赤岳西壁主稜・石尊稜

Date: 2004.1.17-18
Members: L.吉田(法)、田中、勝山
Area: 八ヶ岳
Type: 個人/バリ

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22:10 吉田(法)・田中、環七大原交差点集合・出発。勝山21:30頃出発。
   中央道、甲府盆地に入って空を見上げると星が見える。翌日の予報は雪だ。

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00:10 吉田(法)・田中、美濃戸口に到着、八ヶ岳山荘休憩室へ一番乗り。
00:50 勝山到着 休憩室に二番乗り。
05:00 起床、朝食 登山客の車が少ないのは不気味だ。

勝山の車に3人乗り込み美濃戸口を出た。雪はまだ降っていない。人が少ないのが気になったが、美濃戸に数パーティいるのを見て少し安心。行者小屋へ向かっ て行動開始する。サクサク歩いて小屋に到着、テント設営。小雪が舞う程度で風も弱く、計画通り赤岳主稜を目指すことにする。

06:00美濃戸口出発=06:15美濃戸到着−06:35行動開始− 07:55- 08:00一本−08:35行者小屋到着、テント設営

文三郎道を登り、中岳方向に向きを変えるところから右ルンゼをトラバースして取り付いた。トラバースも積雪状況によってはビレイが必要かも。主稜取り付き へはすんなり行く。ここから全ピッチ吉田(法)リード。田中が時間かかり2ピッチ目終了後、後続に抜かれる。ここから一部コンテで越える。田中、主稜上で の記憶があまり無い。凹状壁で先行Pのラクを受けたのはおぼえている。主稜は赤岳北峰に出て終了。文三郎道で行者小屋へ戻る。

行者小屋に着いて、適当に過ごす。17:00頃から食事準備、夕食。吉田(法)シェフのナベに皆、舌鼓。二回戦もあり幸せ。続いて、飲みながら、近くのテ ントから聞こえる声をおかずにおやじ談義。芸能プロダクションや球団経営、政党内派閥の話題などテーマは多彩。テントの外はしんしんと雪が降り続いてい た。20:00頃、就寝。

09:20出発、文三郎道へ−10:00主稜取り付き−13:15全ピッ チ終了、赤岳 頂上経て文三郎道へ−14:45行者小屋到着

1/18
04:30 起床 棒ラーメン 外は星空 天候回復だ

まだ外は暗く、ヘッドランプで中山乗越へ。乗越を越えてしばらく下り柳川北沢右俣に入る。うすいトレースをたどるが、深いラッセル箇所も有り。小同心ルン ゼを左に、日の岳ルンゼを右に見て三叉峰ルンゼに入り、まもなく右壁を上がってリッジ上に。

すぐに下部岩壁に到着。前日に続いて吉田(法)リード。スラブと木登り2ピッチで越えてから雪稜上を歩く。小さい岩峰を越えてから引き続き雪稜。トレース の無いバージンスノーのナイフエッジは至福。

上部岩壁も吉田(法)リード。すぐに石尊峰に至った。展望を楽しみながら昼食。山頂でシャッターを押していただいた通りすがりの旅の方は、『氷雪テクニッ ク』の木本氏であった。「木本さん!」「カ・ツ・ヤ・マ!」勝山さんとはお知り合いの様子。地蔵尾根から行者へ戻る。

06:20出発−07:45石尊稜1ピッチ目−11:30-11:55石 尊峰で休憩− 12:30行者小屋到着−13:35行者小屋発−14:25美濃戸着

駐車場代をしっかり支払い、美濃戸口へ。小淵沢インター近くのほうとう店で食事後、帰京、帰富。

石尊稜2ピッチ目


スノーリッジを進む


リッジ上で一休み


木本氏に撮ってもらった


稜線から石尊稜を見下ろす
良く見るとトレースが


感想

勝山
山行二日目、八つの稜線から見た景色は、ここ一年で最高だった。南の方の富士山は平野 部に雲はあったが、半分以上は円錐形の山容を見せていたし、北方は、穂高の稜線がくっきりと見えていた。諏訪湖や平野部に霧がたまっていたのも美しかっ た。

二日目は、体調面でもそれほど、問題を感じなかった。今後も体をキープしていこう。

下山や、シェラフに入るのだけは異様に早くなっている。

田中さんも徐々に冬のバリエーションの魅力に惹かれつつあるらしいことが分かった。今度は、阿弥陀北西稜ですね。

一日目の夜、結構、酒を飲んだが、次の日は前の日よりも逆に調子がよくなった。時には、体に毒も必要かもしれない。

行者小屋からの下山で、いつもとは異なり、アイゼンをつけてみた。八つではごつごつした岩が多く、足を取られるので、アイゼンなしのほうがやはり良いと 思った。

吉田さん、田中さん、突然の参加を受け入れてもらいありがとう御座いました。

田中
L会の場にて吉田さんに連れて行ってとお願いし、P成立。終えてみて、同行のお二人に は物足りない二日間だったかもしれないが、自分にとってはとても充実した二日間だった。

バリエーションにはまだまだ不慣れで、お二人に迷惑をかけた気もするが、しっかり身に付けるべく、動作一つひとつを確認しながら、事に当たった。クライミ ングでは手、腕の使い方など無駄が多いのか、すぐに疲れが出た。経験が足りないと痛切に感じたが、フォローなので気楽に登らせていただいた。もう少し初級 レベルのルートを繰り返し訪れてみたい。バイルをとりあえず一本購入しよう。付き合ってくださったお二人、有難うございました。それにしてもコミカルな二 日間だった。

吉田(法)
念願の2ルートをやっと登ることが出来た。

まずは土曜日、祝!赤岳初登頂!! あれ?まだ登ったこと無かったの?無かったんです。2002 年2月(天狗尾根終了後、悪天で頂上はパス)、2002年3月(赤岳東稜終了 後、面倒で頂上はパス)、2003年2月(主稜を計画、悪天で取付き敗退)、2003年12月(主稜を計画、パートナーが病に倒れ中止)という具合で、怠惰さと運の無さで赤岳のピークは 遠い頂だったのだ。人に歴史あり。

赤岳西壁主稜は、全体的に雪が岩に乗っているだけで、ちょっと払えばサラサラ流れ落ちて岩が出てくるので、スタンスはキチンと探して乗せなければならず、 ちょっと面倒。最初のチムニーを除けば傾斜は緩いのでガシガシ歩ける。しかし調子にのって突き進んでいると、いつの間にかザイルが岩に引っかかって重く なって大変だった。ちなみにビレイ点は全てハンガーボルト。天気が悪かったので、ルートの印象は良くないが、まずまずのペースで登ることが出来て良かっ た。

もう一つの因縁のルート石尊稜は、2001年12月(寒さで日和ってルート変更)、2002年4月(雨で日和って敗退)、2002年12月(アプローチ間違って時間切れ敗退)と、これまた縁の無いところだった。

無事完登したにはしたが、アプローチは間違っていたと思う。三叉峰ルンゼの雪が深くなり雪崩が怖くて稜へ上がってしまったけれど、上がるポイントが違うだ ろう、ありゃ。もう少し手前、赤テープのある藪に突っ込んで稜に上がったら良かったかも。後続Pは一度三叉峰ルンゼに入った後、日ノ岳ルンゼに回り込んだ りしていたが、あのあとどうしたのだろう。あれだけ積雪があった後に日ノ岳ルンゼには入りたくない。

快晴の空のもと、第一岩壁を登り終えた後の雪稜部分は文字通りスノーリッジとなっていて、それを上部岩壁から振り返ると自分たちで付けたトレースと山麓の 森と諏訪の雪景色が一望できる。腹の底からムクムクと嬉しさがこみ上げた。やっぱり雪稜ルートは一番乗りでトレースを付けるのが楽しい。こちらもビレイ点 はほぼハンガーボルト。中間支点もハンガーが光ってたりする。

というわけで、足かけ3シーズンで両ルートを完登。めでたしめでたし。快晴の主稜と、石尊稜のアプローチ確認は、また別の機会に。