ニ王子岳
Date: 2004.4.11
Members: L.芹澤、他1名
Area: 飯豊
Type: 雪一般
天気:晴れのち曇り
目的:山頂から日本海及び飯豊連峰を望む
在京:荒木田さん(41期)
<記録>
個人的に夏休みに飯豊連峰縦走に行きたいと思っていたことが本山行へかきたてる一番の要素であったことは言うまでもないが時期的なものに関しては何も考
えてはいなかった。
今回この時期における山行を思い立ったのは、何かの書籍で読んだものに、冬場においては天気が良ければ山頂から日本海が望めると書かれてあったことであ
ろうか。確かに山頂から海が臨める山なぞ、そう滅多にあるものではないであろうし、実際のところ経験上では宮之浦岳だったであろうか?と思わせるところも
あった。また、前期に会山行で行っていたということもあり、その山行に参加されていた方々に状況を事前に聞くことが出来ていたのも後押ししてくれる形にも
なったのは事実である。
とまぁ、そんなこんなで計画段階から非常にワクワクさせてくれる山行となった。
当日はいつものように友人の車で朝2:00に出発した。異様に道が空いていてぐんぐん飛ばして走って行くと当初の予定よりも道迷いを起した割には30分
も早く登山口駐車場に到着することになる。ただ、道迷いをしたことによってコンビニを見つけられたこともあり、運が向いていたのかなぁと思わせることに繋
がったのも事実であった。因みにこのコンビニが見つからなければ、友人の朝食及び行動食,自分の朝飯がないという最悪のシナリオでの出発になったことであ
ろうか?
まだ朝5:00というのに、村民達が一斉に公道を清掃している。小さいお子さんとその親,そして老人と…。隣近所の家々がかなり離れているというのに、
仲良く清掃をされている。都会では見られない光景に田舎のない自分にとって田舎らしさというものを感じさせてくれた。まだまだ日本も捨てたもんじゃない
なぁと一人物思いに耽ってしまった光景だった…。これだけ朝が早いと夜も早いんであろうなぁ…と勝手に想像力をかき立ててくれた。
6:40に駐車場に着くとかなり入山されているようで車が10数台既にとまっていた。ぽかぽか陽気で気持ちよかったので、また雪がほとんどなかったとい
うことで、安心感もあり小1時間くらい仮眠を取ることにし、浅い眠りにつく。
7:30頃周りがやけに賑わってきて居た堪れなく起床。煩かったのはおばちゃん軍団!楽しいのはわかるけどさぁ…もうちっと周りのことも考えてほしい
なぁといつものように思わせてくれる。何処に行っても必ずこんな方たちは存在する。都会の喧騒を思わせてくれる非常に迷惑な存在だ。都会の喧騒を離れて自
然との対峙というか大自然の懐に抱かれたいと思う人間もいるので、もうちょっとマナーというものを考えてほしいものだ。ましてや、仮眠といえども、隣に止
まっている車内で寝ているのだからね!
7:50頃、身支度後出発する。前後して別の登山客に口々に言われたのが、『なぜ東京からわざわざこんな低山に来るのか?気が知れないわ』みたいなこと
であった。彼らは毎週のように来ている常連で近くにこの山しかないからということらしかった。
途中、二王子神社で今回の山の無事を祈願し、境内に勢いよく流れている湧水を飲料水として汲みいざ出発!コースタイムの掲示された看板前の登山口を8:
00に通過する。
殆ど雪が残っておらず、軽快に進む。途中雪山装備を一人だけ担いで下りてくる3人組のパーティとすれ違う。山頂避難小屋に泊っていたのか…。その装備を
担いでいる人だけが非常に辛そうな面持ちをしていた。いじめか?嫌な記憶が蘇りつつ、それに支配されないように葛藤しながら友人と登山を楽しむ。そういえ
ば彼と一緒に行くのは半年振りくらいであろうか?他愛もない話で盛り上がり、気づくと一合目に差し掛かっていた。そのまま通過する。この分だといい時間に
山頂に上がれるね…なんてニコニコ顔で進む。山は殆ど春山めいていた。天候もさることながら、雪解け水が勢いよく流れている。風はもう暖かい。途中抜かし
た登山客も殆ど雪山装備を持ってきている風はない。こりゃ、ピッケルは車においてくれば良かったなぁと思わせてくれた。それでも久しぶりに身体を動かして
いるんだから、まぁよしとしよう。
一合目を通過した時間とほぼ同等の時間で二合目に到達する。二合目の看板のすぐ横に湧水があり、ご親切にも柄杓とマグカップが置いてある。これは嬉し
い!都会の喧騒で疲れきった心と身体を一杯目の冷たい湧水で癒し、二杯目で火照った身体を癒す。堪らないねぇ。やっぱり自然ってよいねぇ…なんて自分の世
界に浸ってしまった。その時相棒は何を感じていたのであろうか。単独山行以外の山行でよく思うのが、一瞬でも自分の世界に浸ってしまうことが山行中多々あ
るのだが、それを周りがどのように感じているのか、あるいはどのように見ているのか?ふと考えさせられた。
良いペースだ。でもそろそろ雪が出てきてもよさそうだ…。なんて思っていたところ、べちゃべちゃになった雪が出てくる。いやぁ、こんなところでコケタラ
酷いことになるなぁなんて思いを過ぎらせながら登る。足元がぐずついているので、多少ペースをゆっくりめに取る。それでも三合目には登山口出発から1時間
で到着してしまった。結局、ペースダウンしたつもりでも変わっていなかったのか?三合目辺りまで来ると、ほとんど雪道に変わっていた。スノーシューを履い
ている登山者が目立ってきた。
ここで1本休憩をとる。ここのところ非常に燃費が悪く、直ぐ腹が減るんだよなぁ…。行動食をがっつく。今回は直前にお酒を飲まなかった割には汗が滝のよ
うに流れ、文字通り汗ばむ位の陽気であったために水分もかなり補給することになる。相方の方は全く腹が減らないらしく、むしろ水をがぶ飲み状態であった。
まったりとしてしまった感が残りつつ、出発する。程なくして積雪が2m半に及んでいることが埋まっている電柱から判明。三合目以降はなぜか表札がなく
なっていて、淡々と雪道を青空の下気持ちよく歩く。心が洗われるような気持ちがした。日頃そんなに悪いことをしているわけでもないのだが、都会の喧騒の中
で暮らしていると心が荒んでくるのであろうか。
あまり自分自身というものを表現しづらいというか、自分勝手だと思われてしまう所以かもしれないなぁと思いながら、確かに現在の自分の立場上で考えると
そうかもしれないなぁと感じられた。ちょっと外に出掛ければこんなにも清清しい気分を味わえるんだな…と、まるで別世界にでも迷い込んでしまったかのよう
だ。非常に気分が良い。別世界…、下界とは一味違う世界に足を踏み入れているのだから今更ながら何を馬鹿なことを感じているんだと思われるかもしれない
が、毎回そんな気持ちにさせてくれる、これこそが山歩きの醍醐味か?雄大なる大自然の懐に抱かれているんだという満足感、よいねぇ…。
独標辺りか、ちょっぴり小高い広場のようなところで2本目の休憩を取る。大分先のほうに大集団がうじゃぁうじゃといる。塊でなにやら動いているので、雪
訓でも行っているのであろうか。こんな青空の中で気持ちよいであろうことか。
三合目で大休止を取った時に気づいたのであるが、この山に来ている方たちは殆どが単独行であることということだ。それとかなりの人数に抜かされたんだけ
ど、ここの休憩取る前にそれ以上に抜かしてきた。
それでも一つ気がかりなのが、抜かされた記憶はあるのだが、抜かしてきていない一人のおばさんの存在である。丁度休憩で行動食をがっついている時に、後
方からひょっこりとあのおばさんが出てくるではありませんか!格好がド派手なので見間違えることは考えられず、相方と目の錯覚ではないかと疑ってしまっ
た。
さほど道を間違える箇所もなかったはずである。彼女が通り過ぎて行ったあと、なんだか直ぐに出発する気も起こらなかったのであのおばさん論を展開してし
まったが故に、かなり出発が遅れてしまった。
独標辺りで見えた斜面に通りかかった際、まだ雪訓をやっていたのだが、良く見ると非常によい斜面であった。それと、金払って参加する登山教室みたいな感
じだった。皆同じものを持っていらっしゃる…。
長い斜面を越えて休憩したかったけど、稜線上に出てしまったために風が強く、いつの間にか雲が出てきていて止まると寒さが一気に出てきた。いくら春山陽
気だといっても流石に腕捲りしているものだから、寒いのも当たり前か…。さっきまでの青空は何処へ行ってしまったのか。これじゃぁ、日本海は望めない
なぁ…残念。そんな気持ちが一気に放出した。で、後ろを振り返ると相方のヘルプが飛び込んできた。そこで休憩を取る。そろそろ山頂間近なので、避難小屋ま
で行けそうな気もしたものの、今更急いでも、海は見えないしなぁということで寒くならない程度に休む。
流石に10分もじっとしていられずに、山頂まで一気に目指すことに。久しぶりに看板が出ていたと思ったら、九合目を通過。山頂には人がまばらに見える。
あっちの方向は二本木山のほうか?蒲鉾型のオレンジ色した避難小屋が見えた。もう山頂だ。
避難小屋前で記念撮影をし、山頂へ先に行く。青春の鐘は掛かっていなかったが、まぁ良いでしょう。海までは見えなかったけども、飯豊連峰をパノラマでし
ばし堪能する。雪で覆われた飯豊の峰峰は自分の心の中の何かを彷彿させてくれるような感があった。これが感動というものなのであろうか。今年の夏の計画は
これで決まりだ!なんて勝手気ままに思ってしまった。肌寒さとは一味違った意味、勿論感動という名の鳥肌が立つのを覚え、10分ほど佇んだ。
避難小屋の中に入り丁度昼食タイムということもあり、カレーうどんを作り食す。対面のおじちゃん・おばちゃん達はコンビニ弁当を食べて、酒飲みしてい
る。顔が真っ赤だ。あれで下山できるのか?と疑問符を投げかけてしまいそうな感じだった。
小屋の中で彼氏と無線やっている女性がいたが、可哀相に彼氏に無視されているようだった。目線がかなり悲しそうだった。
また横でNHKのど自慢を聞きながら、一緒に口ずさんでいるおじさんもいた。なんか雰囲気に馴染めず、食事を取ってさっさと出たくなった。
逃げるように小屋を出て、下山を開始する。来た道を帰るだけなので、淡々と下りていく。下山は早い。尻滑りで一気に下ってくる。遊び心満載である。下手
に立って歩くよりも滑り降りてくる方が早い。
下山開始から1時間で三合目まで下りてきてしまった。そこで休憩を取る。先ほど食事をしたばっかりなのに、まだ食うかと言われながら行動食を食べる。そ
れでも太れない自分は何者だと自分でも疑問符を投げかけたい気分になった。
さてここからが問題だ。登山口までの間は道の状態が、ぐちょぐちょのべちゃべちゃ状態である。しかもこんだけ日が照っているものだから、また登山者がか
なりの人数入ってきているため、非常に滑りやすくなっている。殆ど汚れていないのでこんなところで、べっちょべちょにはなりたくはないので非常に慎重に下
山する。
慎重に慎重に、しかも膝が笑い始めてしまったものだから、とろとろ下りる。常連さんが飛び跳ねるような感じで一気に下っていく。慣れたものだと感心し
た。二合目の水場で湧水で喉を潤し淡々と下りていく。
付近はどろどろなので休憩する場所もなく、下る。
眼前に駐車場が見えてきたと思ったら、登山口に無事到着する。お疲れさまでした。二王子神社にて無事下山の旨、ご報告申し上げて、二王子岳山行の幕が下
りた。
途中、月岡温泉郷にある村営の温泉で山行の疲れを癒し、東京へ戻る。高速では快調に飛ばし行きよりも早いペースで戻る。
一日が非常に長く感じた休みであった。
2:00 家の前にて集合・出発
6:40 二王子岳登山口駐車場着(7:30まで仮眠)
7:50 身支度後、駐車場出発
8:00 登山口通過
8:20 一合目通過
8:42 二合目通過
9:00 三合目着(17分休憩)
10:08 独標着(17分休憩)
11:13 休憩(9分休憩)
11:45 九合目通過
11:52 山頂着
12:03 避難小屋内にて食事
12:50 避難小屋出発
14:00 三合目着(7分休憩)
14:21 二合目通過
14:58 登山口着<下山>
二王子神社にて無事下山報告
泥だらけの靴・スパッツを湧水で洗い流す
15:14 駐車場出発
16:05 村営温泉着(16:00以降60円割引で440円で入浴)
17:30 新潟IC入る
途中、SAにて食事を取る
21:30 所沢IC出る
22:15 家に到着