硫黄岳
Date: 2002.11.9-10
Members: L.渡部
Area: 八ヶ岳
Type: 個人/雪一般
11/9(土)
新宿駅に行くと臨時のあずさが7:16発であったので乗り込む。自由席はがらがら。茅野駅でバスに乗
り美濃戸口へ。八ヶ岳の上だけどんよりした雲がかかっている。八ヶ岳美術館くらいから雪が残って
いる。美濃戸口でバスを降りるとそのまま出発。林道には雪があり、昨夜美濃戸山荘まで入れなかっ た車が途中途中に止まっていた。
美濃戸山荘で冬支度をする。風が強い為、木に積もっていた雪が飛ばされ降っているかのように見え る。赤岳鉱泉まで雪で地面は見えなかった。
この日硫黄岳に偵察で登ってしまおうと思っていたが、赤岳鉱泉で雪が15cmくらいあり完全に雪山の
様相。到着の時間も遅かったので、無理をせず翌日にする。テントは2張しかなかった。小屋は水洗
トイレ設置工事中で、この秋からテン場代を1000円に値上げと書いてあったが、500円しかとられな
かった。あまりのテントの少なさにまけてくれたのか。テントを設営しようとすると風でテントが飛
ばされそうになる。あまりの寒さに目出帽をかぶった。その間雪の上に置いてあったペットボトルの 水は氷が張っていた。夕飯を食べて、速攻で就寝。
新宿(7:16)-茅野(9:48-10:20)-美濃戸口(11:05)-美濃戸山荘(12:00-12:25)-堰堤広場(13:15-13:25)-
赤岳鉱泉(14:55)
11/10(日)
起きると昨日とは雲泥暖かさで無風。だが相変わらずどんよりした雲がかかっている。朝食を食べて
出発すると、前日までのトレースの上に新しいトレースがある。1人だけ、先行者がいるらしい。そ
の先行者とは途中で会うが、ガスっていて写真がとれないので赤岩ノ頭で引き返してきたとの事。そ
の後、硫黄小屋から降りてきた人と会う。視界が30mあるので硫黄岳なら行けるだろうとの事だっ た。横岳方面は風が30mだったらしい。
赤岩ノ頭に出る手前でアイゼンをつける。赤岩ノ頭に出ると予想していた強風はないので拍子抜けす
るが、流れの速い雲と一緒に吹いたり吹かなかったりというところらしい。時々青空も見える。真っ
白の雪山に青空が素晴らしいが、それも一瞬だった。膝までのラッセルの箇所があったり雪が岩にか
ぶっているところを慎重に行ってピークへ。青空が出るまで少し粘るが駄目だった。赤岳鉱泉まで一 気に下山する。
赤岳鉱泉に着くと他のテントは撤収してあり小屋にも人がいないようだった。テントの横でパンを食
べていると、山側から大きな犬が降りてきて草を食べ始める。私に気づいてないようだが、犬にして
は大きくてムクムクしている。よく見ると犬ではありえない。子熊らしい。距離3m。あの大きさな
ら勝てるかもと思いピッケルを構えようかと思ったが、無駄な殺生はいけません。とりあえず知らん
振りをしていると、子熊がいきなり走り出す。私に気づいたらしくポジションを変えて草の陰からこ
っちを見ている。横目で見ると目があったが、とりあえずリアクションはせずゆっくりとテントの中
に入る。さすがにテントを襲撃まではして来なかった。テントの中の荷物の片付けを終えて外に出た 時にはいなくなっていた。
テントを撤収して、美濃戸口まで行く。途中美濃戸山荘くらいから雪がなくなっていた。間に合わな
いだろうと思っていた2時台のバスの時間に間に合ってしまったので、八ヶ岳山荘で温泉に入る計画
を断念してバスに乗る。その頃には八ヶ岳にかかっていた灰色の雲もすっかりなくなっており快晴。
確か去年も下山後に晴れてきた気がする。16時台のあずさは指定席ががらがらだった。
起床(6:00-7:35)-赤岩ノ頭(9:05-9:25)-硫黄岳(10:05-10:10)-赤岳鉱泉(11:13-12:18)-堰堤広場
(12:58-13:10)-美濃戸山荘(13:35-13:48)-美濃戸口(14:28)
感想
去年11/25に同じルートを歩いているが、まったく雪はなくハイキングだったのが信じられない。最
初から冬装備で行くつもりだったが、まさかここまで雪があるとは思わなかった。昨年の12月会山行 より少し少ないくらいだと思う。
帰ってきてからあれは本当に熊だったのかと考えていると、TVで公園で熊に襲われ重体になった老
人のニュースをやっていた。その公園に新たに設置された黄色の「熊出没注意」の看板の顔を見て、
私の見たものはやっぱり熊だったと確信した。子熊で良かった。