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奥三河 鳳来

Date: 2003.7.4-5
Members: L.秋田(5)、他1名
Area:
Type: 個人/フリー

記録
 7/3夜、秋田は諸事情により出発できなかった。その晩はすさまじい豪雨であったが、7/4鬼岩は乾いていたとのこと。さすがは鬼岩である。すばらし い。
 7/4 23:50、秋田、夜行バス(伊良湖ライナー、JR東海バス、4,500円)で豊橋まで、飯田線(三河川合まで820円)に乗り継ぎ、7/5、 7時過ぎに三河川合に着く。駅からは徒歩。8時過ぎガンコ岩到着。クライミング。17時終了。入浴、食事後、帰京。

感想

 鳳来といえばCONCEPTIONである。6月会山行の前日3rdを買った。名盤とされている2ndと比べると、私は3rdの方に感銘を受ける。妖艶な 世界にぐいぐいと引き込まれる。カーンはKAMELOTでのほうが素晴らしいと思うが、バンドとしてはCONCEPTIONのほうが好きかもしれない。鳳 来とCONCEPTION。明るい夜。月。

 車両故障のため夜行バス出発が遅れ、30分ほど待たされた。ようやく出発したバスは快適ではない。頬杖をついて眠っていたら手がしびれた。腰も痛む。

 アプローチ。鳳来の町を歩いたのは初めてだが、のんびりとしたところで良い。しかし鳳来でクライミングと思うと気がはやる。

 ガンコは初めて。岩が脆いらしい。鬼岩ほど傾斜はきつくない。1階は広場が快適だが、蟻や蚊がうるさい。

 @かんたん10aでアップ。鳳来にも10aのルートがあるのだ。次は目的のAムーブ12 11d。トポの写真にあるようなクロスをやりたかったのだ。そ の核心手前で落ちた。写真の核心部、サイズ的に窮屈でクロスはできず、一手飛ばして解決させた。まあいい。3本目のクリップが厳しい。クリップ核心ではな いか。6月にここで手繰り落ちしてグラウンドフォールの事故があったらしい。とりあえず諦めてヌンチャクを使ってクリップ。このクリップからも難しい。4 本目ボルト横のガバでほとんど終わったようなものだが、ホールドが隠れて見えないためいやらしく感じた。B2便目、出だしで足を滑らせて落ちた。C3回 目、少し登り出した後チョークを忘れたことに気付き、降りた。Dもう4回目か。核心周辺のムーブを探っていたら腕がどうしようもなく疲れた。3本目のク リップも決まらない。とりあえず上まで行く。汗だくになっていた。昼寝。夜行バスのせいでとても眠くなっていた。顔や足に虫が張りついて、痒い。E5回 目、3本目クリップでまごつき、手繰り落ちしそうだったので、テンションしてもらい、落ちた。グラウンドフォールの恐怖。恐怖。ゲートは左向きだとやりや すいようだ。この1回のテンションで上まで行く。F6回目のトライ。卒業を1日の5回目で登ったこともあり、あくまでRPを狙う。クリップはできたが、そ こで腕は終わった。落ちた。悔しい。1テンで上まで。まあいいやどうだって。

 今日のムーブ12のトライは、BからDで調子を狂わせてしまった。また、少し気が緩んでいた気がする。いつものように打ちこんでいなかったかもしれな い。

 次にガンコに行くのはいつになるだろう。ムーブ12のスタートホールドが接着剤で固定されているが、今にも落ちそうなのでさっさと終わらせてしまわない と。1階ではほかにも、ホフマン教授、オランウータン、キツネの嫁入りあたりは是非やってみたい。面倒だったので足を運ばなかったが2階や3階も見ておけ ば良かった。きっと鬼岩のほうが好きなんだろうけど。禁セプ、禁セプ、禁セプ、禁セプ、禁セプ、禁セプ、禁セプ。

 貧乏性がでてまだ登る。Gどすこい11a。腕がほとんど終わっていたがオンサイトできた。一応、OS最高グレード。ヌンチャクがかかっていたのが良かっ たのかもしれない。しかし我ながら酷い登り方だったとも思う。全くうれしくない。貧乏性その2。そのまま続けて隣のH冷たい男11aもやる。腕が完全に終 わっている。ボルト3本目あたりでテンション。情けない。その後は各駅。情けない。登ること自体が怖くなってしまっていた。情けない。触ってしまったこと を後悔した。情けない。みすみすオンサイトを逃してしまった。まあいい、そんな記録にこだわってもしょうがない。無意味な後悔は無意味だ。

 今日は終わり。駐車場までの下りが虚しかった。

 諸々の事情により、帰京することにした。家についたのは25時。疲労困憊。困憊とはこんな漢字を書くのか。


 少し、気づいたことを加えよう。

・ ロープの結び方について。最近4〜5メートルくらいは平気で落ちるようになった。それくらい派手に落ちると、八の字結びの結び目が堅くなり、ほどけなく なってしまう。人気ルートやジムでこんなことになってしまうとかなり顰蹙である。そこで最近は変形ブーリンを使っている。これは解きやすい。また、リング 負荷がかかってもほどけない。岩場では結構見かける結び方だ。ビッグウォールをやる人もこれを使うことが多いらしい。ただし、結び方を間違えやすいので注 意が必要。どんな結び方にせよ、登る前に改めてチェックをしたほうが良いと思う。また、ビレイヤーのビレイ器具セットも合わせてチェックするべき。特に私 のような寝ぼけた奴がビレイヤーの時は。(ビレイヤーとクライマーがお互いをチェックするのも良いと思う)

・ ロープの結び方について。八の字結びにダブルフィッシャーマンで末端処理をすると、結び目が大変大きくなってしまう。スラブ〜垂壁ぐらいの傾斜を登る時、 この結び目が邪魔になることがある。変形ブーリンであれば結び目が小さくまとまるのでそのようなことがないと感じている。

・ 八の字結びの末端処理について。八の字結びの結び目の中にロープの先端を入れる方法がある。締まってもそのロープの端を抜けば解ける。これも岩場ではよく 見かける。

・ 八の字結びについて。初心者が使う結束方法は、やはり八の字が間違いが少なくて良いと思う。しかし下手な結び方(結び目がゆるかったり、結び目をハーネス に密着させなかったり)をして大フォールをするとロープが結び目の中で焦げる。これは大変危険なことだと思う。とても親しいクライマー2人がこれをやった ので、ロープを焦がす可能性は意外と高いのかもしれない。そこで、八の字を初心者に教える時は、結び方(形)だけではなく、ハーネスへ適切に連結された状 態も紹介されるべきである。雑誌Rock&Snowの15号134ページに詳しく書かれている。

・ 八の字結びについて。文字にすると八よりも8のほうが良い。

・ ビレイについて。スポーツクライミングではビレイヤーはセルフビレイを取らないことが多い。セルフを取らず鳳来やシーサイドなどの大前傾壁で漫然とビレイ をするのは危険である。クライマーが大フォールしてビレイヤーを吹き飛ばし、(ビレイヤーが)岩や切り株に激突し怪我をした例を2件知っている。*セルフ ビレイを取るのが良いというわけではない。ビレイヤーが前後に動くことを求められる場合もある。

・ ヌンチャクの回収について。同様に注意が必要。前傾壁では複雑な正しいヌンチャクの回収方法というものがあるので、これも身に付ける必要がある。クライ マーだけではなくビレイヤーも怪我する恐れがある。

・ ビッタンコビレイ、エビ逃げビレイについて。クライマーの落下距離を小さくするだけが能ではない。「ビッタンコ」は見たことはないが、クライマーが踵を強 打して怪我するのは見たことがある。これは割りと頻繁に起こりそうな気がする。(雑誌Rock&Snowの16号123ページ)

・ アメリカンクラッカーについて。まさかこんなことはないだろうと思っていたら、目撃した。(雑誌Rock&Snowの16号123ページ)

・ ダイナミックビレイについて。派手に落ちると、プロテクションに大きな負荷がかかってしまう。そこでビレイヤーはダイナミックビレイを心がけるべきだが、 ビレイ器具による、手操作での制動の加減は非常に難しい。むしろ、ロープは完全にロックし、ビレイヤー自身が浮き上がるようにしてプロテクションの負荷を 抑えるようにした方が良い。クライマーは余計に落ちるので怖いけど。登りなおすのが疲れるけど。

・ ハンガーボルトについて。ハンガーのネジが緩んでいることはよくある。マスターで登る際に気付けば良いが、余程緩んでいなければなかなか分からないだろ う。ヌンチャクが掛けられている時など、ネジのことなどほとんど気にしないだろう。ネジの緩みは頭の片隅に入れておかなければならない。緩んでいたらレン チが必要となる。私は手で回したことがあるが、それくらいではどうしようもない。また、ハンガーはヌンチャクを傷つける。(恐らくRCCでも同様だろう) カラビナは定期的にチェックするべき。私はハンガーで傷ついたヌンチャクはハングドッグ用にしている。

・ ロープの長さについて。鳳来では44メートルのロープ(50メートルをカットした)で不自由したことはない。逆に60メートルだと長すぎて使いづらい。 シーサイドでは50メートルは必要。小川山では50メートルでは足りないルートも多い。いずれにしてもロープの端は8の字結びで必ず処理をしておくべきで ある。また、ロープの端は登る度に変えたほうが良い。

・ 方言について。ヌンチャンクにぶら下がってハングドッグする時、城ヶ崎では「セルフとりました」と言っていたが、鳳来では関西系クライマーが「はい、ロッ ク」と言っていた。神保さんではないが少し真似したくなった。方言ではないか。

・ ロープの太さについて。最近(昔なんて知らないけれど)10mmをきるシングルロープがあるらしい。確かに細ければ軽いだろうしクリップもしやすいだろ う。しかし我々のレベルではそこまで厳しいルートはやらないだろうから、より丈夫な太いロープを細くする必要はない思う。私は10.5mmでいい。安価な 10.2mmにする気にはなれない。トップロープ用であれば11mmが良いと思う。

・ATCについて。色々試してみたが普通のATCが一番使いやすいと感じた。ルベルソやATC‐XPは繰り出しづらい。高価で買えないがグリグリは欲し い。

・ チョークについて。登り終えたらなるべくクリーニングするようにしている。どっ被りだとクリーニングするのも疲れるけど。

・ 手繰り落ちについて。今回のムーブ12や城ヶ崎のエアーダンスなどは、3本目のボルトまでグラウンドフォールの可能性がある。ビレイヤーは細心の注意を。 岩場でやたらとロープを緩ませている奴を見かけるが、やめて欲しいものだ。確かに、ロープを手繰る時につっかえるととてもイライラするけれど。

・ 怪我について。怪我するのは嫌だ。人が怪我するのも嫌だ。死ぬのも嫌だ。

・ 昼寝について。快適な昼寝スポットを確保することはクライミングをする上で大変重要である。鳳来のような前傾壁ではクライマーの汗が落ちてくるため注意が 必要である。もちろん、落石の恐れもあるけど。

・ ゴミについて。自分のゴミを持ちかえるのは当然のことだが、ゴミが落ちているのに気づいたら拾うようにしている。

・ 糞便について。大便は持ちかえるのがマナーらしい。そんなのは絶対嫌だから、出発前に済ませたほうが良いだろう。小用も場所を考えてするべき。鳳来ではこ うしたことが原因で入山禁止問題が持ち出されたらしい。鳳来で登れなくなったらショックだ。何しろ世界で最も好きな場所だから。

・ 世界で一番好きな場所について。昨年は谷川の一ノ倉だった。その少し前は剣か白馬あたりだった。雲取の時もあった。鳳来というのもすぐに変わるのだろう か。次はどこになるのだろう。冬になると二子かなあ。やはりすぐに変わるんだろうな。

・ 愛する鳳来について。一度は鬼岩に行ってみるべき。人生が変わる。そんなわけないか。

・ 裸族について。以前はそんなみっともないことは絶対にやるまいと考えていたが、最近は結構やってしまっている。やはりやめたほうがいいかなあ。神保さんは 恥ずかしそうに裸族やってるのかなあ。

つづく