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谷川岳

Date: 2003.8.30-31
Members: L.芹澤、小澤、松村、小林(試)、伊藤(試)
Area: 谷川
Type: 個人/縦走

以下、記録は芹澤(文面)・小澤記

初めに、『雨男』あるいは『雨女』という称号の意味について考えた場合、本山行では歩行中にずっと雨が降り続いていた時のみ『雨○』と呼ぶことにする。

この山行の企画は集会から始まった。計画書の作成が出発する週の頭までもつれ込んで、関係各位には大変気苦労をかけてしまって始まった。

前日の8月29日夜に高円寺北口に23:00集合ということで集まったものの、道路の込み具合とかが重なり、小澤号の到着が遅れたため、高円寺は23: 30ごろ出発となる。途中、SAで休憩を1回取り、土合駅周辺に到着したのは2:10過ぎであっただろうか。テント幕営する最適な場所を求めて多少、近辺 を彷徨い(?)、結局2:30頃にテントを幕営することになる。結構、雨が強くて雨に濡れながらの設営ということで、お試しの方には初めから前途多難な目 にあわせてしまったように思えた。テント内で途中購入したビールでいつものように、ちろっと酒を交わして、4:30頃消灯する。

8/29 23:30高円寺出発−2:30テント設営(土合駅周辺)−4:30消灯

8:00起床。起きた時は雨が降ってはいたものの、テントを撤収して、山行に出発する時にはラッキィなことに雨が止んでいた。9:27に出発する。車で土 合駅へ向かい、電車で土樽駅へ移動する。土合駅で出会い系の山行があるということを始めて知る。とある若い女性から声を掛けられて、ネットで来たんです か?だって!?今は何でもありの世の中になってしまったものだ。ある意味怖いものを見てしまったと思った。

9:59発電車に乗車する。日本一の地下駅ということだけあり、改札からホームまで歩いて10分くらいあった。10:15頃土樽駅着、気合を入れて身支度 をして、10:30出発する。駅を出たすぐ横に登山者ポストが目に入り、記入してから再出発する。天候は生憎の曇り空で、山の上の方にはガスが掛かってい る…。淡々と車道を歩いていく。和気藹々という言葉がぴったりフィットするかのようなそんな感じがした。

10:57茂倉岳・蓬峠の分岐を通過する。地図で見るとそろそろ登山道が始まる。10分くらいで登山口到着。特に何もないところであったものの、パーティ として記念撮影をして11:13出発する。矢場の頭に到達したのは14:47で、それまでの間に4回ほど休憩を取りながら登る。矢場の頭までの間は急登が 続いたため、かなりみんなへばっていたように見えた。そこからは途中1600m付近で休憩を1本取っただけで茂倉岳避難小屋に16:22無事到着する。こ の避難小屋から直ぐ近くに水場があり非常に冷たい湧水で、担いで来たビールを冷やすのに効果覿面であった。1時間ほどだらだらとして18:00に食事を し、殆ど初対面といっても過言ではないくらいのメンバーで酒盛り(宴)を催し21:20頃消灯となる。酒が入るとなかなか楽しいメンバーである。

8/30  8:00起床−9:27一行は土合駅へ出発−9:59電車にて土樽へ10:15土樽駅にて身支度−10:34登山者カード提出−10:57茂倉・蓬峠分岐 通過−11:05登山口(8分休憩)−11:37休憩(7分)−12:05休憩(25分:雲海のスケールの大きさに酔いしれていた?)−13:25休憩 (16分:この辺りから皆の疲れが見え隠れしてきた)−14:17休憩(17分)−14:47矢場の頭通過−15:29休憩(16分)−16:22茂倉岳 避難小屋着−18:00食事−21:20消灯

前日、5:00起床のはずが、誰も起きてこずに待ち続けること30分。漸くムクムクと起き上がってくる。テントではありえないことだと一人感じながら、お 試しだから…と納得してしまった。ただ、夜中は風雨が酷く、テントでなくて正解だったと強く思っていた。テントであったなら、下手すれば飛ばされていたで あろうと思われるほどゴゥゴゥ言っていた。まるで、前回の南アルプス周回縦走時の茶臼小屋で幕営した時のテントがひっくり返ってしまうかもしれないという 恐怖の中で寝れなかった時と同じ状況になっていたであろうか?

7:24身支度後、小屋を出発する。テントと違って非常に楽チンであった。10分ほどで茂倉岳山頂に到着。晴れてれば360度の展望を満喫できるはずが、 ガスっていて何も見えなかった。居ても仕方ないということで一行は先へ進むことに(7:04)。稜線歩きなので足取りも軽い。一ノ倉岳山頂に8:01到 着。しばしの休憩を取る。一ノ倉避難小屋の狭さにびっくり…。でもこんな小屋は結構あったりするものだ。もし昨晩のあのような風雨の中でここに泊っていた らどうなっていたであろうか?生きた心地はしなかったであろうか?と誰しもが思っていたであろうか。8:17山頂を後に出発する。途中切立った箇所もあり 慎重に進む。天候もだんだんと良くなってきて、丁度岩場の鎖場を登り切った処で大休止。8:58であったか。展望が開けて周囲の山々が見渡せて、今まで自 分達が歩いてきた道程を振り返る…。かなり気持ちの良いくらいにまで晴れ渡っており、カメラタイムに。そこはノゾキ手前であった。展望を皆々で満喫(?) したのち、9:26その場を後にし出発。9:27ノゾキ通過。9:48Bルンゼの頭通過。ここにも憶出の碑という遭難碑が建立されていた。

途中で本山行中に出会わなかった登山客と出会う。谷川肩の小屋から来たらしい。そういえば、朝食中に単独登山客が避難小屋に来て休んで行ったなぁ…。それ でも3パーティ目である。少ない方だ。この日本百名山の一座である谷川岳でこんなにも人間が少ないのか?と思わせるほどだったが、山頂付近は人だらけで あったなぁ。今思えばあのルート自体メジャーではなかったのだろうか。

10:01奥の院にてしばし休憩。10分足らずでオキの耳に到着。お疲れ様でした。山頂ではあんまり先ほどのようには晴れ渡ってはいなかったものの展望を 多少なりと楽しみ、記念撮影をして10:40山頂を出発。20分弱でトマの耳に到着。雲行きが怪しくなってきて、今にも雨が降りそうであったため、大休止 とはいかないまでも、記念撮影をしてとりあえず肩の小屋まで行くことに。11:20肩の小屋着。雨は結構降ってきていた。小屋でビール350mlを5人で 仲良く?分ける。殆ど2口くらいだったかな。喉越しすっきりキリンラガーって感じでしたよねぇ?ほろ酔いとは遠いものの25分くらいその場に居ちゃっ て…。雨が降ってきていたし、強くなってきていたので下山はロープウェイに乗車することに決めて、小屋を後にする(11:45)。足元に十分気を使いなが らの下山。11:56ザンゲ岩通過。12:20天狗の泊り場通過する。雨が結構降ってきていて休むと体が冷えてしまう可能性もありあまり休まずに歩行す る。12:50熊穴避難小屋着(この間1回休憩を取る)。10分ほど休憩後、一気に天神平ロープウェイ駅まで下山することを決めて出発する。13:40 ロープウェイ駅無事到着。駅では取りあえず炭酸で乾杯!13:57ロープウェイ乗車。乗っている間、かなり雨が強かった。10分1000円は正解だった!

ロープウェイを下車後、売店に立ち寄りラベンダーソフトクリームを頬張る。美味しかったね。この歳になってソフトクリームを立ち食いするなんて思ってもみ なかったな。童心に帰ったかのようなひとときだった。14:49全員無事駐車場に到着する。お疲れさまでした。

8/31  5:30起床−7:24小屋出発−7:37茂倉岳山頂着(3分休憩)−8:01一ノ倉山頂着(16分休憩)−8:58休憩(28分)−9:27ノゾキ通過 −9:48Bルンゼの頭通過−10:01奥の院着(3分休憩)−10:12オキの耳着(28分休憩)−10:57トマの耳着(18分休憩)−11:20肩 の小屋着(25分休憩)−11:56ザンゲ岩−12:20天狗の泊り場−(途中1回休憩)−12:50熊穴避難小屋(12分)−13:40天神平ロープ ウェイ駅着〜13:57ロープウェイ乗車−14:49駐車場(下山)

冒頭に掲げた雨女の話は、前回39期安藤さんと42期3人娘の山行で雨女と称号を頂戴していた松村さんであったが、本山行で考えた場合、確かに下山時は思 いっきり雨が降ったものの晴れ間が見え隠れしていたので『雨女』の称号は見られなかったと思う。参加メンバーの皆様はどう思われましたか??

感想

小澤
冬山からはじめた私にとって今回の谷川岳がはじめての夏山となった。
真っ白な山もいいけど、厳しい環境でけなげに咲く高山植物で色鮮やかな夏山も好きになった。
天気は相変わらず雨降りばかりだったが稜線では晴れ間もあり谷川の険しい山々に心が躍った。
やっぱり山はいいな〜。
あと、茂倉非難小屋の快適さにはびっくりした。きれいだし、広いし、頑丈だし。
これはやはり遭難者が多いからだろうか。
さて、秋山が終われば次は・・・そう冬山です!
休みの日程を無理矢理でもこじ開けておきますんで、また登りましょう。

松村
山行一週間前にチェックした天気予報はまたもや曇り/雨。
予報がずれることを期待していたが、前日になっても水上地方の雲&傘マークはその場を動いてくれない。冷夏のばか・・・
やはり一日目は曇天、樹林帯では濃霧で時折雨の予感。S氏に雨女と罵られてしまう。いいもん。自然界は晴ればかりじゃないもん。雨は雨の楽しみ方があるん だも〜ん。と持ち前の前向き思考を総動員。実際私自身は霧の情景は結構好きなのだが、しかし山頂では晴れて欲しい・・・ と思っていたら2日目の一ノ倉〜 谷川岳間はすてきに晴れ、素晴らしい景色が堪能できた。今回は行程が楽だったので、充分に景色を眺める時間がとれたのも良かったと思う。道もキツイ個所も なく、とても歩きやすかったので嬉しかった。
夜の小屋では、お試しのお二人の豊富な旅話(放浪話?)などで存分に楽しませてもらい、最後はS氏のオカリナの音色で眠りの中へ・・・ 小屋での会話も含 め、いろんな点で実に楽しい山行だった。
それと、久々の小澤君は相変わらず独自のワールドを繰り広げてくれた。彼はやはりタダ者ではないと思う。

反省:前回、前々回と山行で食料&汁気が残って苦労したので、余らないように気をつけて食料を用意したら今度は足りなかった。みなさんにひもじい思いをさ せてしまって反省。ごめんなさい。この失敗を次に活かし、立派な食担としていつか大きく羽ばたきたい。 

小林
お試し山行「谷川岳」、非常に楽しかったです。
天候は万全ではありませんでしたが、久々に雲の上を歩く感覚、そして初めての縦走、やっぱ山はいいなぁと改めて思いました。
夜に吹き荒れる風雨の中、「これ明日動けるのか?」とかなり心配になった事も、無事下山してみれば、いい経験でした。

芹澤さん(山の夜は酒ですね)、小澤さん(運転お疲れ様です)、松村さん、ありとうございました。
また、山に行きましょう。

伊藤
谷川岳。名前こそ聞いたことはあっても、それどこ?というとからのスタートでした。
そのくせ金曜日はザックをしょっての出勤で、格好だけはいっぱしの山屋さんです。
11時の高円寺集合にあわせ10時まで仕事。こんな日の残業は心も軽く、正直言って終日、浮かれ気分でした。

いざ出発。小沢さんに車を出して頂きました。カーナビの活躍ぶりに、地図屋の私としては複雑な思いも少々。
深夜のサービスエリアにて改めてメンバー紹介。会員3名、お試し2名。初の組み合わせということもあって、お互いの山行歴や装備の新旧など話にお花が咲い てしまい・・・このとき既に、楽しい山行を予感しました。

土合駅に到着し、まずは翌朝の電車の確認。それから小雨の降る中の幕営。テントの雑魚寝はお初です。ここでもお話満開でした。

霧に包まれての朝でしたが、雨はあがり、いざ出陣。
電車で一駅、土樽からのスタートです。

等高線が混んでいたので予想はしていましたが、登山道に入ってたちまち急坂続き。
わりに石も多くて、慣れない私は、どうしてもペースが落ちてしまいます。
会員のかたが、歩き方のアドバイスをして下さるのに従うと、これがなかなか歩きやすく、今までいかに自己流だったかと、目から鱗でした。這うように手をつ きつつ登る所では、先日のクライミングでの放心状態を思い出し、手が空をまさぐっていて、混乱状態。しかし、3点をしっかり固定すると難なく登れることを 教えて頂くと、ここぞクライミングの成果あり!、と難所ぼど快感だったりも。しかし、始終、ノロノロペースの原因ほ私にあったことは付け加えておかねば。

尾根線にでても、天気はあまり優れませんでした。谷川岳を拝みあげることは翌日のちょっとばかりに見せた晴れ間までお預けでしたが、曇り空のもと、なんと 幻想的な世界が展開していることでしょう。読んで字のごとくに雲海が広がり、霧が山を駆け上がり、黒い稜線が不気味につらなり・・・。憎らしい位に時たま にしかお目見えしないもので、感動もひとしお。そして、うっとり。ここでまた、ペースダウンしてしまって、ますますごめんなさい。

やっとのことで、茂倉岳の避難小屋に到着したときには、予定の時刻をおそらく2時間ばかりは過ぎていたでしょうか。

体力不足からか脳天がボーっとしてきたこともあって、荷物を持ってもらったり、休憩を多くとってもらったりと、ご迷惑おかけしました。自分としても、過去 の登山の記憶と、ゆうことをきかない体のギャップにちょっとばかり、ダメージ。

さてさて、避難小屋は、うわさ通り新しくてきれい。なにより、貸し切り状態は快適でした。外はものすごい嵐。リーダーの「テント中止」の判断は的中です。

ここで山での食事を学びました。松村さん本当に有り難う。シンプルかつ効率良く、そして美味しい、出汁が旨い。それでいて軽量化。ゆで汁でさえ利用しつく す、ここがキャンプとは違うのですね。

ローソクの明かりはなんと暖かいことでしょうか。お酒はなんとみんなを饒舌にすることでしょうか。そして、シェラフの中で聞いたオカリナ・・・。その夜は ぐっすりたっぷり熟睡できました。

翌朝は嵐こそ去ったものの深い霧。茂倉岳まではわずか手前なので、早速稜線を歩くこととなりました。いつもは通勤列車に乗っているかのタイミングに稜線、 というのはなかなかに感動ものです。

地図とにらめっこするにつけても、今日のコースはほとんどこんな感じの稜線続きで、なんだかみんなの心も軽く、ウキウキ気分でした、よね。

茂倉岳、一ノ倉岳とピークを越えた頃、やっと晴れ間が見え、小休止。日焼け止めタイムです。この夏は無防備に日焼けしまっくっていたので、その対策ぶりに 反省しました。紫外線だけカットするタイプのものもあるということなので、来年は考えねば。ほくろも増えてしまったことですし。

なんやかんや言っても、やっぱり晴れるとたまらなく素敵でした!あいつに登るのかって、意欲が沸きます。感動して歩行が止まってしまいます。はしゃいで岩 登りしている輩もいます。シャッターも押さずにはいらせません。しかし、谷川岳はうわさ通りの険しい山ですね。上が晴れれば下も晴れる。深い深い谷が広 がっていて、背筋がぞっとしました。

さーてさて、谷川岳。オキノ耳、トマノ耳、にて記念撮影。私は本当に本当に愚かだった。登頂して感動しなかった。感動しなくて、それが今でも悔やまれて仕 方ありません。オキノ耳、トマノ耳。その先に谷川岳があると思っていたのでした。ねえねえ、写真なんて撮っていなくて、おしゃべりもそろそろ終わりにし て、谷川岳がすぐそこだから、ここに荷物置いて手出かけようよ。とまでは言わなかったけれども、記念撮影を、オキ、トマと2回やっても、ここが頂上だぞっ て気がついていなかったのでした。思い込みって、恐ろしい。地図屋の面目丸つぶれ。

それにつけても、やっぱり楽しい登山でした。ペースを考慮のうえ、下山はロープウエイを選択。慰霊碑を拝み、谷川の山岳の歴史に触れ、無事、土合に到着。

おつかれさまでした。
また、慣れない初心者を引っ張っていって下さり、有り難うございました。

最後に、私は翌日、我慢しきれなくなって、オカリナを買いました。
山にオカリナ、旅にもオカリナ、と叫ぶのは簡単ですが・・・、しばし練習の日々です。

芹澤
今回のお試し山行は個人山行の域で『会』とはかなり趣向の変わった山行になった。テン ト泊でなく、避難小屋泊。下山途中にアイスを食す。遊び要素が一杯詰まっていてある意味、生真面目な会員からどやされてしまいそうなほどであったと振り返 る。それでもお試しの方を連れての初めての『お試し山行』。評価されるのは自分の方かなんて思ってしまった。毎度毎度のことであるが、一緒に行かれた方に どの程度リーダーとしてしてあげることができたのであろうか?反省は多い。挙げたらきりがないくらいだ。感想を読むと皆それぞれ楽しめたようで、それが一 番のうれしい事か。思うところは多々あるものの、いつの日かそれが無くなる日を夢見ながらぼちぼちと山行をやっていきたいと思う。それにしても無事(大し た怪我もなく)下山できて良かった。