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| 日程: | 2009.10.11 |
| メンバ: | L.TS |
| 山域: | 日光 |
| 山行形態: | 個人/無雪期一般 |
そろそろ、虻もいなくなり、より荒涼感漂うこの時期…。
前回只見の薮泳ぎとは対称的な足尾のハゲ山に、ふと行きたくなった。募集も一週前とぎりぎりで、特に参加者もなく、独り静かに楽しめるかと思いきや、下りではあるサプライズがあった。
10日(土) 深夜
悲しいことに今だにETCが無いので、一般道を利用。国道17号から群馬の太田に抜け、国道122号を北上。渡良瀬川沿いに行くのだが、車が無い場合は渡良瀬渓谷鉄道という最大2両のディーゼル電車が走る。終点は足尾の間藤駅である。車で駅を通り越して間もなく、足尾砂防ダム(親水公園)の駐車場に着く。街灯も無く、外に出ると満天の星が広がっていた!!朝まで少々仮眠を取る。
11日(日) 天気:快晴
連休のせいか、早い時間から車が数台入ってきた。ここの駐車場は観光地で大型の観光バスも入るので、少し手前の無料駐車場に移動。ここはトイレもあるので、便利だ。それでも入ってくる車は多かった。朝飯を済まし、身支度して出発。ダムから松木渓谷方向、一番手前のきれいな三角山が中倉山である。ちょっと昔にくらべるとだいぶ緑色量が多くなっている。ボランティアで植林活動が行われているためだ。ちょっと昔はジャンダルムの近くまで車で入れたのだが、ダム工事の関係か砂防ダムでゲートにより車道が閉鎖されてしまった。工事関係者と足尾町へ許可があれば無線でゲートは開く。約1時間でジャンダルム前に着く。ここで休憩。ここからのジャンダルム越えが核心である。松木沢ジャンダルムは岩のルート集などでも載ってはいるものの、入るクライマーはまずいない。かなり岩質的にもろく不安定であるのと、やはりアプローチが悪いのが最大の原因であろう。また、皇海山への道もあるのだが、とにかく長い。アイスクライミングのできるウメコバ沢も最近は温暖化のせいか、凍結しないのである…。
ジャンダルムへの難関1、松木川徒渉。水量により飛石で渡れない場合もある。その時は靴を脱いで渡るのだが…。台風後で少々水量はあるもなんとか大きめの石を飛び越えた。そこからジャンダルム直下まで急登。ガレは結構きつい。ジャンダルムは岩ルートのアプローチルートを利用。右、左どちらかを巻くが、今回は若干難しい左側を巻くことにした。終点がジャンダルムのお頭という高度感いっぱいのルートである。高度な技術は要らないが、やはりパーティーの場合はロープ確保が欲しいところだろう…。ここでの登りかたのコツとしては、100%負荷をかけないこと!とにかく岩がもろい。岩を掴むのではなく押さえるといった感じ。時には50cmほどの浮き岩もあるので、心情的にも50%50%で岩に取り向かう。手先で不動確認して、それでも70%~80%ぐらいの負荷がけで登る。登っても直ちに安定した場所への移動を行う。垂壁ではないので、単独でもなんとか行けてしまうのだが、やはり集中力が要るため、かなりの疲労感がある。ジャンダルムだけで約200~300m稼ぐ。
お頭からの眺めは圧巻!!まさにパノラマである…。
お頭からは、大きな樹木がほとんどないガレ尾根を登って行く。森林限界を超えたような開放感だが、時折松木川上流方向から吹き付ける風(通称松木降ろし)が結構きつい。冬場は右半身が凍傷になりそうな強烈な風である。
ひとふんばりして尾根へ出ると、対照的な緑(やや紅葉)が広がる。皇海山が良い例で、2000m近くあるも、山頂が木々に覆われている本当は深ーい山なのだ…。なかなか見れない尾根風景なので、写真を撮る。(興味のある方は添付写真をどうぞ)木々が無い尾根上に一本生きた大きな木があり、ここで昼食。やっぱりこの時期のカップヌードルは格別だ!!ふと、隣の岩稜で何か動いた。どうせ鹿だろうと眺めていると、動きが違う…。しばらくして人間が歩いてきた…ん!?というくらいここで人に会うのは珍しい。と、向こうも気付かないのか、さっさと行ってしまった…。しばらくパノラマを楽しみ、中倉山頂へ。やや霞んでいるが、三角の皇海山と日光男体山がでかい!日光白根は灰色の雲で見えない。タイマーで自己写真を撮る。ここから東南方面に比較的なだらかに下る。
途中どんぐりが山のようにあり、昔NHK特集でやっていた足尾の熊さん特集を思い出す…。豊作、豊作、いい夢見ながら冬眠できますねぇ。先日の台風影響もあるかな…。と、先ほどの人間さんに行き会う。こんどはお互い認識し、珍しいですねと声掛けする。話してさらに驚いたが、熊調査をしてる大学生(東京農工大)だそうだ。やはりここの熊は本物らしい。服が黒着くしだったんで、熊かと思われたよう…。入口ゲートの許可は取れてるらしく、ちょうど下り終点の仁田元沢に車を停めてきたそうだ。学生くんがリードし急な斜面をすべり下る。落ち葉がクッションになっているのもあるが、なにしろ早い!山馴れしている…。予定を大幅に上回り仁田元沢へ出る。何かの縁ということで、ゲート(ダム)まで便乗させて戴く。学生くんは熊調査で足尾は通い詰めなんだそうだ…。最後に「冬も入るの?」と聞くと、穴の調査もするらしい。なんて熱心な学生なんだろう!ダムで礼をすると、まだ調査があるのでと山内へ…。今日中に東京へ戻るとも言っていたし、若いっていいなぁと思うのだった…。
足尾の中心街で下山連絡を済ませると、悠々と銀山平まで入り、国民宿舎かじか荘のつるつる温泉(\600・夜8:00までなら9:00まで可)に浸かり、癒し、帰京となる。
Time:
足尾砂防ダム(8:40)→松木沢ジャンダルム(9:20)→ジャンダルムの頭(10:50)→尾根上1500m=長休止(12:40)→中倉山頂(14:20)→東南尾根(14:50)→仁田元沢(15:30)→足尾砂防ダム(16:00)