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| 日程: | 2006.05.04-06 |
| メンバ: | L.TO, MM, 吉法 |
| 山域: | 北ア |
| 山行形態: | 合宿/積雪期/縦走/バリ |
5月3日
池袋(2310)=[高速バス]=黒部IC(0440)=[タクシー]=宇奈月温泉駅(0530/0711)=[黒部峡谷鉄道]=欅平駅(0830/0845)--トラバース開始(1000)--祖母谷温泉(1400)--中背尾根1450m(1830)
現役・OG二人の女性に見送られ、男三人富山行き深夜バスに乗り込む。翌朝黒部ICで下車し、タクシーで宇奈月温泉、渓谷鉄道で欅平へ。
5月4日 晴れ
欅平は観光客だらけで山ヤは他に一人もいない。ついでに言うと周りの山には雪は1片たりともない。どうりで山ヤは来ないわけだ。 未除雪により立入り禁止の柵を乗り越え、祖母谷温泉へ向かう林道へ向かう。林道はデブリで埋まり、早速アイゼンをつけて歩く。冬の間に落ちてきた落石がゴロゴロしていた。
雪解けが始まり、増水した祖母谷を眺めながら、今日の核心に着く。祖母谷温泉へ通じる最後のトンネルは通れないと聞いていたが、案の定、雪に埋まり入り口すら見つからない。計画段階では100mほど尾根へ登る予定でいたが、ヤブが深くそんな気は全く起こらない。 トラバースして一番低いコルを越えることにする。トンネルを掘る以前の古い踏み跡はあるのだが、雪崩れか土砂崩れで崩落して泥壁になってしまっていた。 ここでロープを出す。アイゼン・ピッケル・スノーバーの装備なのに気分は沢の高巻きだ。核心の3ピッチ目は潅木もなく、ピックを泥に打ち込み、抜けそうな雑草を押さえ、崩れそうな石にアイゼンをのせて抜ける。全4P、直前でロープを40mから50mにして本当によかった。
コルからはまたヤブに覆われた昔道が現れ、難なく祖母谷温泉へ着く。この時点ですでに13時、目指す中背尾根が見えてきたが、雪がついているのは500mくらい上のほうだ。快適なテン場と雪を確保するため、本日の残業決定。 小屋に通じる鉄橋より少し上流の工事用仮設橋渡り、尾根に取り付く。尾根上はかすかに踏み跡があり、たまに薄れたペンキ印や残置ロープもある。ミチ氏の15年もの(?)の山地図にも載っていないので、それ以前に廃道となったのか。 このおかげで覚悟していたヤブこぎもスピードアップが図れた。
西日に照らされ、そこかしこに咲く岩団扇に励まされながら高度を稼ぐ。 ブナ林の雪と針葉樹林のヤブを行ったりきたりで1372m付近に着く。ピークにも適地はあったが、翌朝のヘッデン行動を頭に入れ、やせ尾根の急下降と急登を疲れた体にムチ打ち、本日中にこなすこととした。 1450m付近で幕営。たいした整地も必要なく、穏やかな夜を迎える。ノリ氏の茄子味噌炒めをいただき、早々に就寝。
5月5日 晴れ
起床(0330)/出発(0500)--中背山(0800)--鑓ヶ岳(1330)--杓子岳(1500)--双子尾根2100m(1700)
前日と比べ、少し霞のかかった朝。上空には風があるらしい。 たまにあるシュルンドに気をつけながら平坦な尾根を進むが、なかなか高度が上がらない。尾根も広くなり、雪が深いときや視界が利かないときは苦労するだろう。すりばち状の地形があり、珍しい。豪雪地帯特有の地形だそうだ。振り返るといつもと違う角度の剱岳が。チンネや池ノ谷ガリーがよく分かる。
1830mの岩塔は正面から見ると雪の登路もあるが、裏は岩壁。右へ容易にまいて進む。中背山から白馬鑓の灰色の稜線が望める。はるか彼方だ。 2150mの岩壁は左から、2452mの軍艦のような岩は右からまく。広い尾根なのでどちらもたやすい。 軍艦岩から風が出始め、次第に強風となってきた。稜線近くは風で雪が飛ばされ、やはり古い踏み跡が出てきた。恐らく下からの続きなのだろう。
ふらふらになりながら、白馬鑓ヶ岳登頂。 大雪渓はあちこちにデブリが堆積し、登っているパーティもいたが安全ではなさそうだ。 杓子沢も新しい破断面が広範囲にわたって走り、底はデブリで埋め尽くされていた。 計画では、稜線付近か鑓杓のコルあたりで幕営のつもりだったが、たっていられない強風のため、双子尾根2100m付近のコルまで下降することにする。 2日続けて残業決定。ミチ氏の体調が気にかかる。 双子尾根は多くのトレースでかえって歩きづらい。上部の細いリッジをおそるおそる下降し、広い斜面はシリセードで滑りぬける。 コルの岩陰を整地し、風が強いのでブロックを積んでテントを張る。ミチ氏食欲なく、オカその分食いすぎる。本日は12時間行動、春は日が長くてよい。 20時就寝。
5月6日 晴れ
起床(0400)/出発(0530)--猿倉(0710)
本日も風やまず。天候悪化かと昨夜は危ぶんでいたが、その心配もなさそうだ。小日向のコルにはテントが数張り、住人は近所にスキーに出かけているようだった。コルからジェットコースター・シリセードを堪能し、テクテク歩きで猿倉へ。 猿倉荘はまだ営業していないよう。
タクシーが来るまで物干しをし、駅近くのホテルで汗を流す。白馬駅であずさのノリ氏、佐久行きのミチ氏、長野経由あさまのオカで別れる。打ち上げなしのあっさり解散。お疲れ様でした。