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明星山 マニフェスト

Date: 2003.11.2-2
Members: L.橋口、勝山
Area: 頚城
Type: 個人/フリー/バリ

概要
10月31日
9:40富山発
10:30糸魚川着、橋口さんピックアップ、買い物
12:00頃テントサイト、飲酒
11月1日
5:45起床、準備、出発
6:30取り付き着
7:15待ち時間長く取り付き遅れる
17:40待ち時間長くやっとロープ解除、下山のための踏み跡探し
20:45ビバークに入る
11月2日
05:40明るくなり始めたので起床
07:50ごろテントサイト、帰宅へ

記録
富山から糸魚川は近かった。しかし、橋口さんには遠い道のりだったはず。ヒスイ峡のテントサイトを勝山車で目指す。テン場はひろく、快適。かなり飲酒して 寝る。そのため、起床予定時刻5:00を過ぎても起きず、5:45起床。慌てて準備して取り付きに向かう。取り付きへのアプローチは至って近く。あっとい う間だが、すでに取り付きに3パーティー。うち1パーティーは別ルートと分かったものの、のこりの2パーティーは同じパーティーと判明。取り付きについて 登り始めまで30分待った。

リードは空身、フォローは荷物でつるべ方式。ヌンチャク14本、小サイズのカム5個、ロックス小さいのを半セット。カラビ
ナ15枚。スリング短15本ほど、長3本。

1ピッチ目(5.2)は勝山リード。
リードの感想:ロープなしでも登れそうな緩傾斜の岩場。小石などが降り積 もっている以 外は特に問題なし。
2ピッチ目(5.9)は橋口リード。クラックから直上。フェイスは垂壁。
フォローの感想:まあ、5.9よりは簡単かも。ただ、荷物はやはりハンデ だ。
3ピッチ目(5.10b)は勝山リード。ハングぽいところを若干ボルトラインよりも左で越えていく。大体、体はボルトラインよりも左。
リードの感想:最初強引に直上しようとしたが、ホールド無く左気味に抜け た。重力を感 じるピッチだった。
4ピッチ目(5.10a)は橋口リード。ボルト沿いから左上。最後はトラバースに近い。スラブ。
フォローの感想:スラブ。細かいところを拾って登る。一箇所、ヌンチャク を羽外し忘れ てクライムダウンした。スラブはホールドが細かいだけにフリクションだけが頼りだから怖い。濡れた日はかなり難しいピッチになるんだろう。
5ピッチ(5.7)は勝山リード。
リードの感想:とにかく長い。先行パーティーがいなかったらビレイポイン トに付くまで 不安になりそう。ただ、ビレイポイントも少なく。ハーケン二個だったので、カムで足す。
6ピッチ(5・6)は橋口リード。トラバースと若干の直上してまたトラバースしてテラスに上がる。
フォローの感想:直上のスラブとテラスに上がるところはちょっと緊張し た。
7ピッチ(5.10a)は勝山リード。ほとんど直上から右のカンテの右から回り込んでのぼり、あとは割合簡単なフェイスを直上。
リードの感想:カンテでロープの流れが悪くなった。そこをなんとかした い。また、カン テを越えるところは緊張するところ。いいピッチ。
8ピッチ目(5.4)は橋口リード。
フォローの感想:疲れたところで楽になるので重要だが、記憶に無い。
9ピッチ(5.5)勝山リード。凹角を登って、左に上がりながら凹角沿い。右に三日月ハングを見るが、三日月には見えない。
リードの感想:プロテクションのランナーを長くしたらロープの流れはばっ ちりだった。
10ピッチ(5.10d)核心ピッチは橋口リード。右上しながら、垂壁になったところで細かいスラブを左上。ボルトあり明瞭。
フォローの感想:ロープを一瞬持ったのが悔やまれるが、あとはフリーで突 破したのでい いだろう。ハイステップするときにフィンガーチップを掴んだ指に来る重力がいい感じだった。
11ピッチ(5.7)勝山リード。洞穴のハングを右にトラバースして、コーナーに沿って右上する。その後も長く、ブッシュ混じりの岩場を越えてビレイ点。
リードの感想:ロープの流れを良くするのがポイントのピッチだと思うが、 登り始めたが 4時半だったので、ガンガン飛ばし、結局ロープの流れが悪くなった。上から下のフォローまでは声はほとんど聞こえないので、ホイッスルが有効。終了5時ご ろ。全てビレイポイントは落石をよけるように設置されているので、逆に声は聞こえにくい。ホイッスル活用が有効だと思う。
12、13ピッチ(5.3)
ボロイ岩 昼過ぎまでは何とかなるだろうと高をくくっていたものの、核心 ピッチに近づ けば近づくほど、先行パーティーのスピードが落ち、最終ピッチ終わった頃に5時ごろで日没まじか。ナイトクライミング確定。最初のブッシュ交じりは橋口 リード、勝山のフォローの時に完全に真っ暗になり、へッ電でクライミング。残るワンピッチは勝山リードで真っ暗の中、岩やブッシュを照らしながら登るが、 ブッシュが陰を作って岩が見えないのに困った。、30メートルほど伸ばして稜線近くの潅木でピッチを切り、後数メートルはフォローの橋口がそのままロープ をのばして稜線まで行った。

ギアの整理をしていると、暗闇の中、上の方から「帰り道知ってますか〜」との声がする。下降路が分からなくなった先行パーティーのブナの会の人たちだっ た。橋口さんが一番来ているので、橋口さんを先頭に4人で踏み後探しをする。
しかし、見通しの聞かない夜中では判然とせず、突然岩場に出てびっくりしたり、藪でこけたりしながら、さまよう。結局、下降路は見つからず、2時間半ほど たって、疲れてきたのであきらめてビバークすることにした。ビバークしたのは、出発点に近いところのやや開けたところだった。ロープをベッドにツエルトか ぶって4人でビバークした。寒くて寝られなかったが、腿をさすったりライターをつけたりしながら寒さをしのぎ、15分ほどと30分ほどの二回ぐらいはうと うとできた。一時間ごとに時計を見ながら、夜が明けるのを待ち、5時半ごろ起き上がった。明るくなってみると、寝ていたところの丁度真下に踏み後が有り、 上から現れた他のビバーク組みもあわせて8人でぞろぞろ下降を開始する。この突然現れたパーティーは墓石稜を上った人たちだった。明星山は夜になるとはま るらしいとここで聞いた。ガレ場を降りて、赤テープ発見。あとは赤テープをたどってテントサイトへ。記念撮影、記録撮影をして帰宅へ。

登っている途中

1ピッチ目

3ピッチ目か

ツーショット

途中の 10a のピッチ

下の小滝川

休み

橋口さん

核心から1つ前のピッチ

気合

下を見下ろす

核心ピッチ

橋口さん2

右のルート

核心ピッチを登る
先行パーティー

橋口さん3

感想

勝山
朝起きて明るくなって目の前に現れたもの明星山のものすごい岩塊には一瞬 声を失う。日 本離れしたすごい光景だ。アプローチも近く。関西からのクライマーも多い。京都系の山岳会のテントを多く見た。テントサイトも充実しているので遠くてもそ の欠点を補ってあまりあるという評判は本当だ。クライミング自体に関して言えば、去年の海金剛に比べて、ムーブ的にも難しくなく、疲労も困憊するほどでは なかった。上達したのかも。ルートは屈曲するので、上下の見通しは悪く、ビレイポイントはテラスになっているので、登っている間は、高いところにいるなあ と言う感じはしない。また、クライミングでは、ムーブに苦労するよりも、流れの悪いロープを引き上げながら登ることに疲れた。壁は下部のほうがすっきりし ているような気がする。落石は砂のような小石はしょっちゅう落ちてくるが、これは痛くない。時たま落ちてくるこぶし大の石には、気をつけないといけない が、まあ、あたることはないと言う印象を受けた。簡単なルートの方が落石を落とす人も多いようだ。隣のルートでは大きな岩が落ちていた。ビレイポイントは 落石をよけるように作られていて、安心できる。

橋口
3年ぶりに明星山に来た。やっぱりいいとこだ。マニフェストという結構難 しいルートを オンサイト&フラッシュで登れた点は満足している。しかし、予想にもしなかったビバークを強いられ、後に計画した二子山の計画を中止せざるを得なかったこ とと、迷惑をかけた渡部さんに申し訳なく思う。この失敗は、やはり前日深酒をしてしまい、出発が遅れ、先行パーティの順番待ちをしたことが原因であろう。 やはり朝一で取り付かないと・・・

それにしても、一番最初に取り付いたパーティがビバークするなよな〜。大迷惑。あと、ここは、プロテクションは基本的に腐ったピンとボルトでとり、ビレイ 点も腐っているので、命が惜しい人は墜落しない方が良いと思う。岩角とがって、ザイル切れそうだし・・・

話は変わるが、明星山にはコインのような平べったいでかいデンデンムシが岩の間にいっぱいいる。以前から気になっていたのだが、今回は会社の図鑑を駆使 し、その実態を明らかにしたところ、イチムラマイマイというデンデンムシで、なんでも世界中で明星山にしかいない珍種らしい。明星にいく人は今度注意して 見てくれ。