野呂川 荒川出合 三ルンゼ右のナメ滝

Date: 2003.3.1-2
Members: L.橋口、吉田(法)
Area: 南ア
Type: 個人/アイス

3.1
東京〜荒川出合
二月の尾白川下流と同じような感じかなと思っていたら、結構違う。天気が悪いせいもあるが、奈良田から深く大きな谷の中をトボトボ歩き、真っ暗なトンネルをいくつもくぐっていると、とても淋しい気分になる。

とりあえずネルトンフォールに行くことにして、大きくハングした壁の下にテントを張った。ネルトンフォールは、白山書房「アイスクライミング」のアプローチの通り、2つ目のトンネルを過ぎたら川床に降りて上流方向へ歩いたら何もなくて、トンネル出口に車でも川床に降りられそうな道があるのでそれを辿り、途中で下流方向にラッセルして降りていく。ちょうど二つ目のトンネルの外側に滝があるような感じ。渡渉を二度すると取り付けるが、雨だし、氷もすでに薄くなってヤバそうなので、岩の下で雨宿りしつつ氷を眺めて帰った。

ところが帰り道でしくじった。ショートカットしようとルンゼを登ったら、林道直下の 2〜3m のところで動けなくなった。イカンですな、もっと慎重にならねば。橋口さんに救助されて事なきを得る。

テントに戻って 15:00から酒を飲んでいると、突然の落石でテントの隅に穴が空いた。人に当たらなくて良かったと、嫌な汗をかきつつテントをトンネルの中に移動。でーんと道の真ん中に居を構える。安心して飯食って酒呑んで寝る。

寝ている間、「どーん」という大きな音が聞こえた。

新宿5:50--奈良田8:50--荒川出合T.S.11:30

3.2
三ルンゼ右ナメ滝〜帰京
翌朝晴天。3つ目と4つ目のトンネルの間の林道に巨大なデブリ。夕べの轟音はコレか? 4つ目のトンネルを抜けると、林道脇にアイスボルダーエリア出現。対岸にもいくつか氷瀑。さらに進むと2ルンゼにも巨大デブリ。なんなんだここは。ガードレールがカンピョウみたいに歪んでいる。そして3ルンゼ出合に到着。上流を見上げると木々の間に氷瀑が見える。デブリの上を登り、氷が出てくる手前でガチャを付ける。

目の前に左から、夢のブライダルベール・アーリースプリング・右のナメ滝が並び壮観。とても持ち上げられそうも無いブライダルベールはやっぱりかなり難しそう。アーリースプリングはあまり氷が見えず、傾斜も急。結局ナメ滝に取り付く。

ガイドの説明よりも1ピッチ早めにロープを出した。全5ピッチのうち、2ピッチ目と4ピッチ目をリードさせてもらったが、氷が段になっていて、スクリューを打ち込むときは安定した体勢を取りやすかった。傾斜は部分部分で厳しく、自分のレベルを越えるか越えないかぐらいの難しさなのでとても面白かった。

前回南沢小滝で試した新兵器縦爪アイゼンがビシバシ決まる。やっぱりアイスは道具だなと思った。

延々5ピッチ氷の上でバイルを振るう。各ピッチとも 40m ぐらいあるので、ツルベで登ると 80m を一気に登る事になり、かなりお腹いっぱい。

終了点には昼過ぎぐらいに着いた。が、下降が問題。今になって Web で記録を漁ってみると、皆下降で苦労してる。我々も二回の懸垂を交え、休み無く動いて、出合まで三時間程度かかった。

思ったより下降に時間がかかったので、重い荷物を担いでアイスバーンの林道をソロソロ歩いて、車に着いたのは 18:10。ひどく疲れた。アプローチが単調な林道なのでツライが、実際はヤツのルンゼよりも近い(車のアプローチは遠いけど)。来年も一回ぐらいは行きたい。

T.S.6:30--三ルンゼ出合7:20--右のナメ滝の下のナメ滝8:30--右のナメ滝取り付き9:30--終了12:30--三ルンゼ出合15:30--T.S.16:00--奈良田18:15
117-1
左が「夢のブライダルベール」
中央が「アーリースプリング」

117-2
氷が延々と続く

117-3
気合十分

感想

吉田(法)
記録参照

橋口
ここんとこ、暖かい日が続き、果たして氷があるのか非常に心配であったが、しっかりと氷はあり、ほっとした。標高差200mに渡り、延々と氷が続く様は圧巻であった。

荒川出合はアプローチが近い割に、でっかい氷が楽めアルパインアイスのトレーニングにも最適だ。人も少ないし、いいとこだ。寂しい気分にさせられる雰囲気があるが・・来シーズンまた行きたい。今シーズンの氷ももうおしまいだろうか?いつか、ブライダルベールの女体にスリスリしに行きたい。