白毛門

Date: 2004.3.7
Members: L.栗山、板倉、安藤、松村、浅野
Area: 上越
Type: 個人/雪一般

*記録*

3/5(金)
上野駅構内にてクリ、浅野、マツ集合。 
23:45発 高崎行高崎線乗車。
2:00 高崎駅にて就寝。

3/6(土) 晴れ・曇り・吹雪
5:40 起床
6:20発 水上行水上線乗車。直後に爆睡して素敵な車窓風景を逃す。水上駅から谷川岳ロープウェー駅まではタクシー利用。運転手のおじちゃんは早朝だと いうのにノリノリ。絶え間ない彼のオヤジギャグとおしゃべりはまるでラテン系。一気に目が醒める。そして途中にある公園に作られたトトロの巨大雪だるま は、融けかけていて顔が怖い。ちょっと笑っていて余計怖い。
8:30 ロープウェー駅のコインロッカーにザックを預け、天神平スキー場にてゲレンデスキー開始。いいんです、ミーハーで。ゲレンデも楽しんです。
16:30 予想以上に量がごつかった昼のコロッケカレーが未消化のまま、スキー終了。ロープウェー駅で会ったお巡りさんに、今晩は大雪になるので、明日 登るなら充分気をつけてと忠告を受ける。徒歩で土合駅に向かう。
19:00 夕食(昼カレーだったのにメニューはドライカレー。マツ不覚)
20:50 安藤さん、背中にショッキングピンクのソリを背負って合流。
24:00 マツ・クリがすっかり寝入った頃、板倉さん合流。

3/7(日) 雪のち曇り・晴れ
6:00 起床
7:40 吹雪と積雪の為、森林限界をメドに行ける所まで行くという設定で土合駅出発。
9:40 休憩
10:25 1484m付近で弱層テスト実施。危険ありと判断、下山。
11:40 ふもとの斜面で休憩およびソリ遊び。安藤ボート大大大活躍。推定時速200km。これから時代はスノーボードならぬ、スノーボート。
12:30 土合駅着。温泉・食事の後帰京。

24時の土合駅

感想

板倉
冬合宿以来久しぶりに5人がそろいました、普段同じメンバーで山行に行く事はないので 再結成できてよかったです。
白毛門は天候や雪質が悪く途中までしか登れなかったので残念でした。
次に再結成する時(2年~3年後)にはみんなで綺麗な山頂で騒げればいいと思います。

浅野
前夜の吹雪のため10センチ以上の積雪があったが、乾いた雪で重さがなかった。
また、その下の雪が堅かったので非常に歩きやすかった。
こういういうこ ともあるのかと思った。雪崩は起きやすいのではないかと思う。
きつつなれにしメンバーだけあって今回は非常にいごこちが良かった。いい思い出になった。

松村
祝!チーム勘違い再結成!でも山頂まで行けなかった・・・。昨年夏の槍ヶ岳に次ぎ、ま た再チャレンジしなければいけない山が増えました。さすが谷川、天候は不安定だったけど、天神平スキー場の稜線で一瞬見えた目の前の山並みが、雄大でとて も素敵でした。
白毛門への稜線上では、もりもりとした雪庇がすぐ近くに見え、怖かった。だけど下山で挑戦した今流行りのスノーボートが楽しくて、それまでの恐怖も吹っ飛 んでしまいました。それからスパッツを貸してくれた安藤さん、ありがとうございました。
今後しばらくの間、冬のない地域で暮らす予定の私にとってはおそらくこれが最後の雪山になるのでしょう。その最後に雪深い谷川に、しかもチームKのみんな と行けてよかったです。ブラボー!!

安藤
所詮は違う人間同士だから、「何を考えてるか」まではそうそう容易にわかり合えるもの ではない。それでも共通の山を目標に部分部分で極力折り合いを付けて、しかも特に無理をすることも隠すこともなく、ここまで何とか「いい感じ」でやってい るのが「チーム勘違い」。雪山生活にもすっかり慣れ、最近になってようやく誰かがあけた穴を察して自然にフォローし合ったり、そこそこバックアップできる 余裕も生まれてきた。
今回の白毛門はチームにとって記録上初の敗退だった。まぁ今までが順風満帆すぎただけのこと。たぶん今回も条件さえ良ければ、登頂できるだけの意気込みも いつもの明るい雰囲気も、パーティ内にはちゃんと存在していた。けれども今までのように事なきを得て快晴の白毛門山頂に立ち、一ノ倉から国境稜線の展望を 手中に納めるよりは、今後の登山活動に役立てる意味でも敗退に至る過程に学ぶものがあったという点で、メンバーは胸を張って良いと思った。
谷川岳周辺は前日からかなりの降雪。間もなく森林限界というあたり。風通しの良くなった尾根上は雪庇が一段と発達していた。念のためみんなで弱層テストを 試みる。
すると円柱を掘るそばから、氷板上にかろうじて乗っているだけに見える30センチ近い超軽量な新雪がいとも簡単に崩れて行く。我々独自のテスト結果では、 積雪の安定度「非常に悪い」。他パーティはそれまでラッセルのトップを担っていた僕らを抜いて、そのまま雪煙の舞う上部へと登って行く。それを見れば中に は(僕だって)「まだ行ける」と血を滾らせたメンバーもいたことだろう。確かに細心の注意を払って雪崩を想定したそれなりの行動をとれば、それはそれで充 実した登頂経験になったかもしれない。しかし最終的には自分たちに大切なチームの力量(まだ「それなりの行動」がとれる域に達していない等)と兼ね合わせ て、「ここが限界」と客観的な見極めができたことに何よりも成長過程が伺えた。
一旦そうと決めたあとは、もう誰もが全身雪まみれとなっていつもの笑いの渦中に揉まれていた。やっぱり冬は雪山に限るよね。土合へ降りるに従い皮肉にも晴 れ間が拡がってきて、振り返れば元々がそう遠くない白毛門の頂きもしっかりと拝めた。谷川じゃお馴染みのパターンなので、僕自身は特に残念とは思わなかっ たけど、みんなは物足りなかったかな...。するとそこでリーダーがかの山を見上げながら「晴れたって雪の状態に変わりは無いし、アタシたちの判断はあれ で良かったんですね」と言った。うん、そうだよ。そうやってひとつずつ経験値を積み重ねればいいさ。清々しさが更に増した気がした。
登山口に着くなり、駐車場の雪原でビーコン捜索訓練をしていた数十名の優秀なる都岳連指導員の面々が、みな一様にゾンビの如く群を成してソロリソロリとこ ちらに迫って来ようとしていた。これは恐怖。僕らは慌てて一斉にビーコンの灯を落とした。
というワケでこのたびチームきってのお調子者、1,504kcalのカツ丼喰って健康診断を見事にパスしたマツが、地球の裏側へザックならぬ「環境教育」 という重要な責務を背負い旅立って行く。彼女が帰国する2年後、誰がどこで何をしていようと、果たして僕らの心の距離は今と変わらずにいられるだろうか。 先のことはわからない。その日が今から楽しみだ。  - snow boater namaste -

栗山
今回は御意見番二人のもと、擬似リーダー体験をさせてもらいました。
谷川は前日より非常に天気が不安定で、10センチ以上の積雪。朝は風は止んだが深深と雪が降ったいた。そういう条件のもとでまず朝行くか行かないかの判断 に迫られ、行けても森林限界までとは決めて出発したものの、歩き出してしばらくすると雪も止んで空が明るくなり、「行ける行ける」という囁きが聞こえてく る。
結局雪の脆さに危険を感じて下山したが、今回の様な時の一連の判断は非常に難しいものだと思う。条件が良し悪しが誰の目にも明らかな場合は答えは一つだ が、そうでない場合の進退の判断は他のメンバーのことを思って葛藤を伴う。
もちろん今回は二人に頼りきりで、天気等の様々な条件から状態を見極めるにはまだまだ経験が必要だが、何となく言われるがままに人について行ってたいつも の山行に比べ、今回は自分でも色いろ考えて行動するという意味でいい勉強になったと思います。