硫黄岳

Date: 2003.12.20
Members: L.板倉、芹澤、宮野、小澤、佐野
Area: 八ヶ岳
Type: 個人/雪一般

ルート:赤岳山荘〜赤岳鉱泉(北沢ルート)〜硫黄岳の手前〜赤岳鉱泉〜赤 岳山荘(北沢ルート)
記録:小澤

12月19日(金)天気:くもり
23:00新宿駅西口スバルビル前に集合
23:30板倉号にて出発
男五人、年齢が近いせいもあり世間話で盛り上がる。花金の中央道はすいていた。
談合坂PAを過ぎたあたりで記録係小澤はいつも通り就寝。

12月20日(土)天気:雪
2:00美濃戸口からさらに山道を進み赤岳山荘までゆく。普通の車では通行不可能。板 倉号さいこー。
2:50雪が降る中でのテント設営
酒担当が宮野さんだったため(?)、みんな早く寝なきゃと思いつつも酒がすすんでしまい、結局4:00就寝。
7:00起床。まったりする。
8:50なんとか出発する。とりあえず赤岳鉱泉を目指す。様子を見て硫黄岳まで行くかを決めることにする。
9:40一本。雪は降り続く。昨晩からの雪で山道にも10センチほど積もっている。10分ほど休む。
10:50赤岳鉱泉到着。山小屋に入るとまったりしてしまい出て来れなくなるので外で10分ほど休む。
11:00寒いからとりあえず出発。
12:00一本とる。やっぱり雪道は歩きやすい。なんだか雪山からはじめた自分にとっては原点に帰ってきたような気がして嬉しかった。
12:30道が急坂になってきたのでアイゼンを装着する。しかし、しばらくすると誰もが予想してなかった光景を目にする。
先頭を行っていた宮野さんがラッセルしているではないか。予想では強風で雪は飛ばされているものかと思っていたが、その日は昨晩から降り続けた雪が積もっ たまま残っていた。
13:00稜線に出るもののラッセルは続く。先ほどよりさらに深くなっている。一歩進むのも困難を極める。
ここで板倉リーダーが先頭になる。しばらくして次に芹澤さんが先頭になる。
13:40下山の時間を考え撤退することにする。
14:40赤岳鉱泉着。今回参加できなかった今村さんへのお土産として手ぬぐいをみんなで買う。
15:00出発し16:20に赤岳山荘到着。

17:00赤岳山荘を出発する。
17:30頃、板倉号の調子がおかしい。下りは大丈夫なのだが上りになるとエンジンが止まってしまう。
原因が分からないのでロードサービスに電話をしてお願いすることにする。
レッカーを待っている間、宮野さんは水代わりに日本酒をクピクピ飲んでいた。芹澤さんは山での食事について真剣に考えているようだった。板倉さん、佐野さ ん、小澤はこのあとどうするかを話し合っていた。
18:20頃レッカー到着。全員板倉号に乗ったままレッカー移動される。
18:50頃自動車整備工場らしきところに到着する。どうも原因は軽油が凍ってしまったことらしい。
山を降りたら解けたらしくエンジンもかかるようになった。念のため凍らないための液体を軽油に入れてもらう。
おじさんからのアドバイスだと寒冷地のガソリンスタンドで軽油を入れると凍らない
ための液体も入ってるから、
寒冷地に着いたら10リットルでもよいから軽油を入れた方がよいとのことであった。
一同とても勉強になった。
その後おじさんの紹介してくれたゆーとろん水神の湯で疲れを癒す。長い一日であった。
22:30頃新宿駅到着し解散

感想

小澤
今回の八ヶ岳は試練が多くてとても勉強になった。硫黄岳頂上を目前にしてのラッセル。 赤と青の二色で統一された宮野さんは鉄人28号のように突き進んで行く姿がもしかった。そして板倉リーダーの撤退の決断。結果的には撤退して正解だったの だがあの時点で撤退を決断できた板倉さんのリーダーシップは素晴らしかったと思う。自分なら・・・あと軽油が凍ってしまうのも初めて知った。回は大事に至 らなくて良かった。また一つ賢くなってしまった。九十九の鉄人28号の動力は日本酒であることも確認することができた。行動食の変わりにワインを飲んだと いう伝説は本当だったことを知った瞬間でもあった。

芹沢
 急遽、会山行を仕事の都合で行けなくなって12月に入ってから2度目の雪山山行への 参加ができなくなり、冬合宿へ行こうとしていた自分にとっては非常に気まずいというか肉体的にも精神的にもやばい状況に陥っていた。
 なんとか1日だけでもという想いが強く、雪山への山行が日帰りでも可能であればと思い、応募締切された後かもしれないけれども…この雪訓に参加させても らった。
 八ヶ岳は今期特に夏以降数回にわたって南北に掛けて来ていたけれども、雪があると随分と歩きやすい。
 此処のところあんまり休息というか、休暇も取れずまた、働きっぱなしだったためか、途中休憩時に眠りこけてしまった。身体というものは正直なものだ。よ く、極度の疲労とともに睡眠に襲われるという話を聞くがまさにその通りで恥ずかしい話だが、休憩時に眠りこけてしまい、メンバーに起されるといったことも あった。その節はお世話になりましたね、小澤さん!
 途中からラッセルとなり、一番手を行く宮野さんの姿には感心させられた。
 また硫黄岳手前の吹き溜まり付近での胸までのラッセルには楽しさ半分、ラッセルの厳しさを目の当たりにした。非常に良い経験をしたと思う。あのラッセル をもうあと30分ほどしていたら、耳がというか全身凍傷になってしまったであろうことか!と思うほど体感温度は低かった気がする。まさに冷凍庫の中で動い ている蟲状態であったかな(比喩が悪くてすみません!)それでも、あのあと両耳の感覚が完全戻ったのは2・3日あとだった…。雨具を新調して、頭にあった サイズに変更できる帽子にしたいと感じた(でもまだ購入していないが)。
 下山後のハプニングもなかなか楽しめた。まさかガソリンが凍ってしまうとは思ってもみなかったな。これもまた次回で生きる知識にはなったことであろう か。
 それともうひとつ、レッカー車の荷台に車ごと乗るのもよい経験・体験をした。こんな経験は一生のうち幾度とないことであろうから、ある意味得した気分で ある。
 次回雪山に向けてやらなければならないことが山積みのようにあるが、その中でもやっぱりこれだけはやっておかなければならないのは、少なくとも山行前に はきちんと休息(もしくは睡眠)を取るべきであると感じた。

佐野
 朝、テントから出ると一面の銀世界。曇っているが、雪は降っていないまずまずの天気 (だと思う。)うわ〜、すっごい、綺麗。雪山によく来ている人にとっては何でもない景色なのかもしれないが、スキーすらここ数年していない僕としてはやは りとても新鮮な感動がある。その興奮は、登り初めても変わらない。葉を落とした木々に白く薄く張り付く雪。そこは、白と黒。水墨画のような幽玄の世界が感 じられた。
 しかし、実際の歩みは七転八倒で、そんな旅情にはなかなか浸れない。皆が普通に歩いているところを、前に転び、後ろに転びという状態。皆、普通に歩いて いるように見えるのだが、これがなかなか難しい。キックステップがしっかりできていないうえ、雪の中の岩が予測できないのが原因ではないかと思う。また、 山に行き、その辺りをしっかりできるようになりたいと思う。

宮野
男5人での山行は、なかなか面白かった。個人的には赤岳鉱泉をピストンして下山でもよ かったが、いざ山に入ってみると、体が20代前半のようなパワー。赤岳鉱泉を越えてからはラッセルになったが、「ひざ下くらいのラッセルなどなんぼのもん じゃい!」という気合で除雪車になった気分だった。硫黄岳でラッセル敗退するとは、まさか思わなかった。稜線に出たら普通は吹きっさらしで積雪が減るもの だが、地形的に吹き溜まりのような場所だったのだろうか。稜線までのラッセルしたはよかったが、下山に入った途端に疲労が露呈し、「体は年齢にうそをつか ない」と自覚しながら下山した。山から下山した後に入る風呂は、やはり格別であった。

板倉
また遅くまで飲んでしまった。予想どうり遅い出発の為頂上まで行けなかった。リーダー である私の責任ですみなさんすいませんでした。今回一番の核心は思ってもいない所にあった、下山後しばらく車で走った時急にエンジンが停まってしまった、 レッカー車が来るまで1時間以上またせれたとても寒かった。エンジンの停まった理由は軽油の凍結だった、初めての経験だった。これからは気をつけます。参 加者のみなさんご迷惑をお掛けしてすいませんでした。