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丸山東壁 京都府立大ルート
小川山

Date: 2003.9.13-15
Members: L.橋口、勝山
Area: 北ア/奥秩父
Type: 個人/バリ/フリー

9.13
黒部湖==内蔵助出合B.C.--京都府立大ルート2ピッチFIX

ルート概要
5級下 アメリカンエイドAA1

1ピッチ: 30m IV級・AA1
9:15-12:10     勝山リード
12:10-12:50    橋口フォロー
一発目、sawed-off アングルをピンスカに打ち込み、鐙を掛けて左に5度ほどずれつつあがっていく印象。二発目以降はカム。3・4メートルほど上、アングルを打ちタイオフ。カ ムやナッツで左よりの直上。10メートル出した所の木は、ぐらぐらしていて、支点は取れない。その若干右に、フックが決まる場所を二箇所ほど見つけ登る。 この辺でナイフブレードを使った記憶あり。途中、さびたリングボルト、チョンボ棒で鐙掛け。更に直上して、フック。真新しいリングボルト、草つきの陰にさ びの無い新しいモクねじを見つけフリーを交えて鐙掛け。その後、若干のフリーを交え、草つきを登り、直径15センチの木にプロテクションを取り、テラス へ。テラスの上に直径一メートルの大木があり、更に登ってその木に、スリングを掛け、ビレイ点をとしピッチを切る。

2ピッチ: V+・A0
13:10-13:50    橋口リード 
13:50-14:10    勝山フォロー
ワイドクラックをフリーで登った後、ランペのスラブをクラックにエイリアン〜キャメロットの2番位を決めて、フリーと所々A0を交えて登っていく。かなり 快適なピッチ。オールフリーでもおそらく5.10A位。ただし、ギアが非常に重いのでつらいところ。20mほど登ったところにビレイ点がありこれを越え、 さらに登ると、ナイフブレードの残地がある。そこからは、2ピッチ目の終了点までは 5-6mほど、ピンを使えばプロテクションが取れるが、面倒なので取らずに行く。そのため、ここのピッチはクリーンエイドで行くことができた。ここから、 登ってきたルートを外れ、ダイレクトに岩の基部まで懸垂下降し、ザイルのFIXを行う。懸垂は、5mほどのスラブの後は空中。ザイルが岩に擦れることを気 にしつつ、途中のクラックでカムで固定しさらに基部でもビンビンに固定しておく。

9.14
勝山FIX登高中、ザイル摩耗のため下降--黒部湖--小川山--親指岩

9.15
小川山リバーサイド、妹岩、マラ岩

丸山東壁中央壁


府立大ルート1ピッチ目ビレイ点から


小川山の川


カサブランカ橋口

感想

勝山
【前夜】
夜中信濃大町にレンタカーで着く。事前に決めていた自転車置き場で橋口さんを探すが目視では確認できない。大声を出すと、遠くから「ウィーイ」とうなるよ うな返事。その声の方角、狭い自転車置き場の陰に挟まるように寝ている橋口さんを発見。傍らにヤングサンデーと酒瓶。私も軒下にはみ出すように寝る。

【一日目】
早朝、「アルプス号」のブレーキの音で何度も目覚める。もしやと思い偵察に出た橋口さんがすでに駅前が登山客でごったがえしているのを発見。急いで TOYOTA・VITZで5時半出発した。BGMはロス・パピネス。橋口さんは眠くなる音楽だと言った。僕には眠気の吹っ飛ぶ音楽だ。扇沢駅、駐車場はも う半分ほど埋まっている。バス乗車券の販売は始まっていないが、すでに50メートルほどの列!僕らも仕方なく並ぶ、周りにはファッショナブルで実用性の無 いアウトドアブランドの男女が多い。僕らだけヘルメットと汚れの染み付いたウェアーで少し浮いた感じ。バスは7時に出発。15分で黒部湖着。丸山東壁、テ ン場に8時前着。のんびり準備して、京都府立大ルート取り付き9時ごろ。なりゆきで、断る機会を失い@ピッチ目のリードをやることになるが、ビビリまくっ て全くやる気なし。

<登攀記録は別項参照>

1日目の目標を達成し、懸垂。大チムニーに直接下降する。懸垂ポイントから5メートルほど降りたところから完全に切れ落ちて、後はずっと空中懸垂。手が焼 けそうだった。せっかく手袋ポケットにいれていたのに意味無かった。しかし、当初の目標を上り終え非常に感激。朝のやる気の無さは吹っ飛び、充実感で満た される。ロープは翌日のユマールするため、FIXする。台風が来ているので、夜間の強風を予想しロープにテンションを掛けるぴんぴんに張る。

テン場に戻って休憩。雨が降り出す。隣のテントの青年チームは、大ハングの下で雨に遭っている様子。年配のチームは早々と緑ルートを登って降りてきてい た。テン場から橋口さんが対岸の森に熊を発見。ツキノワグマは人を襲わないを信じて食事を取る。ちなみに食事はキムチかまぼこ麩入り鍋、美味だった。

【二日目】
早朝雨が降っている。6:00過ぎラジオで、「晴れ時々曇り、朝夕雨も降ることあり」と聞き、えのきのようになった冷麦を食べ出発。7時ごろ、45メート ルの空中ユマーリングを開始するが、空中からハングへのっこす寸前にピンピンピーンと岩ツバメのさえずりのような声がし、ロープが切れかかっていることに 気づく、一瞬いろんな思いが頭をよぎった。急遽、バックアップを取っていた別ロープに乗り換えそのまま登高。ビレイポイントで残置ギアを回収、切れかかっ ている部分を取り除き、残りの部分で懸垂下降した。生きた心地がしなかった。原因はユマーリングの上下運動で岩角にロープの特定の個所が何回もこすれた 事。次回、そしてヨセミテのために対策の必要性を感じる。

9時半頃、撤収して出発。橋口さんに無理言って小川山に転戦してもらうことにした。われわれにはここで不完全燃焼で帰ることは出来なかった。途中、ロープ を買って5時小川山着。またもや、私のモチベーション落ち癖が出るが、橋口さんに引っ張られ「小川山レイバック」5.9+☆☆☆に挑戦。下部の立った部分 のレイバックしながらのセットがちょっとパワフルで怖い。また、グラウンドフォールの可能性もあるので精神指数も高い。しかし一度レストポイントまでくる と後は消化試合。1ピッチ目で降りる人のための終了点にクリップし降りる。レッドポイント。

帰り、抱えきれないほどの薪を脇に抱え、テン場に向かう。途中何度も薪が引っかかり進めなくなる。橋口さんは大木を引きずっている。山火事がおきそう。夜 はうまいボンカレーと焚き火でよふかしする。9時ごろ橋口さん就寝、勝山、焚き火で11時前就寝。

【三日目】
5時起き、6時過ぎ出発。朝食はマルタイラーメン、九州福岡原産の美味いラーメンの一つ。
先ずは7月に残した課題。DOKUFU5.11a☆一つ。前回の記憶をたどり登る。2ピン下が忘れもしない核心。足上げがポイント。思い切って足を上げて 微妙なホールドで体を固定して更に左足を上げてクラックにジャミング。切り抜けた。後は、レイバックなどをしながら、登高。体を休ませながら、終了点前の 第二の核心の前で大レスト。思いっきり落ち着かせて、アルパイン用のフラットソールをちっこいスタンスにのっけて最後のホールドを取りに行く。途中、すべ るなすべるなと祈りながら、重心を移動、無事祈りが通じて終了点クリップ。レッドポイント。

その後、橋口さん待望のクラック。
その名もカサブランカ5.10a
「順番から行くと勝山さんですよねぇ」と言われ、しょうがなく取り付く。ギアが重い。しかし、昨日の岩より硬くてカムも良く効く。ずっとジャミング。所ど ころ、よこのフェイスも使うが、使いすぎるとジャミングに戻るのが難しい。また、所々ダイクが横に走っているのでそこでレストしながら、中間部少し上の核 心に進む。カムを取りすぎると手を入れるところがなくなるのは確か。そこを我慢しつつ、また、ロープがジャミングの邪魔になるのを我慢しつつ、じっとして いると痛くなるので、頑張って登るとなんと知らぬ間に終了点。オンサイトだった。

調子に乗ってブルースパワー5.11cに取り付く。始めの一歩が非常に怖い。ブリッジング。一本目、二本目、次の3本目が3メートルぐらいランナウト。緑 のカムでプロテクション。そして気合入れて3本目クリップ。ここまでは順調、しかしここから核心地帯。緊張する。一応、オンサイトを目指しているので、パ ンプし始めたらクライムダウンしてレスト。三回ぐらいトライして結局、テンション。悔しい。今日は、ここまでロープにテンション掛けなかったのに。。。。 一度、テンション掛けると気が抜けて、もうあんまし気合が入らない。川上小唄を責めてる男女のうっとおしい。トップロープでレギュラーを登ってくるおばさ んも気になる。で、結局おりる。しかし、これは大きな一歩だと自分に言い聞かせる。

ジャックと豆の木5.10b☆☆☆☆よっつ
責める、責める、責める。オフウィドゥスのクラックに肩とかこめかみとかいろいろねじ込んで上に上る。でも、ダメ、限界。ブルースパワーで歯止めがなくな り、テンション。やる気なくしローワーダウン。

橋口
勝山さんがユマールで登りザイルが摩耗するのには参った。本当にもっと気 を付けなくて は。その時、落石の直撃を受け、とりつきから5mほどスラブを滑り落ちたのにも参った。落下した石が、地上に落ち木っ端みじんになり、ドンブリぐらいの石 が頬を直撃したのだけども、なぜか顔は無傷。丁度いい具合に自分も下に落下し衝撃を防ぐことができたのだろう。足を打撲と擦りむいた程度ですんだ。最近あ まり、危険なところに行っていないので、それに対する耐性や危険回避能力が低下しているようだ。気合いをいれる必要がある。

小川山は、アルパインのガバガバの足裏感覚0の靴で、いまいちであるのでクラックを中心にのぼった。やっとカサブランカが落とせた。あれをオンサイトして しまう、勝山さんはたいしたもんだ。ジャンマメにも触った。テンションしまくりだったが、以外と感触は良い。次回は、落としにかかるぜ。1年以内にクラッ クで5.11登ることを目標にしよう。大岩壁への道は遠い。