猿山

Date: 2004.1.25
Members: L.宮崎,田中,佐野,安永,芹澤
Area: 伊豆
Type: ハイキング

 今回の猿山計画は昨年末に話が宮崎さんから話が上がった。
 なんでも、来年は申年なのでその申の名にちなんだ山が伊豆にあるので、1月に一緒に行きませんかとのお誘いを受けた。即答ではなかったにせよ、面白そう だったから参加表明はその時していたと思う。当時、山行時期は定かではないが、1月中過ぎの予定だったと思う。
 奇しくも、今年の新年会が熱海の温泉宿で催されることになり、新年会の時に行こうという話になった。翌日の方が時間的な余裕があるのでということで、日 取りは翌日の日曜日となる。これが後になって考えると非常に幸いした。
 新年会前日、田中さんから『ギター持ってくるの?』というメールを頂いた。はじめはさらさら持っていくつもりはなく、翌日の猿山山行に行くので荷物にな るからということで、今回は持って行くのを辞めるつもりとの返信を出した。それでもこれは毎回思うことなのだが、新年会であれ九十九祭りであれ、集会の後 の呑み会となんら変わり映えのないこともあり、またなんで自分ばっかり?という疑問も無きにしもあらず、何かやってほしいという期待を一人でも思ってくれ ているということで不発覚悟で持って行くことにした。それと同時に、現地へ行くのに、車に乗せてもらうことにしてもらう。それにしても、九十九には他にパ フォーマーはいるはずなんだけどなぁ…といつも思うのだけれども、今度は何かやってほしいです!ねぇ、聞いてますか?通孝さん!複音ハーモニカ、楽しみに してますよぉ~。
 13:30に五反田駅集合ということで、少し早めに到着し、待つこと、1時間弱。集合時に気付いたのは、今回の山行メンバーの5人のうち4名が集ってい たことだ。駅前で唄本を購入し、いざ出発する。
 車中では佐野さんのお土産『れんこんサブレ』と芹澤のそれ『牛タン煎餅』を食しながら、新年会の会場である熱海の保養所へ向かう。ここで気になったのは 食事である。先日の集会時に幹事が発した一言、『値段で決めたので食事は期待しない方がよい』というニュアンスの言葉である。保養所を営んでいらっしゃる 方たちには申し訳ないが、行きの車中では食事はかなり悲惨なものが出てくるのではないか?という声があがった。粟とか稗とかの精進料理が出てくるのではな いかとか云々…である。
 途中、神奈川県のとある海岸に建っている平屋のレストハウスで休憩を取る。花水レストランと名称があった。県営の便所とレストランがあった。そこで用を 足したのであるが、トイレ券なるものがあり、1回20円だった。しかもご丁寧に中には券売機が設置されて受付にご老人がいた。人件費も馬鹿にならない、県 営にしてはあまりにも粗末なものであった。お金を取るということもあり、便所内に入ってみると使えない大便器が2つと手洗いは4器あるうち1つのみ蛇口が ついていた。そこは学校のプールの便所をそのまま残しておいているかのような、佇まいを感じてしまった。
 その券売機にはトイレ券の他にシャワー券50円ともう一つ、トイレ券の特別版みたいな50円券があった。さぞかし高級なのだろうか?
 熱海の保養所には18:00過ぎに到着した。一番遅い到着である。取り急ぎ荷物を部屋に置いて夕食を食する。行きの車の中で話しをしていたこととは反対 で良い意味で吃驚させられた。まさかあんなに豪華な食事を食せることとは思わなかった。幹事様様、感謝感謝である。また、保養所の方失礼いたしました。
 新年会については別途報告を参照されたい。
 
 朝は駅に8:30に安永さんを迎えに行くという話しになってはいたものの、保養所を出発したのが8:30過ぎであった。色々な買い物?をし、9:00に 駅を出発した。買い物とは言うものの、めぼしい物は見つからずに(表札になりそうなものを探していた)何もゲットすることはなかったのだが。
 10:56に仁科峠に到着した。そこから本来猿山登山口へ至る道へ入れるはずであったのだが、通行止めということもあり、一旦峠を下りて別ルートで再度 登山口へ目指す。
 途中、トイレの守護神と書かれた寺があり、山へは何かと不便するトイレだからということで、寄って行こうかということになり、前まで来たのだがやっぱり 帰りにでも寄ろうかということで入らずに、結局帰りもここに来なかった。東司(トイレ)と書かれていたが、東司=トイレとはどのような関係があるのか未だ に自分としては不明である…。
 11:54登山口に到着する。寒いことを予想していたのだが、日差しが強く暖かかった。各々身支度をし、牛タンサラミを食べて12:09出発した。今回 は冬山というよりはむしろ藪漕ぎの要素が濃い山行で天気も暖かで、時間がちと遅めではあるものの楽しみであった。体力的な問題で持つかどうかはっきり言っ て自分自身は心配であった。声は出ないし喉は痛いし…。不安要素だらけではあったものの、低山であるためそれでもなんとかなるであろうと少々たかを括って いたところも戒めない。
 沢沿いを伝って歩く。程なくして大入沢歩道と書かれた歩道へ入っていく。そういえば、屋久島でも登山道を『歩道』と書かれてあったなぁと一人思いに耽り ながら歩く。『歩道と登山道』の2つの言い方を考えた場合、登山客は後者を言うかもしれないが、そこに居住しているもしくは猟に来ている人たちには単なる 歩道なのかもしれないなぁ…なんて、それでも日本語は難しいなぁと改めて感じさせられたわけで、こんなことを考えながら登っていたのは自分だけであったで あろうか。本当にしょうもないというか、やる気あるのかとどやされ兼ねないという、ちょっぴり哲学じみた感が非常にこの頃は好きなんだな、これが。しか も、登山の途中で思い浮かぶところがなんとも言えない。『歩道』という言葉の響きの大きさを感じさせてくれた『貴重な場』であった。
 林道まで出るまでのルートは厳しかった。ケルンが途中、殆ど見当たらずサバイバル要素がかなり際立った。先頭を行く田中さんの力が皆を引っ張っていた。 彼が居なければ途中敗退を喫していたことであろうか。
 林道に出たところで1本休憩を取る。10分休憩を取り、本沢歩道に入る。猿山に向かって右側の谷である。ケルンを頼りに進む。途中見失ったりした箇所が 何点かあり、また猟を行っている、猟銃のパーンパーンという音が響き渡る中で、冗談で誰がくたばるのかなんていう途方もない話をしながら進む。その話の中 で、人の人格がわかるものだ。勉強をさせてもらった。
 林道に出たところから丁度1時間ほどで、鞍部に到着する。時間は14:39頃であった。時間的なところで山頂まで行くかあるいは引き返すかで多少話し合 いをする。結局、15:00に引き返すというリーダー宮崎さんの指示で山頂を目指すこととなる。鞍部には、赤い吸殻入れがポツンと寂しげに自立していた。 その場が斜めになっていたため、踏ん張っているようにも見えた。
 山頂手前で樹木に絡み付いている蔓で申になったかの気分でぶら下がったりして戯れた。随分としっかりした蔓であった。自然の強さをまざまざ感じた。
 山頂は静かな佇まいをしていた。我々が登山前に気にしていた表札は至る処に見受けられた。4枚か5枚はあったであろうか。持って来れなかったのは残念で はあったものの、いい加減置き場所もなかったのは事実だ。
 山頂で記念撮影をし、早々に下山開始をした。下山は早かった。行きは山頂までの登りはへとへとになりながら、登って来たところを、駆け足で下る。別に早 く下ろうとは思ってはいなかったものの、加速がどうしてもついてしまう。それでも、膝を労って、なるべく加速が付かない程度にゆっくり下るようにした。林 道まで出るのに30分強で到着してしまった。
 林道から先は行きに通った道とは異なるルートを通る。踏み痕のある道のような処を通る。ケルンなどなかったがしっかりとした道であった。その道を信じて 進んだ。谷沿いにあったため、結局のところは大入沢歩道に合流した。
 登山口に戻ってきたのは、山頂から90分後であった。随分早く下ってきたものだ。本当に皆様お疲れ様でした。
 時間的に遅かったため、温泉に浸からずに帰路にたつ。車中リーダー宮崎さんが咳き込んでいた。風邪をうつしてしまったか?申し訳ない。でもこの時はただ 喉が痛かっただけなので、単なる風邪の症状ではなかったように感じていたのだが…。
 帰りは安永さん以外は皆五反田駅まで送ってもらった。最後の最後まで面倒を見てもらいましてありがとうございました。またの機会、このメンバーで山へ 行ったらどんだけ楽しかろうかと胸に思いを馳せながら家路に着く。

時間的記録

 1/25 8:30 保養所出発
    9:00 駅出発
    10:56 仁科峠着
    11:54 登山口着
    12:09 登山開始(出発)
    12:15 大入沢歩道入る
    13:21 林道着(休憩:14分)
    13:37 本沢歩道に入る
    14:39 鞍部着
    14:55 山頂着
    15:06 山頂を後にする(下山開始) 
    15:41 林道着(本沢歩道終点)
    16:28 登山口着(下山)…お疲れさまでした

感想

芹沢
 今年初めての山行となった、猿山。記録にも書いたように、田中さんが居なかったら山 頂までは到達できなかったであろうかという箇所が多々あり、己の未熟さを感じた。また、毎度のように山に入るとしょうもないことに目を向けたがるこの習性 は直らないようだ。低山には低山の魅力があると感じた山行であった。同行したメンバーにも大いによる処があるようだ。今回のメンバーは色々な面で楽しめ た。ある意味奇特な方達が、揃い踏みしたかのようである。
 車内で話をしていた、鍋山行・アニメ(特撮)カラオケ是非行きましょう。次回が楽しみだ。皆様またお付き合いよろしくお願いいたします! 

安永
青い空青い海、そして夕日に染まる堂ヶ島。すばらしくごきげんなドライブもとい山行で した。猿山は残念ながら前人未到ではなかった
けど、類人猿用アクティビティーが充実した山でした。
ちょっぴり探検気分も味わえて、楽しかったです。
リーダーを始め、皆さんどうもありがとうございました。

田中
干支の山に登る、というイベント山行だったが、テーマを持って山へいくのは良いと思 う。
倒木などのせいで分かりにくい箇所もあり、不安にさせるところもあったが、
終わってみると、疲労感も少なくお気軽な感じで終わった。
地形図上の登山道はもう無いようで、それとは別の作業道を辿ったという感じ。
宮崎くん、酉(鳥)もよろしくねん。
山行とは関係ないが、車で移動中に垣間見えた富士山、南アルプスと、西伊豆の海も印象に残った。

佐野
 ぱきっ、ぱきっ、枯れた小枝を踏みしめつつ、道なき道を行く。倒木をまたぎ、崖をよ じ登り、時には蔦にぶらさがり、5匹の猿が行く。
 冬山は別として、登山道が整備された山ばかり登っていたので、「僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる」感覚はとても新鮮だ。この感覚は、登山という より、幼い頃、近所の裏山を駆けめぐっていたころのものに近いような気がする。しかし、異なる点が一点。近所の裏山と勝手が違い、道が全然わからないこと だ。
 自分のようにろくに地図が読めない者にとっては、登山道が整備された高山よりむしろ道がよくわからない低山のほうが遭難しやすいとも聞くため、少々不安 になるが、宮崎さんや田中さんが、地図と実際の地形を見比べ、ルートを選んでくれる。すごく頼りになるし、かっこいい。その間、自分はもくもくとついてい くだけ。自分一人なら山頂に行くどころか、元の場所に戻ることすらままならなかっただろう。もっと楽しく、そして安全に山に登るために地図をもっと読める ようになろうと思う。

宮崎
 ほとんど思いつきのような企画でしたが、計画から実際に歩いた行程などを思い返して みると、低山でもアプローチの方法によってはとても魅力あるのものなのだと思うこと頻りでありました。それにしても、今回は田中さんがいなければ、山頂は おろか、下山することすらままならなかったのではと思われる部分も多分にあり、リーダーとしては情けない限りで、遭難してテレビカメラに囲まれるような事 態にでもなれば、自決も覚悟していただけに、下山時はほっとしたというのが正直な感想。