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胎内川本流-西俣沢-金尻沢

Date: 2002.8.30−9.1
Members: L.橋口、佐藤、板倉、渡部、吉田(法)
Area: 飯豊連峰
Type: 個人/沢

8/29(木)
高円寺集合後、板倉車にて関越道をひたはしり新潟県奥胎内へ。運転手の板倉さん、途中交代の佐藤さんお疲れ様でした。胎内ヒュッテには1台車が止まっていた。
高円寺(21:30)-胎内ヒュッテ(2:30)
9/30(金)快晴
胎内ヒュッテから林道を歩き、ダム工事中の橋から沢に下りる。少し降りたところから巻道があり行けるだけ行く。楢ノ木沢の出合いあたりから入渓。

川幅が広くところどころ深いので、浅瀬を歩く為に左右を行ったりきたりしながら進む。水流が意外にあるのでたまに足をとられることもあるが、下部のゴルジュ帯を巻いた甲斐もありいたって順調に進む。浦島ノ廊下で泳ぐしかないだろうと思った時、橋口さんが岩をへつった状態から浅瀬に飛び込むという荒業を披露。リーダーにやられてはメンバーもやるしかない。

ゴルジュ帯のきれた河原で休憩。渡部以外の4人が釣竿を取り出し方々に散らばる。 10分もしないうちに橋口さんが岩魚を1匹釣り上げてきた。幸先が良いと思ったがその後は続かず、 釣竿を持ったまま遡行続行。ポイントポイントで釣を楽しみながらのんびり進む。

団子河原に到着。沢より一段高くなった素晴らしい機能性を持つ快適テンバだ。アタリのなかったメンバーがテントの設営を終えるとまた釣りに行った。しかし結局この日は岩魚1匹を橋口さんの豪華夕飯後、焚火で焼いて5人で食べる。天然岩魚を超美味だった。
起床(7:00-7:50)-楢ノ木沢出合(9:15-9:30)-作四郎沢出合い(10:30-10:50)-河原(11:45-12:30)-団子河原(15:00)
9/31(土)快晴
コースタイムが短いこともあって今日も朝から釣りモード。東俣沢の出合いでまた釣竿が取り出され、思い思いの場所に散っていく。ここでも橋口さんが1匹釣り上げた。西俣沢に入ると、小さな滝など沢登りらしくなってくるが、特に問題になるところもない。順調に西俣沢終点の三俣に到着。ここでも釣り。みんなにアタリが出てきて岩魚が計6匹になった。

三俣を右にとりいよいよ金尻沢に入る。いきなり20mの滝。滝の手前の右側にルンゼがあったのでそこから高巻くが、急なうえ足元は滑り落石も多いので急遽ハーネスをつけザイルを出 す。結局2ピッチを橋口さんがリードし、各自フリクションノットやタイブロックで登る。ここで板倉さんが1ピッチ後、長めのセルフビレーをとった後、足を滑らせセルフビレーの長さ分落ちた時、ザイルにつけていたタイブロックが一緒に滑りザイルの表面を破ってしまった。後で研究したところカラビナの形状に問題があったらしい。さらに研究が必要だろう。薮こぎし懸垂で滝の落ち口に出た。

次に5mの滝は、高さはないが水流の右を登り水流を横切り左側から登るので水流の中のホールドとスタンスが取りづらい。ガイドには右からの高巻で書いてあったが、橋口さんは水流の左を直登してしまった。凄すぎる。橋口さんにビレーしてもらい登るが他の人はみんな右を登った。次は7mの滝を中心とした連爆帯で、最初の滝の手前を左に大高巻して懸垂で降り る。最初の大高巻にくらべたら楽なものだ。

その後は今日のテンバを捜しながらの進む。傾斜が徐々にきつくなってきたが左側に小さな平地があったので、周囲の草を払い土を掘って石を積み快適テンバを作成。テンバは作るものらしい。夕飯後は焚火の火だけで星を眺め、飯豊の山々のシルエットを眺め、大量の岩魚を肴にお酒を飲む。長老2人は斜面なのを良いことにマットを敷き寝そべって「酒ないの〜」と言っていた。贅沢なリゾートのようだった。
起床(5:00-6:30)-東俣沢出合(7:15-8:00)-三俣(9:10-10:30)-休憩(15:15-15:30)-B.P(16:00)
9/1(日)快晴
出発後すぐに8mの滝が出てくる。手前の右俣を少し行くと左に踏み後があった。昨日の最初の大高巻のようでいやらしい。結果的に早いだろうという事で吉田くんがザイルをFIXし、 各自フリクションノットで登る。薮こぎをして行くとそのまま降りる事が出来た。

そのまま何度か二俣があるが忠実に左を詰めていくと急傾斜後稜線に出る。稜線上はまったく踏み跡はなく薮こぎで木の枝にからまれながら赤津山山頂に。暑いくらいに天気が良い中360°の展望だった。赤津山からは雨量計があることもあり、踏み跡がある。多少の登り返しなどを繰り返 した後は急斜面をひたすら降りる。直射日光で乾いた砂の急斜面は滑りやすい。最後林道が見えてく ると、ロープが連続でFIXしてあった。加治川林道に出ると登山道という表示はないが、車は車道 の両側に4,5台止められそうなところだった。

ここで終了なのだが、この後がこの日の核心だった。下山途中「加治川ダム1km先に 12:30〜13:00の間で」と予約したタクシーが時間になっても来ない。携帯電話は圏外だ。 13:00になったとたん、すれ違うのに止まった車に橋口さんが猛然と乗り込みタクシーを呼びに行く。素早い。残されたメンバーでエアリアをもう一度眺めると、我々がいる「加治川ダムの1km先」の7km先に「加治川治水ダム」があった。しかもそこには登山道もある。(我々の下山してきた道はエアリアに登山道としてのっていない)案の定タクシーは「加治川治水ダム」で待っていたらしく、指定時間を過ぎたので帰ろうとしたところを橋口さんを乗せた車が見つけて事なきをえた。胎内ヒュッテまではタクシーで約1時間\17,000。胎内ヒュッテから板倉車に乗り、ベルサイユ宮殿のような温泉に入り帰京。帰りは板倉さんが一人で運転。お疲れ様でした。
起床(4:00-5:40)-金尻沢水枯れ(7:00-7:20)-稜線(7:45)-赤津山(8:00-8:20)-休憩(9:40-10:00)-休憩(10:45-11:00)−加治川林道(11:35)

感想

渡部
胎内川本流の美しさ、西俣沢の楽しさ、金尻沢の厳しさと沢を満喫という感じでどの沢も楽しかった。天然岩魚も美味しかった。釣りをしたいとは思わないのだが、釣った魚を食べる ことはやみつきになってしまうかもしれない。ただ今度は右目の周りを虫に刺され、今期2度目のお岩さんとなってしまった。どうも体質的に私の顔は腫れやすいらしい。医者にも「刺されるような場所に行かないのが一番なんだけ どね」と言われた。仕方ないでしょう。橋口さんとこんなにまともな山行に一緒に行ったのは初めてのような気がする。改めて無敵な人だと思った。

佐藤
反省点としては、高巻きへの取り付き方であろう。行けるだろう、との安易な取り付きが、落石コースへの誘導であったことは否めない。果敢にチャレンジするならば、ザイルを下げて取り付くべきであった。それと、高巻きと、懸垂は、セットであることが常であるので、当然に、高巻きに入る前にハーネスを着用すべきであった。岩魚を始めて釣った。天然と思われるのを始めて食べた。旨かった。ゴルジュは埋没が進んでいるようで、想定していたような困難はなく、少々、残念。ということで、次回はより手ごたえのある、東俣沢へチャレンジすることになってしまった。みんなも、行きましょう。

吉田(法)
 初の沢中二泊、三日間とも晴天に恵まれた。良かった。岩魚も一匹釣れた。去年より大きかった。心底嬉しかった。前週涼しかったけど、暑さがブリ返してくれたおかげで、泳ぎもシャワークライムも思う存分楽しめた。ちょっと楽しみすぎて疲れてしまったのは失敗。沢登りにおける最後の難関、ツメも比較的うまくいって、去年より楽な藪漕ぎで済んだ。
 数回あった高巻きは、入渓者が少ないだけに全く踏み跡など期待できず、高巻くにも覚悟がいる。泊付き沢登りは、直登か高巻きか泳ぐかヘツるか跳ぶ(!)かというルートファインディングから、幕営地探し/整地・焚き火・釣りといった生活術まで、トータルで山行技術を試すことができて充実感がある。
 一方、反省点も多い。まず岩魚六匹の釣果は予想の域を超えるものだったので、適切な方法で調理することができなかったこと。金網や鉄串が必要。また釣り上げてから食べるまでの保存方法も研究しなければならない。ワタを取るだけじゃダメ。でも 1.2尾/人という量だと「岩魚を喰った」という満足感があった。
 それから山行を通して橋口さんにお任せモードになってしまうのも良くなかった。難所の突破ならともかく、幕営や食事の準備・タクシーの手配及び追跡までやって頂くことになってしまって、ともするとガイデッドな山行に見えなくもない。
 ところで今年は夏合宿は行わなかったが、個人的にはこの山行が夏合宿みたいなつもりで取り組んだ。取り組んだと言っても事前に何をしたわけでもないけど。やっぱりヒト夏に一回ぐらいは大きな山行に行きたいものだと思った。

板倉
胎内川は今まで行った沢とは全然違っていました、下の方はゴルジュが沢山あり、水流も強く越えるのが大変でした、後半の西俣沢から金尻沢では、魚止め滝の高巻きがとても大変でした。テン場は初日の団子河原は綺麗に整地された所でした。2日目は草を刈って石をならべてテン場作りが大変でした。肝心の釣りは一匹も釣れなくてとても残念でした、今度は釣りたいと思います。胎内川は明るく、規模も大きくとてもよい所でした。またぜひ、行きたいと思います。

橋口
金尻沢の高巻にはまいった。下からみると余裕で行けそうなので、ハーネスもつけずにガンガンいってしまった。やはり、不測の事態に備えて下でしっかり準備していくべきだった。イワナの料理法についても同様で全く準備を怠っていた。東俣沢では尺イワナを釣り上げて久しぶりに心が躍った気がする。東俣沢は奥へ奥へと美しく深いゴルジュがのびており、非常に大きな魅力を感じた。来年は是非行きたいし、イワナ料理も完璧にしたい。