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鳳凰三山

Date: 2003.8.16-17
Members: L.松村、SL.栗山、安藤、安永
Area: 南ア
Type: 個人/縦走

記録係・安永

【一日目】(曇)
  6:50 新宿   松村・栗山・安永集合(7:02発あずさ81号)
  8:40頃韮崎   安藤合流 車で移動
  9:50 青木鉱泉 共同装備分担
10:13   出発   ドンドコ沢添いルートを取る
10:50   休憩       (〜11:03)
11:35   休憩   (〜11:46)
12:10   南精進滝見学
12:39   小休止  (〜12:50)
13:20   休憩   (〜13:29)
14:05 白糸滝   (〜14:17)
14:46 休憩   (〜14:53)
15:16   五色滝    (〜15:28)
16:15 鳳凰小屋着
***ディナーメニュー***
食前酒    ビール
アペリティフ ミックスナッツ
スターター  ワカメスープ
メインコース キムチチャーハン
ドルチェ   信州りんごゼリー
**シェフ松村・差入安藤**
18:30  夕飯終了
20:40  ロープワーク講習終了後就寝

【二日目】(曇・少し晴れ・雨)
 3:00   起床
**朝食メニュー**
  ワカメラーメン
**シェフ栗山**
 4:50   出発
 5:40   休憩   (〜5:46)
   6:02   地蔵岳着 (〜6:22)オベリスクに登る
 8:00   休憩   (〜8:10)
   8:18 観音岳着 (〜8:32)
   9:00 薬師岳着 (〜9:40) お茶休憩
 10:35 休憩   (〜10:40)
 11:34   休憩   (〜11:47)
 12:48   休憩   (〜13:00)
 14:35 青木鉱泉帰着 温泉入浴
 16:00前頃 出発 (渋滞19km)
 20:00頃 都内着 


千手観音のマネごとで〜す!



どこかナメられている引率役?

感想

◆安藤・センセイ・啓一◆
女3人集まればやかましくなるので「姦娘(カシマシムスメ)」と呼ぶ。およそ無骨さとは程遠い撫で肩の細身男を「優男(ヤサオトコ)」と呼 ぶ。

優男にとっては、この姦娘の全員とが初めて山行を伴にする機会だったので、良く言えば超新鮮、悪く言えば遭難予備軍に加わるような不安と期待を交錯させて 韮崎を出発した。登り出して間もなくの休憩。周囲の景色はあいにくの濃霧でまったく見えない。残念。そこで仕方なく取り出した計画書最新版を何気なく見 て、優男は思わず「ゲッ!」と奇声を発してしまった。ミスプリントであることを願いつつ彼が恐る恐る確認してみると......娘たちはその誰一人とも臆 することなく、全員が口を揃えて一斉に「Yes!アタシは典型的なB型です」と、自信満々胸を張って断言するではないか!その瞬間、小心の我が身を包む深 い霧以上に、あたり一帯に点在する美しい花崗岩以上に、増水したドンドコ沢の泡立つ奔流以上に......優男のアタマの中は真っ白になった。そう。彼は B型女性(特に3対1の構図)に滅法弱い潜入観の持ち主だったのだ。間髪入れず「キョーチョーセーガナイ。ワガママ。ジコチュー」等々、娘たちから発せら れる自己紹介の単語が「ことなかれ主義で気配り上手なA型」の優男に向かって矢継ぎ早に飛んでくるけれど、彼にはそんなB 型娘たちの典型サくらい、聞くまでもなくよ〜くわかっていたのだった...。4人のすぐ背後に屹立しているはずの巨大な南精進ヶ滝は、濃霧と水流と花崗岩 の乳白色が相殺し合って全く見えない。ふと気付けばその怒濤の如き瀑水音だけが、ただひたすら止むことなく轟き渡るのみ。超メジャーな鳳凰三山も冷夏が 祟ってか秘境と化している。こともあろうにこんな山の中で「3対1」かよ。優男はもう笑うしかなかった。

観念して静かな原生林の中を再び登り出す。するとちょうど体長12cm程のヒルがほぼ同じ長さのミミズに近寄ったかと思いきや、ナマズのような口を大きく 開いて一気に食らい付き、素早く丸飲みするショッキングな場面を目撃してしまった。彼はこれで完全に悟った。ミミズだってヒルに必要とされているんだか ら、きっと我が人生はとことんB型娘に尽くすようにできているのかもしれない...と。そう開き直ったらトラウマが不思議と免疫にすり替わり、今まで短所 だと思っていた部分を長所として活かせるような気がしてきた。おかげで「マツ」「クリ」「ヤス」の姦娘との1泊2日の生活は、過去の経験を遺憾なく有効活 用できて、なんだか昔から知り合いだったように懐かしくもあり、和気藹々と雨の山を楽しめたのだった。

そのほんの一例。下山中のこと。「優男さん!帰りの運転はお疲れでしょうけど、アタシが寝かせませんから安心して下さいネ」などと「クリ」が嬉しいことを 言ってくれる。振り向きざま目に雨滴が入ったように見せかけて、もしやあれはウインクではなかったか...。優男の心は大きく動揺〜飛躍した。だがその彼 女、いざ乗って10分もしないうちにさっさと爆睡できるこの図太さよ。しかもガタガタの林道でだ。これぞどこでも生きて行けるB型娘の真骨頂。やっぱり ナ。そこがカワイイじゃないか。拍手喝采。さすがである("誉め殺し"ではなく、本当に誉めているのダ)。でも優男だって百戦錬磨。もうそんな程度じゃ傷 つかない。いーのいーの。おっけーおっけー。そのくらい良くあるパターンよ。全部お見通しさ。どーってことない。ちょろいちょろい...。だからみんな、 また山に行こうね。遊んでくれてありがとう。

*追伸:他パーティからはとうとう女子高山岳部の引率役にされてしまった。だがもう腐らない。むしろ逆に「どうだ。羨ましいだろ〜」と言うことにした。そ れが優男の「悟り」でもある。

◆栗山・クリ・彩子◆
憧れの南アルプス入門編。天気は相変わらずすっきりしなかったが、(誰だ、雨女!?)その分緑が濃く、霧がかかって幻想的な風景でそれもまた 良かった。ま たそのせいか、メジャーなルートの割に登山客が極端に少なく、静かな時間が過ごせた。楽しみにしてた北岳の遠望もなく、なんか地蔵岳あたりでは数々の地蔵 の頭上を風が舞って荒涼とした気分を誘うこと限りなかったが、それでもやっぱり随時ウキウキと歩いてて、楽しい二日間だった。今回はルートを色々調べ、計 画を立てて準備をすることから 始めたので、勉強になった。松村さん、リーダー押し付けてごめんなさい。ヨチヨチ歩きの初心者三人を連れ、テントでのロープワーク講習を含め色々アドバイ スを下さり、車まで出して下さった安藤さん、本当にありがとうございました。

◆松村・マツ・佳子◆
こんな私がいきなりリーダー?!きゃー!どうしましょー!
という感じで数日前から不安に包まれていた私だったが、指導役となってくださった安藤さんはじめ、同じく新人である2人の協力のおかげで無事に山行を終え ることができ、まずはホッとしている。今回初めて先頭を歩いたのだが、難しいな〜と思う時が何度もあり、とても勉強になった。パーティの状況と、先のルー トに同時に目を配りつつ歩くということは、たいへんに神経を使うことなのだと身をもって実感できた。今まで単独縦走の時は、枝分かれしている道などで大変 そうな方のルートを選んでしまっても「あっちの方が楽だったかな〜まあいいや〜」ってな感じで気にせず進んでいたが、グループの時はそのような気ままな行 動はできない。行動の大半を「気合」で済ますことの多い私だが、今回の経験で的確な判断力、状況把握能力を身に付けたいという思いが益々強くなった。天気 はあまり芳しくなかったものの、観音岳付近で垣間見ることのできた美しい稜線が、とても印象的だった。帰りの延々と続く樹林帯の中道は途中から辟易してし まったが、全体として色々な地形が見られていい所だと思った。晴れた時にまた来て見たい。(雨の多いこの夏の山行、最後はいつもこのセリフでシメ!)

◆安永・ヤス・知子◆
生まれて2回目の縦走、再びの悪天候だったが有意義な山行だった。まず、新人ながら計画立案から状況把握まできちんとこなした松村さん栗山さ んに感心し、 色々な面で学ばせてもらった。ベテランの安藤さんには、何も知らない素人で申し訳ないぐらいだったが、細かい事から何かあったときの対処法まで教えて頂 き、とても勉強になった。今回の参加にあたって、自分の中で立てていた目標の一つ、「同行者に絶対心配をかけない」というものは川でバランスを崩して岩に 頭突きをくらわせた時点で脆くも崩れ去ってしまったが(幸い、たん瘤一つ分頭がさらに大きくなっただけだった)、荷物の背負い方や足場の悪い所での歩行に 一層神経を使うようになり、また一つ経験になった。(それでも何度もコケたが)勉強とはいっても、曇天の切れ間雲海にのぞく山々、千切れた雲に映える朝日 (夕日だったか)、霧の向こうに聳え流れ落ちる滝は見事で、やはり自然は良いなと思った。

全体的に歩きづらい行程ではなかったが、早く一人前になりたい、と思った山行だった。