白馬岳主稜

Date: 2003.5.3-4
Members: L.田中、鈴木、勝山
Area: 北ア
Type: 合宿/バリ

5月2日(金)
まず、見送りに来ていただいたみなさんへ…。見送りと差し入れ、ありがと うございまし た。最近、ご無沙汰なのと、遅刻大慌てで参上した、鈴木には、みなさ んと語らいしている余裕もなく、渋々とムーンライト信州に乗車…。乾杯のあと、疲れきって呆然としている鈴木の横では、すでにできあがっていた!?お二人 の会話に入る余裕もなく…。一行は、白馬目指して、進むのでした。

23:54 新宿発(快速ムーンライト信州号にて)--白馬へ

5月3日(土)天気:晴れ
5:38 白馬駅着。新型車両のせいか、乗り心地は良く、昨年までの急行 アルプスより くつろげた気がするのは気のせいでしょうか?猿倉までは、勝山さんお 知り合いの、雪稜会のお二方(1名は女性)とタクシー合乗りをし、だいぶ稼げたのではないでしょうか。勝山さんに感謝!!

猿倉で、不要品をデポし、身支度後、出発。トップ鈴木、2nd勝山、3rd田中の編成で、のんびり鈴木のペースで進む。白馬尻荘付近で一本を取り、用意周 到にガチャを装着(負荷軽減目的がズバリ)編成変わらず進むが、ここからの急登は今回の核心なんじゃないかと思うほどきつーい登りでした。1900m付近 で一本。稜線まであとわずか…。稜線に出ると、いかにも雪稜といった感じの光景が見える。低峰の所々で、樹木や、ガレ(落石はほんとやばかった!!)に悩 まされる。6峰と思われる(我々で名付けた!!)峰上で1本。

6〜5峰の間と思われる箇所に、思わずテン場が!他パーティの多さを考えると、この地を譲り渡すなど、以ての他。その、四角くきれいに掘り固められたテン 場を利用させていただき、整地し張ってみると、用意してあったのかのようにぴったりと収まり、幕営の床につく…。それからは呑んだくれて、明日に備えて 8:00くらいに消灯…。夜は、外張りがふっとぶほど荒れていました!!

白馬駅(6:30出)--猿倉(7:00着)=不要品デポ、身支度=猿倉 (7:40 出)--白馬尻荘(8:30着)=1本、ガチャ着=白馬尻荘(9:00出)--1900m付近(10:00着)=1本--稜線上2155m付近(11: 15着)=1本=2155m付近(11:40発)--2325m主稜第6峰付近(13:00着)--2320m第6峰〜第5峰付近にて幕営(13:30 着)

5月4日(日)天気:快晴
午前3時起床。なんだかんだで、撤収などに時間を費やし、5:00出発。 核心部である ため、トップ勝山、2nd鈴木、3rd田中の編成で進む。5峰辺りに 出ると、ナイフリッジが続き、トレースはあるものの、非常にスリル感があり、雪稜の醍醐味を味わえました!4峰から3峰付近は小峰があってはっきりせず、 2峰付近はナイフリッジの急登、最後の雪壁は!!…なーんて、大した雪庇もなく、ザイルを出さなくても登れる感じでしたが、せっかくトレーニングしたこと もあるし…。

1ピッチザイルを出し、すんなりと頂へ…。先駆者のトレースと早めの出発のおかげで、穏やかに登頂を遂げてしまいました。できれば最初の踏跡残したかった なぁ…。予定を大幅に早く到着した我々は、スキー、一般パーティの到着を待ち、お茶を飲んでくつろぐ…。今晩のデザートは用無しとなってしまうので(昨年 の合宿から未披露品)タンパク源の混入した溶かし雪で調理し、天然冷蔵庫で出来上がりを待つ…。

雪稜会のお二人もご到着。そろそろデザートがいい頃かも…。やや半熟仕上がりの出来だが、良しとする。さて、最初のお毒見は…!?(大うそです。)無責任 な我々は、ことあろうことにも雪稜会の方にお毒味させてしまった。さて、感想は?「おいー!!」の一言。「虫が入っているけど…」山では必要なタンパク 源、良しとしよう…。

そうもするうち、橋口さん、吉田さん、荒木田さん(鈴木は初めましてです)、赤装束の遠藤君!?そして紅一点の渡部さんと無事到着。お疲れさまでした。集 合記念撮影を済ませ、お茶でくつろぐ…。デザートもお裾分けし、約1時間くらいの頂上滞在。直前の予定変更通り、今日中に下ってしまう。

大雪渓では、スキー組が有意義に滑り降り、残りメンバーはお尻で降下。最初の急下は結構スリルがありました!!猿倉まではちょっとしたハプニング(田中さ ん遭難??)が合ったものの、無事下山し、タクシーで白馬へ。

駅近くのホテルで、ひと浴びし、駅周辺を徒労する…。おかげで、白馬の地理には詳しくなったが、目当てのお店は消えていて、駅前のマックには妙な感覚を覚 え、駅前の居酒屋は開店前、駅より右へ折れて、こぢんまりとした食堂に入る。印象としては…いなごが強烈!だったのと、馬刺が美味しかったこと!!せめ て、羽根と足ぐらいは取ってほしいな…。

駅前にテン場ってから、2次会が開始する。店は、開店中の居酒屋。飲み過ぎて、そこでの記憶は薄いが、男衆が出した話題を、女衆にも聞いてみたいと思っ た。最近、ずいぶんと減ってしまったよなぁ…。

2320m第6峰〜第5峰付近(5:00出)--2695m付近第3峰〜 第2峰(6: 00着)=1本--核心部最終雪壁(1ピッチ)--白馬岳山頂(7:30)=集中のため他パーティを待つ=スキー・一般P到着(10:00)=集合写真撮 影=休憩後下山開始--白馬尻荘(13:00)=田中さん行方不明にて待機するが、先下山隊の報告で無事を確認--猿倉(14:30)

5月5日(月)
5:00起床。目覚めても、頭の中は回っていた…。土産購入のため、松本 へ。帰郷。

お昼頃には新宿到着し、田中、勝山、荒木田、鈴木の4名は、石井スポーツでお買い物を楽しむ…。



















感想

鈴木
全体を通し、見事登頂、集中し、天気にも恵まれ、何より安全に帰って来てみて、今年は恵まれてるなあと、戻ってきてからしみじみと感じてしま うのでした。

今回で九十九三回目の春合宿。仕事に追われ、全くといっていいほど、山にも行けずにいますが、春合宿だけは特別な思い入れがあり、こうして合宿に望んでい ます。しかし、普段の積み重ねに勝るものはなく、久々に担いだ10k弱のザックは20k、30kにも感じてしまいました。当初、のんびり鈴木のペースにつ き合ってくださった、勝山さん、田中さん、ありがとうございました。また、ご苦労様でした。次回の合宿は…。やっぱり春合宿かな…。

勝山
参考資料
・岳人647号 2001陽光の北アルプス
・日本のクラシックルート、山と渓谷社
・日本登山体系6巻 後立山、明星山、海谷、戸隠
・インターネット、ナットークラブ、Team69決算山行、白馬主稜2002.4.27-29など

前夜、JR新宿駅のホームには、板倉さん、吉川さん、中野さん、田中さんと芹沢さんがすでにいました。鈴木さんは未着でしたが、ホームでレジャーシートを ひいてビールを飲んで盛り上がっている登山パーティーを目撃してしまい、僕らも、ザックを車座に置いてビールとつまみで盛り上がることにしました。

ホームでは、東京雪稜会の杉本さんと偶然の再会をしました。彼女とは、東京雪稜会のお試し山行でいっしょに飯豊の山に登った経緯があります。今回、彼女も 二人パーティーで白馬主稜に行くと聞きました。車での移動ではこういう出会いは、起こらなかったことを思うと、春合宿など登山者の集中する季節は、車をさ けて電車にした方が、楽しさは上だろうと思います。

でも、夜行電車の移動はつらいです。足も曲げたままで痛くて、エコノミー症候群になりそうでした。結局、ほとんど寝られないまま、白馬駅に着きました。白 馬の景色は、綺麗です。残雪の後立山の手前には畑が広がって、とてものどかで、気持ちがよくなります。

白馬駅で登山計画書を提出、タクシー代を節約するため、東京雪稜会の二人パーティーといっしょにタクシーに乗ると、ひとり700円になって、バスより安 かったです。

猿倉までは除雪されていました。

東京雪稜会の出発を見送って、しばらく後、僕らも出発。しかし、暑い、ほとんど夏です。脱いで一枚になるけどまだ、暑いです。

一時間ほどで、白馬尻着、大雪渓でしばし休憩しました。次はきつい八峰の登りでした。この登りが一番きつかったと思います。これで、トレースがあって適当 に雪もしまっているから、まだいい方だと思います。いわゆる「出だし核心」というやつです。また、登り終わってもピークがい まいち明瞭でなく、どれが、八峰なのかわからないのも疲れを倍化させました。最悪の想定をして、かなりn遠くの明瞭な峰を八峰に見立ててさらに登りました が、結局、この明瞭な峰は六峰でした。ここは、参考資料の記述どおりかなり展望がききます。

そして、僕らが登ったところを振り返ると、アイゼンをつけたの八峰の最後の登りだということがわかりました。八峰の最後の登りは潅木が茂っていて、ビブラ ムソールでは滑りそうだったので、アイゼンをつけたんでした。

さらに、直前に登った落石地獄のガレた岩場は、資料の記述の「六峰の急な登りは急な雪壁」の雪壁だと判明しました。4月以降の高い気温で、岩が露出したよ うです。ここは大変ガレていて、ここは一人一人登ったほうが安全だと思います。私は、人の頭大の石を崩しました。田中さんすいません。

五峰、六峰間に整地された幕営適地と発見し、幕営することになりました。南の彼方には杓子岳の北壁が切れ落ちています。テントは山上の庵といった風情でと てもいい感じです。(写真撮影済み)

テントの中はとにかく暑く耐えられないほどでしたが、日が沈むのを待ちました。

夕食までの長い午後は酒を飲みつつ、内容の濃い会話をしました。鈴木さんも笑っていました。鈴木さんが笑うと喋り甲斐を感じます。ちなみに、夕食の「ちら し寿司」で、鈴木さん作成、山の飯では五本にはいるうまさでした。

翌日11時登頂を目指し、三時起床四時半スタートになり、強風のなか、寝ました。強風は無茶無茶うるさくテントをばたばた言わしていたが、12時過ぎには ぱったりとやんで、グッスリ寝られました。次の日は快晴で、明け方はテントの入り口から見える白馬村の町の明かりが綺麗です。雑炊を食って5時に出発しま した。

テン場からは、ナイフリッジをすすんでいきます。ところどころ、シュルントがあって、注意が必要です。。ペースは快調で三峰の下まではノンストップです。 三峰の登りは岩雪どちらでもオーケーです。僕はチャレンジして岩にしました。ザックの重さがずっしりと来
て、いい感じにつらいです。岩の上では、雪を選んだ田中さんと鈴木さんが待っていました。

写真撮影のポイントに関していうと、五峰を越えて四峰の登りにさしかかったところから振り返った風景が一番格好いいようです。ナイフリッジの雪稜が緊張感 ある感じに撮れます。次に写真を撮るときは、ここから撮ろうと思いました。

最後の登りはとりあえず、ロープを出そうと言うことになりましたが、タイミングを逃し、ロープを出したのは頂上直下、20メートルぐらいでした。もうあま り、登りはないが、ビレイを取り、最後の雪庇の手前で、スノーバーでプロテクションして、雪庇を乗り越して、稜線へ。稜線へ着くなり、縦走の人たちに祝福 されたりして、中々いい気分です。終わってみるとパーティー3人が登りきったのは7時半。出発から二時間半でした。猿倉からの累計でも、登高時間は、8時 間半ほど。次回は一日で頂上とか日帰りも出来るかもしれないです。

頂上では、後続の雪稜会のパーティーに暖かいお茶をプレゼントしようと水作りをして、なおかつ、縦走パーティーを待ちました。待っている間に鈴木さんはプ リンも作りました。

この日は快晴、頂上からは360度全て展望が利きました。僕の知っているのは、八ヶ岳、富士山、槍・穂高、そして、屏風の上部岸壁ぐらいでしたが、田中さ んは、山に詳しく、上越の山や立山連峰の山々を教えてもらいました。

集中場所で、橋口さんが、遠藤君のところへ来て、遠藤君の持っているトイレットペーパーを見つけて、「あっ、それ俺のじゃないか。返せ。俺がうんこできな いだろ」と怒っていたのが面白かったです。それでも、橋口さんはやさしく遠藤君に10センチだけやるといってトイレットペーパーをあげていました。

下山は、大雪渓をシリセードです。やすまなければ、一時間ぐらいで着くでしょう。ただ、この時期の雪は水分含んで割合いシャリシャリしていて、岩も多く、 雨具によくないです。尻に引くマットが必要です。

下山後は、飲み会。一次会、二次会でした。このときの飲み会はこれまでの飲み会ではない、非常に突っ込んだ話をしました。二次会は特に男だけだったことも あり、非常に意義深いかったです。この飲み会に参加しただけでも、春合宿に来た甲斐はあります。

田中
もう既に、上のお二人に書きつくされているので、書くことはあまり無し。当パーティの特筆事項としては、急造即席パーティだったということで しょうか。日 ごろからあまり山へ同行する機会の少ない(というか、無い?)組み合わせだったため、気掛かりな点はありました。しかし初めから、無理だとは思いませんで したし、行ける自信はありました。一年前の合宿でご一緒して良く分かり合ってるツー・カーの鈴木さん。実績十分の勝山さん。当日までの体調管理と体慣らし を必要最低限やっておけば、問題ないだろう、準備段階や実行動中で、しっかり意思疎通を図って行けば大丈夫だろうと考えていました。実際、大きな問題は無 く終えられたと思います。未熟なLにご一緒い ただいて感謝です。成功の要因として、天候に恵まれた、その他いろいろあると思いますが、4月に実施した準備トレ・準備山行も挙げられると思います。合宿 前に三人全員が揃ったのは日帰り岩トレの一回だけでしたが、それだけでもお互いのことを確認することは出来ました。(当初、花見などでパーティの懇親を! などと話していましたが、全く冗談だったわけではないです)ほかに、各自で実施した山行やハイクも良い足慣らし、トレーニングになったと思っています。勝 山さんはパーティの中でやはり安定感があり、いろいろ助言を下さいました。夜のテントもお蔭でかなり楽しくなりました。常に一石二鳥を図ろうとする姿勢た るや尊敬にも値します(?)。鈴木さんはやはりシェフでした。軽量化をはかりながら、今年の春合宿も去年に続いて食事が充実。鈴木鉄人の勝利!! また次 回もお願いします!?今山行では主稜を登って、大雪渓を下山するというものでしたが、山頂集中後、スキー縦走パーティの遠藤君の担いできたスキーを私が 使って下りることになり、下手くそなりにヤバイ場面に遭遇しながらも、結構楽しみました。

主稜のルートについて一言二言。
・多くのパーティが入っていたので歩きやすくはなっていた。GW期間なら山頂まで楽に歩ける。
 (トレースの無い時期に行ってみたい)
・この時期、日中は雪が腐って足元が緩い。歩きやすさの点でも安全面でも雪がしまっているうちの行動が良い。
・幕営適地は、八峰付近と、及び六峰以降は諸所にある。
・六峰の登りは雪があれば雪壁。今年は雪が無かったので脆い岩場。落石が多発して、緊張した。
・山頂直下の雪壁は、ステップがついていたので歩きやすい。ロープも不要かと思われた。
 しかし、ここは楽勝とはいえ、ロープを使ったほうが安心できる。落ちたら止まらない。

さて反省をしたいと思います。
--その1
出発時、新宿駅の時点でかなりテンション高く酔っ払い、そのまま発車した後も飲み続けていました。
お酒が無くなってから、ちょっと自己嫌悪。翌朝はやっぱりアルコールが残っていました。反省。
--その2
スキーで大雪渓を下りたわけですが、皆を見失い、きっと前に行っているのだろうと思って、
先に下りちゃった点。これも反省。私を待っていた皆さんに気付かずスルーしてしまったようです。
--その3
酒びたりでした。出発から最後の打ち上げまで。
でも楽しかった。テントでも、打ち上げでも。意義深かったです。