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| 日程: | 2006.03.24-26 |
| メンバ: | L.吉法, TO |
| 山域: | 北ア |
| 山行形態: | 個人/積雪期/バリ |
23日(木)
新宿から白馬八方行きの夜行バスに乗り込む。狭くて足が伸ばせず、眠れぬまま信濃大町に着く。
24日(金)晴れ
6:10 ゲート
6:30 大谷原
8:30 荒沢出合い
13:00 2120mピーク
15:45 天狗の鼻
16:00 最低コル
タクシーの事務所で身支度をさせてもらい、大谷原へ向かう。スキー場の分岐までタクシーで行き、新雪の積もった道路を歩く。大谷原で除雪は終わり、橋を渡って荒沢へ。途中、4回ほど徒渉をする。パンツにネオプレーンソックスで股下徒渉を覚悟していたが、水量はまだ少なく、水深は15cmほどか。それでも重荷にプラ靴で飛び石を伝うのは恐ろしく、ストックが大いに役立った。
荒沢へ入り、右から張り出した支尾根にとりつく。1週前の高温で支持力のない厚いざらめ雪の層ができ、歩きづらいことこの上ない。尾根上に出るまでにだいぶ体力を消耗した。
尾根上に出てもわかんを履いてひざ下程度のラッセルとなる。火曜の新雪が、寝不足の身にこたえる。荒沢奥壁と、東尾根越しに見える爺北峰のヒマラヤ襞が美しい。第一クーロワール、第二クーロワールと、雪が深いため雪崩の危険は感じられたが、技術的には問題なく、たまにあるヒドゥンシュルンドにはまりながら通過。天狗の鼻の急登を登り、北壁主稜をのぞむピークへ。めざす北壁は急峻で人を寄せ付けないかに見えた。最低コル手前で整地し、日が落ちて急速に冷え込む中、幕営。
25日(土)晴れ
6:20 発
8:30 上部岩壁基部
12:50 鹿島槍北峰
14:20 鹿島槍南峰
16:10 冷池山荘
快晴無風の静かな朝を迎える。一晩中風がなく、静かな夜だった。あいかわらず新雪ラッセルで、わかんが手放せない。
上部岩壁取り付きでアイゼンに履き替え、吉田リードで取り付く。本にはIII級程度とされ、さらりと書き流されているが、どっこい、なかなか手ごわい。岡田は岩に積もった雪を払っているうちに指先の感覚がなくなって苦労した。2 段目の岩場も一手悪かった。3段目は右の急雪壁を登り、荒沢ノ頭へでる。雪庇の付け根からナイフリッジにで、北峰へ。
北峰からはクラストした夏道をくだり、あまりよくないガリーを伝って南峰へ登り返す。
頂上からは五竜の奥に白馬、黒部へ落ちる長大な尾根、剣の険しい峰々から裏銀座、槍穂、南ア、八つと遠くに富士まで望めた。一点の曇りのない快晴であった。
南峰から冷池を目指す。クラストしているのは最初のうちだけで、すぐにひざラッセルとなる。ちょっと動くだけで息が切れ、布引岳の登り返しがつらい。樹林が出てくると雪はいっそう深くなり、息も絶え絶えに小屋へつく。
冬季小屋が開いていないか、微かな希望は打ち砕かれ、小屋の脇にテントを張る。
26日(日)曇り
6:00 発
8:00 高千穂平
9:20 大冷沢出合い
10:20 大谷原
今日は朝から風強い。稜線上を歩いていると烈風で飛ばされそうになる。赤岩尾根の下降点は、夏道は雪庇が発達しているため、尾根の頂点まで登り返す。始まりは急で、雪崩れそうだったので、ロープを出して降りる。1ピッチ出して後はフリーで、スピード優先。高千穂平まではヒドゥンシュルンドに悩まされながらモナカ雪をラッセル。下部もやせ尾根が続き、ざらめの雪をラッセルして大冷沢出合いへ。ここでようやく雪も締まり、2日ぶりの人に出会う。林道を快調に飛ばし、大谷原へ。岡田のムーバが根性出して電波を拾い、タクシーを呼んで信濃大町へ下る。