後方羊蹄山
Date: 2002.9.15
Members: L.芹澤
Area: 北海道
Type: 個人/一般
天気:晴
気温:13℃(倶知安)
※山行の時間記録は巻末参照
9月10日の夕方から9月14日朝まで仕事で札幌出張が急遽決まったことを受けて日帰り山行を札幌近郊の山にて考えることにした。当初、15日早朝発で計画書を書いたのであるが、帰りの羽田行き飛行機の時間や札幌〜倶知安ターミナル間の都市バス(高速バス)のタイムテーブルを調べるうちに早朝に倶知安を出発しないと山行そのものが無理な事態になってきた。そこで、14日朝までの仕事が終わってから、出発し14日は倶知安に泊まって15日早朝出発することにした。
14日10:15 札幌駅前ターミナル発の高速バスに乗車し(高速くっちゃん号)、12:38倶知安ターミナル着(予定)であったが、交通渋滞により30分遅れの13:10頃着く。その後、倶知安駅前の商店街でガスボンベを購入するためにスポーツ店に立ち寄るが、IWATANI
PLIMS専用のものは売っておらず、EPI GASのみであった。そのため、用意していた非常食及び昼食等は全て使え物にならなくなる。
手当たり次第、本日泊まる旅館を探した。5軒目位で漸く駅前のこじんまりした旅館で泊まることとなる。チェックインが15:00 ということで、駅前公園でしばし強い陽射しを受けながら時間を潰した(うとうと寝ていたのかもしれない)。
16:30頃に宿に入り明朝5:00にタクシー迎車をお願いした。したがって、朝食は抜きとし、途中1軒コンビニがあるということで、そこに寄ってもらうことの話を切り出した。
タクシー手配後、部屋に荷物を置くとすぐに風呂に入った。狭い温泉であったが、非常に気持ちよかった。少なくとも札幌に泊まったホテルよりはずっとマシであった。
夕食では、久しぶりに定食を食する。今回の札幌出張は夜23:00〜朝5:00と朝8:00〜の朝礼及び昼15:00〜の打合せということで、その間に適当な時間を見つけて仮眠を取ったり食事をしたり東京の仕事をしたりの生活だったため、食事はコンビニおにぎりとかいう悲惨極まりない食生活をしていたために旅館の食事は非常に豪華なものに感じた。北海道ならではの魚介類の数々、ホタテ刺身・刺身5点盛・蟹みそ汁・焼き魚・エビフライ等々とても食べ切れないほどの量があったが、貧乏性が出たのか全てたいらげた。久しぶりの布団とあって、食後すぐに床に入る。少々肌寒く感じたので早く寝ることにする。19:00頃にはすでに床に伏していたと思う。
ここ2・3日で急に冷えた。札幌もしかり、倶知安もしかりである。札幌よりも2〜3℃気温が低いのをまじまじ感じた。明日は時間との闘いである。時間はきっちり守らないと東京に帰れないので気持ちをしっかり持って明日に臨みたかったので睡眠は確実に取りたかった。床に入ったら、すぐに爆睡した。そういえば、札幌ではいつも2〜3時間位しか仮眠を取っていなかった。
9/15は4:30起床し、5:00前には旅館を出発した。旅館前には既にタクシーが迎えに来ていた。タクシーに乗車し途中、昨日下車した倶知安ターミナル隣にある7-elevenに寄って貰い(朝食を買った)登山口に到着する。初めバス停までで止まってくれるものだと思っていたら、半月湖畔キャンプ場の駐車場まで行ってもらう(この間に2回メーターが跳ね上がる!)ことになった。
5:15に登山口駐車場に到着し、身支度等をして(キャンプ場で水を汲み)、出発する。本コースには水場が無いのでここで汲まなければならなかった。この時、すでに駐車場には20台ほどの車が止まっていた。登山口入り口に入山届けポストがあったので、記入して出発する。前方に蝦夷富士と呼ばれる後方羊蹄山が聳え立っているのを見、朝もやの中、小鳥のさえずりを耳にし、そして自分のザックにつけているカウベルの音がちょっぴりうるさかったが、この林の中に吸い込まてしまうような気を感じながら林道を進む。歩き始めて10分位に身体が暖まってきたので、フリースを脱ぐ。心地よいというよりは冷たい涼風が身体を吹き抜けていく。気分もかなり晴れ晴れとしていたが、天候の方も晴れそうだった。平坦な道から少しずつ上り調子になってきた辺りで、風穴を通過する。もう少しで、2合目である。風穴では人が入れるようなスペースはないものの、冷たい空気が顔を掠めた。風穴を過ぎた辺りから緩やかな登りとなる。2合目を通過したとき振り返れば、ニセコ連峰の雄大さに圧倒される。その長い裾野にはもやが掛かっている。思わずシャッターを切ったが、カメラの時計は7分ほど進んでいた。
3合目位で休憩しようと思っていたのだが、3合目にて登山道のど真ん中で、どっかり腰を下ろして食事をしているマナーの悪い10名ほどの中高年パーティがいたので、もう少し広いところで朝食タイムを取ることにする。
いざ、朝食タイムということで休憩を取ったところ、来る途中コンビニで買ったはずの朝食がない!!もしかして、タクシーで金を払ったとき財布を取り出した際に置いてきてしまったかぁ!?あっちゃぁ、やってもうた。ただでさえ金無いのにぃ、無駄金使ってしまった。
仕方なしに我慢することにして、行動食を取る。今回の試食品はVAAMである。レモン味で食しやすかったが、結果はどうであろうか?因みに、ここのところ山行で携帯しているサプリメントで自分に合ったものを実践を交えて調べている最中で、取敢えず安価なものは今回で終いである。
5分ほど休憩して出発することにする。ここの山はマラソンリレーが行われているため、各合目毎に標識があって非常にわかりやすい。4合目を通過後、シャツを脱ぐ。流石にタンクトップになると肌寒い。でもその冷たい風を感じたかった。本州では味わえないからっと乾いたなんていうか気持ちのよい風だ。5合目通過時に夫婦で来ているパーティに声を掛けられる。本でも書くのですかっと・・・。唖然としてしまった。記録を一切書かない人にはそんな風に見えるのでしょうか?自分にとっては記録を取ることも山行の一部と考えているため、そんな風に考えもしなかった。もし仮に本を書くというのであれば、もっと写真を撮ったり四季の高山植物を調べ上げたりしないと書けないやんけぇ・・・?と思ってしまった。山の会の人でも、記録をつけない人はそんな風に思っている方がいるのであろうか?
5合目を抜けた辺りから急登となる。6合目で2回目の休憩を取る。6合目を過ぎた辺りから紅葉が始まりかけていた。蝦夷栗鼠が登山道へ顔を出した。咄嗟にカメラを取り出そうとしたら、逃げられてしまった。流石に素早い。カウベルの音に寄ってきたのかあるいは起こしてしまったのか?なんだか楽しくなってきた。7合目を通過し、その上へ登るにつれて紅葉が疎らに色づき始めていた。
8合目の辺りから岩場となる。9合目で3度目の休憩を取る。
8合目を過ぎた辺りから、霜が降りていた。タンクトップでは休憩する度に身体が急激に冷えた。また岩場では地元の初老の登山客がカモシカのようにぴょんぴょんあたかも飛び跳ねるかのように登っていった。まぁ、軽装だからかもしれないが(ほとんど空身)、すごいなぁと思いつつ見とれてしまった。
9合目では避難小屋に昨晩泊まったであろう方々が大勢いらした。皆に聞くと日の出は最高だったという。確かにこれほど天気が良いのだから当然といえば当然のことである。しかしながら、小屋では満員だったそうだ。なんでも寝返りが打てないほど混んでいたようだ。
30分後位に北山山頂を通過し、もうすぐそこが羊蹄山山頂である。巨大な火口、360度の大展望。しかしながら尻別方面は入道雲発生のため、見えなかった。山頂で記念撮影をする。あとから来た単独女性登山客に撮って貰う。その後、その女性とは下山まで一緒に行動することになる。写真を撮ってから最高点(ピーク)へ向かうことにする。
最高点につく頃にはまた日が差してきた。日焼けをしそうなくらいであった。でも風はやたらと冷たく流石に我慢できずにシャツを着る。
山頂で出会った女性は九州からバイクで来たということで6日間の夏休みを取って北海道に来たという。かなり年齢を気にしているようで、失礼のないように聞かなかったが、あとで下山届を記入したとき見たら、昭和47年生まれだった。女性っていうのは、30歳過ぎると難しいのねぇ?と思った。
ピーク点で蝦夷栗鼠を見つけて、その女性と一緒に追いかけて写真を撮ったりした。名前も素性も知らないのだが。単独山行している時の醍醐味である。山で知り合った、山という接点しかない一期一会を大切にしたいと思う。
特に一緒に下山するつもりはさらさら無かったが、時間の約束というか、時間的な余裕が双方ともあまりなかったので、なんとなく一緒に下山することになる。
ピストン山行であるので、来た道を下るということで、ゆっくり下山していき、休憩は一切取らなかった。ただ下山口まで延々とあたかも友人のようにいろいろな話をしながら楽しく下山した。
彼女の話をこの場でするのも気が引けるが、今年の1月鹿島槍ヶ岳で篠原さんが亡くなった時に救助要請したパーティの一人だったようだ。彼が墜落するか自分が墜落するかという状態だったようで、記事では軽い凍傷と書かれていたようだが、8ヶ月経った今でもまだ傷口は塞がっていないそうだ。
山の中で山以外の話を見ず知らずの女性とする機会がここのところあまりなかったが、久しぶりに話に花が咲いた。
あっという間に下山してしまった感があった。特に名前も聞かなかったが、谷崎さんというらしい。20日まで北海道にいて苫小牧から大洗へフェリーに乗って本州入りし舞鶴までフェリーで行き、そこから北九州(福岡)の方へバイクで帰るらしい。なんでも大洗には妹がいるとのことで、非常に楽しそうに話していたのが印象的であった。
登山口入り口駐車場で彼女と別れたあと、取敢えずバス停へと向かう。途中、半月湖を見に行っていたら、反対車線で(倶知安駅方面へ向かう方向)バスが行ってしまった!しまったぁ!!帰りもタクシーになってもうた。なんといってもバスは1日5本ほどしかないので次便では高速バスに間に合わなくなってしまうからだ。
仕方なしにタクシーを呼ぶことにする。タクシーを待っている間、雨が降ってきて散々であった。でも、下山途中に降ってこなかっただけ幸いであった。
下山時に休憩を取らなかったため、かなり早く下山できた。単に彼女のおかげであったと思う。倶知安で時間があったので駅前公園でぶらついたり、SLまつりを見たりしていたら男爵芋を試食という名目でもらった。出来たてのじゃがバターである。おいしく頂戴した。ぶらついてみるものである。因みに3つも食べてしまった。気分が高揚してビールを呑んだらまた眠くなってしまったので、倶知安ターミナルの待合所(駅から徒歩10分位)にて1時間位昼寝した。
定刻通り16:27に札幌行き高速バスに乗車したのだが、例によって例の如く、国道5号線で渋滞に嵌り結局定刻より20分遅れで札幌に到着した(19:15頃)。急いで、新千歳空港行きに乗り(快速エアポートに間に合う)なんとか飛行機に間に合うように空港に到着した。もし、快速に乗れなかったら、間に合わなかったであろう。
羽田空港においても、休日ということもあり本数が限られていたので、座れなかったが、飛び乗るようにして乗車したので、なんとか終電に乗れ無事家にたどり着くことになる。
結局、15日は4:30起床で家に着いて床に入ったのは16日の2:30であった。長い長い1日が終わったと同時に時間に追い込まれた今回の北海道生活の終了となった。
山行時間記録(9/15)
5:00旅館出発〜 5:15登山口駐車場着〜 5:20身支度後出発〜 5:23入山届記入〜
5:51風穴通過〜 6:022合目通過〜 6:203合目通過〜 6:25休憩〜 6:31出発〜
6:404合目通過〜 6:54シャツ脱ぐ〜 7:015合目通過〜 7:196合目着・休憩〜
7:23出発〜 7:33蝦夷栗鼠と挨拶する〜 7:457合目通過〜 8:068合目通過〜
8:209合目通過〜 8:26休憩〜 8:38出発〜 9:00北山山頂通過〜 9:06羊蹄山着
(1,893m)〜 9:12出発〜 9:17最高点着(1,898m)〜 9:43出発〜10:129合目通過〜
10:218合目通過〜10:357合目通過〜10:496合目通過〜11:015合目通過〜
11:174合目通過〜11:253合目通過〜11:45風穴通過〜12:08登山口駐車場着〜
12:24谷崎さんとの別れ(バス停へ出発)
〜16:27倶知安ターミナル発(高速バスくっちゃん号乗車)
〜19:15札幌駅前ターミナル着(20分遅れ)
〜19:25発新千歳空港行き快速エアポート乗車
〜20:01新千歳空港駅着
〜20:50発ANA74 羽田空港行き搭乗
〜22:25羽田空港着(飛行機)
モノレール及び山手線時間取り忘れ
〜 0:12発小手指行き準急終電車乗車
〜 0:40秋津駅着
〜 1:20頃家到着
お疲れ様でした。片付け後、入浴で消灯(2:30)