三ツ峠
Date: 2003.10.4-5
Members: L.柴田、吉川
Area: 御坂
Type: 個人/岩トレ
行動
10/4
一般ルート右 V+
クーロワール X
??? U
一般ルート左 W+
一般ルート右 V+
その他数本
10/5
鶴ルート W+
一般ルート中央 W+
14時に行動終了
15時に下山
感想
柴田
事前の天気予報ではすばらしい天気だったはずが、どうも芳しくなかった。とりあえず
登攀中に雨が降らずにすんでよかった。この前の週に本チャンに行っていたためどうも緊張感がなくフワーンとした気分で登っていた。
鶴ルートの1ピッチ目はどうなっているのか?岩竹、苔、染み出しとまともな状態ではない。あまり登られていないのか、2ピッチ目も足を置きたい所には苔
が生えていてどうしようもない。いいかげん精神的に疲れたから3ピッチ目はルートを外れて簡単そうなところを進んだ。
そのあと中央カンテに登ろうと思ったが、吉川さんのもう疲れたから今日はいいよ、とでも言いたそうな顔をしていたのでやめておいた。
仕方ないので一般ルートをアプローチシューズで登ってみた。さすがは5.10、まったく信用を置いていないクライミングシューズよりよほど登れる気がし
た。ただエッジングができないので辛かったが。
初めてのマルチでリードをしてしまった吉川さん、きっと疲れたことでしょう。ご苦労様でした。気が向いたらまたやってみてくださいな。
吉川
10/4
(1)1P目 一般ルート右 V+:ひょいひょい柴田君が行き、慣れない回収をしながら登る。
2P目 クーロワール
X:初リード。両足を左右に突っ張りながらクラックに手を入れ、必死。とにかく怖い。そして初めてカムを決めながら登ったが、何度も何度も引っ張って確か
めた。後で気付いたが、もう少しスリングで伸ばしておくべきだった。出口付近で微妙なバランスを保ちつつ抜けようとしていたが、メットやザックが岩に当た
りなかなか上がれない。あっ!ちょんぼしてしまった。最後はマントルを返し、膝でズリズリ上がった。ホッとした。
3P目 V→T〜U:楽々岩登り&歩き。上は快適なテラス。それにしても寒いし、富士山なんて微塵も見えない。
(2)一般ルート左 W+:細かいスタンスを拾い、小刻みに足を上げて行った。
(3)一般ルート右 V+:おさらい。
10/5
(1)鶴ルート W+ 80m
1P:バンドまで上がる。空身なので身が軽い。
2P:右へトラバース。石を落とさないように注意。
3P:足元は草が茂り、フレークのクラックは濡れている。柴田君は「ヤダヤダ」と言いながらのリード。確かに嫌だなぁ。フレークのガバを取るまでが辛かっ
た。
4P:出だしで非常にもたもたしてしまい、時間を費やした。左から回るか、直上して乗り込むか・・・上がってはクライムダウンし色々試すがなかなか上がれ
ない。トップ交代してもらおうかとも思ったが「テンションはあり得ませんからね」という柴田君のお言葉で甘えを捨てざるを得なかった。ちょっとレイバック
気味にしたら抜けられた。しかしホッとするのはまだ早い。トラバース気味のバンドの左上は実にいやらしい。それから幅30cm位のバンドがあり、これがま
たいやらしい。怖いというより、どうすんだー?って感じだった。錆び錆びのリングボルトで支点を作り、一応ホッとした。恐ろしい程の高度感。魂が抜けるか
と思った。ここでのビレイが宙に浮いている感じでとても嫌なものだった。
5P:柴田君が「亀」と言っても私は「鶴」で通すつもりだったが、鶴へ行ってくれて助かった。いくらV+と言えども、この高さであの幅20cmのトラバー
スは出来ない。
4P目の恐怖で、5P目はあまり記憶に無い。ガスの中でとにかく寒かった。懸垂下降も長く、初めて45mをいっぱいに使って下りた。
(2)一般ルート中央 W+:もう抜け殻だった。
《感想》
初めてマルチをやり本チャン気分を味わったが、こんなにも緊張するとは思わなかった。「登るぞ!」という意気込みで挑むのだが、いざ取り付くと「落ちるも
んか!」「絶対に落ちないぞ!」という気持ちに変わっている。常に基本の3点支持。フリーだったら整備され何でもない事だろうけど、岩の状態もよく分から
ないし、支点も信用ならないし、もうどうしようもない。ただ慎重かつ正確に。それから岩にしがみ付きカッコ悪くてもそんなの構わず、自分を信じて登るの
み。終了点に着いた時は、これまたフリーの完登した喜びとは全く異なり、「よかったぁ。無事に着いたよぉ。」という安堵の気持ち。もう心臓に悪い。髪が抜
けてしまうかと思った。でも、とても楽しかったし、またやりたいと思う。柴田君、いや柴田先生には終始お世話になり感謝している。ダブルロープのセットの
仕方、支点の作り方、セカンドのビレイのやり方、懸垂下降のやり方・・・基本から教えて頂き、また正確なコールや意思疎通の重要性を感じた。それからこれ
は意識の問題と言われたが、もっと時間をかけず迅速にやらなければならない。課題はルートファインディング。自分のやりたい事=やれる事になるといいのだ
が。何はともあれ、初めてにしては自分なりに頑張ったと思う。柴田君ありがとう。帰りがけのほうとうと、お店のおばちゃんが出してくれた「月の雫」には心
が温まり、また疲れが癒されました。行きのバス降車時に乗車券と帰りの券を間違って入れてしまった事をお許し下さい。それから登山口まで送って下さり、良
質のたんぱく質の差し入れまでして下さったOさん、ありがとうございました。次はいつになるか分からないけど、また来るよ。今度は富士山をバックに登りた
いな。