方が不思議でしたが、這々の体で自力下山してきた単独行の男性は散々警察にしぼられていました。そしてあの木の下でその男性が我々民間協力者に何度も土下座してきたこと。後方からそっとその背中を支える奥方の心底安堵の涙。そして普通の靴で谷筋の捜索を強いられたが為に、転倒者続出で三角巾も泥だらけになって下山してきた、果たしてどっちが遭難者だかわからない機動隊の面々の憔悴しきった表情などなど・・・。今この場に佇む自分にだけ、それらのシーンが止めどなく押し寄せてきました。
そんな中、自分はまた何度目かの勘七に入れる喜びを感じつつ天幕に戻ると、すでに僕の寝場所は熟睡する新人の方々に占領されていたのでした(仕方なく僕は吉田君の大腿に抱きついて寝ました)。当の遡行中は風もなく、濃霧ばかりが漂う妙な雰囲気となり、ちょうど一年前のあの出来事をもふと思い出さずにはいられませんでした。今でこそクライミングに夢中になっている秋田君が初めてゲレンデを脱し、ザックを背負って感動の登攀(新茅大滝)を経験した山行だっただけに、同時に彼を沢嫌いにさせてしまったその後の悲劇が、なおさら哀れに回想されたのでした。
しかし静岡に行ってしまったメグミ嬢に負けず劣らず、おおらかで屈託のない笑顔の素敵なアユミ嬢やコズエ嬢やヒルやガマガエルらとワイワイ、キャーキャー全開ではしゃぐ時間は、近年になく楽しいものでした。
そして最後はこれまた4年に一度の新たな風物詩になるのか、ジャパンブルーのユニフォームを着た、若い登山者が目に付く花立に導かれ・・・そう言えば僕も(結局は日本も出場をボイコットしてしまった)モスクワオリンピックの頃には、「俺達の時代」という西城秀樹のニッポン応援公式ソングの鉢巻きをして、恥ずかし気もなくテールリッジを登ってたなぁ・・・などというどうでもいい感傷にも、今回の大倉尾根上ではどっぷりと浸ることができました。
それにしても年に一度は訪れる花立でいつも感じるのは、同行者の年齢が年々若くなっていくことです。個人的には甘酸っぱい想いがその都度できて悪くはありませんが、一方で即ちそれは個々の山に対する心理的干満が激しい集団だということも裏付けているような気がしました。
- 吉川
- 初の沢で最初は水に入ることにすら抵抗を感じたが、しばらくすると童心に返ったようにウキウキしてきた。が、それもつかの間、そこに第一の滝であるF1登場。しょっぱなから滑って落ちて滝に打たれて苦戦した。きちんとザックを防水をしていてよかった。
ザレでは足場が柔らかく安定しないし、つかもうとする岩は崩れるし本当に怖かったが、稜線に出たときはホッとした。今回は初めての沢登りだったが、とても楽しかった。また行きたいと思う。
それにしても肉・魚・卵・酒ドクターストップというのは辛い。皆おいしそうにお酒を飲み、鳥皮やイカ刺しを食べている姿がうらやましかった。
- 平山
- 初めての沢登りで、とても楽しみにしていました。渋沢で切符をなくしたことに気がつき、探しましたが駅員さんは良い人で「次回から気をつけてね」と言って通してくれました。幸先よさそうな気がしました。
お酒の買い出しを終えると、雨が振りだし、豪雨の中テントを張ることになりました。会津・日和田山に引き続き私の山行はまた雨のようで、悲しくなりました。
翌朝はよく晴れ、安藤さんに「ここで行かないっていったらどうする?」と聞かれて、寝起きのこともあって「行きます」と無愛想に言ってしまってあとでうじうじ後悔しました。(雨上がりのこともあっていろんな判断をしなくてはいけなかったかもしれないのに何も考えずに自分の気持ちだけで言ってしまってすみませんでした・・)
沢は水がひんやり冷たくて、(言葉でうまく表現できませんが)目も体もすっきり覚める気がしました。佐藤さんが前に”沢は大人の水遊び”と言っていましたが本当にその通りで感激でした。
思っていたよりもずっと楽しかったので、この夏はもっと行きたいと思います。
- 吉田(法)
- 最後のツメをまたしくじった。ツメが甘いのは昔から。しょーがない。左岸の二本目のガレ場をあがるのだが、一本目は分かりやすくて良いものの、二本目を一本手前の小さな涸れ沢をあがってしまったらしい。それ以外は問題なく、楽しい沢登りでした。他のパーティも見かけず、勘七独占。前夜のドシャ降りにも関わらず、時折陽も射す穏やかな沢だった。シーズン初めの慣らし運転として、また新人さんに沢の楽しさを垣間見てもらう山行として、勘七はナカナカ良い沢ではないかと思う。